鉛から弾頭を鋳造する前段階で、フラックス処理(fluxing)をします。
フラックスという物質を入れ、鉛の中の不純物を取り除きます。
では、フラックスとはそもそも何なのか。
日本語で検索すると、産業用アルミのフラックスや、ハンダ付けのフラックスなどの情報が多く、自家鋳造や鉛の情報に辿り付けません。
Leeの電気ポットをAmazonで見ると、関連製品としてフラックスが出てきます。
Battenfield Caldwell Frankford Cleancast Lead Flux $13.95
https://www.amazon.com/dp/B0063GSOK8/
これを買えば済む話ですが、そもそもフラックスとはどんな仕組みで、この商品は何の成分なのか。
------------------------------------
The "Simple" Act of Fluxing
http://www.lasc.us/FryxellFluxing.htm
このあたりのサイトが、フラックスについて詳しいです。
適当に翻訳してみます。
フラックスの目的は、金属の表面張力に影響を与え、鋳造の邪魔になる不純物を除くこと(カルシウム、アルミニウム、亜鉛、銅)
錫は必要なので、還元することができれば役に立つ。
ワックス、グリース、油などの炭化水素フラックスは犠牲還元剤として作用し、酸化スズを金属状態に戻す。
溶けたワックスを1/4インチ(6.4mm)を表面に張れば、錫の再酸化を防げる。
パラフィンと蜜蝋はどちらも同じ効果がある、
パラフィンは安く入手しやすいが、必ずしもカルシウム、アルミニウム、銅、亜鉛などの有害な不純物を取り除くわけではありません。
市販のフラックスは、煙や臭いをあまり出さない。
ホウ砂(borax)が主成分
錫を含む酸化物と結合し、溶けた鉛の上に浮く。
10ポンドのポットには約1/2のティースプーンしか必要ありませんが、ガラス質のものが出来る。
(浮かんだ不純物をドロス(dross)と言う)
鋸屑は錫を還元して溶融物に戻す。
酸化した金属に結合するリグニンやタンニンを持つ。
鉛、錫、アンチモンは、金属状態に戻すのはかなり簡単ですが、他のものはそれほど簡単ではありません。
おがくずのリグニンと活性炭は、カルシウム、アルミニウムおよび亜鉛のような金属イオンを結合するのに非常に有効である。
おがくずの利点は、スズを溶融物に戻し、問題のある不純物を除去することである。
安いのも利点。
鋸屑を溶融物の上に残すことによって、錫の酸化を遅くするための障壁になる。
---------------------------------------------------------
Melt It, Pour It, and Wait for It to Get Hard! ? Shoot for Less with Lead
https://artsofthefusilier.com/2014/09/28/melt-it-pour-it-and-wait-for-it-to-get-hard-shoot-for-less-with-lead/
上で紹介したサイトと重複する内容ですが、こちらも比較的分かりやすいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿