2021年8月20日金曜日

スキー場に鹿が溜まる様子

 栃木県にあるハンターマウンテン塩原スキー場のゲレンデに、鹿が大量に出没している様子。


 狩猟に適しているか調べてみる。
 GoogleMap
 栃木県の北部にあり、日光市と那須塩原市の境あたりにある。

 環境アセスメントデータベース"EADAS(イーダス)
 WebGIS。
 鳥獣保護区、国立公園、国有林などがレイヤーとして表示できる。
 スキー場の下から7割ほどは国立公園普通地域、上部の明神岳は第2種特別地域になっている。


 栃木県 鳥獣保護区等位置図(いわゆるハンターマップ)
 スキー場周辺は、県指定の鳥獣保護区になっている。


 関東森林管理局の地図

 東側は塩那森林管理署
 西側は日光森林管理署

 GoogleEarthでは、過去の衛星写真を見ることができる。
 葉の落ちている時期や、積雪期の写真、国有林の主要樹種の入った地図を比べると、現地の想像がしやすい。

 環境省の資料
 関東地方におけるニホンジカの密度分布図の作成について
 このスキー場付近は、15頭未満/km2ほどだろうか。

 尾瀬・日光国立公園ニホンジカ対策方針の決定について
 こちらでは20頭未満/km2になっている。
 尾瀬や足尾地域が主体で、スキー場周辺はこの対策に含まれていない。

 那須塩原市鳥獣被害防止計画
 田畑への被害対策が中心で、山林の鹿にまでは手が及んでいない印象。
 鹿の捕獲目標も380頭とそれほど多くない。
 一例として、被害も個体数も多い静岡県の伊豆市では、鹿の捕獲目標や実績は2000~4900頭。


 登山情報など
 ヤマレコ

 yamap

 4月5日の残雪期

 スキー場上部にある、関東平野展望台のストリートビュー
 近くの前黒山

 360度カメラの投稿があると、植生が分かりやすい。
 展望台付近の芝の短さは、鹿によるものと思われる。
 笹は冬は雪に埋もれる。
 餌資源が豊富なので、鹿はもっと増える可能性がありそう。

 場所によるが、笹の葉が無くなっていたり、人工林の下層植生が貧弱だったりして、鹿の影響を感じる。
 

シカ不嗜好性植物図鑑

や、この場所以外でもいいので山を歩き、植生と鹿の多さの関連性を見る目を養っておかないと、写真からでは判別しにくい。


 今回の場所は鳥獣保護区なので狩猟はできない。
 有害鳥獣駆除や管理捕獲なら可能。

 では、可猟区である北側はどうか。
 等高線は混んでいて山は急ではあるものの、林道があるので行けそう。
 林道名や、市町村名+林道で検索すると、オフロードバイク系の情報が見つかることもあります。

 こんな感じで、実際に行く前の準備として、ある程度の情報を集めることは可能です。
 参考になれば幸いです。