2016年12月21日水曜日

鹿のどこを撃つか

Top 5 Best Places To Shoot A Deer
http://deerhuntingfield.com/best-places-to-shoot-a-deer/

Keys to Understanding Shot Placement on a White-tailed Deer
http://deer30outdoors.com/keys-to-understanding-shot-placement-on-a-white-tailed-deer/

 避ける部分は、消化器系の内臓、肉の多い背中、後脚
 狙う部分は心臓や肺、首、頭など上半身になります。
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 止め刺しの話を罠猟師さんから聞きましたが。心臓が動いている場合は首、止まっている場合は心臓付近を狙うとか。
 首付近の頚動脈は、喉仏ではなく、耳の下にあるらしいです。
 イギリスの鹿関係の資料で、分かりやすい血管図を見た記憶がありますが、どこだったっけな…改めて探すと見つかりません。

deer anatomy で画像検索すると、骨格図などが分かります。
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 狩猟や射撃の情報は、英語圏が圧倒的に多いです。
 ブラウザのGoogleChromeでは、右クリックメニューで「日本語に翻訳」という機能があるので便利です。
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 追記
 静岡県制作の「シカ捕獲ハンドブック」くくりわな編 2016年3月改訂版で紹介されていました。
http://www.fallingpixel.com/deer-anatomy-3d-model/5484
 しかし、リンクが切れているようです。
 姫路猟友会さんがキャプチャを撮られています。

有害鳥獣の手伝い(電気止めさし)

 罠による有害鳥獣駆除の手伝いをしてきました。

 前足がくくり罠にかかっている雌個体を、保定具を使って抑える。
 保定具はワイヤーと中空パイプを組み合わせたもので、罠にかかっている脚と対角線の脚を引っ掛けるのが基本です。
(37ページ参照)
 数名で保定しましたが、首にワイヤーを引っ掛けたので、この時点でややぐったり。
 電撃機を刺し、スイッチを入れると、鹿は硬直して足を伸ばす。

 電撃器はバイクのバッテリー、コンバーター、スイッチ等を組み合わせたもので、構造としては比較的単純です。
 静岡県制作の、「シカ捕獲ハンドブック」くくりわな編 2016年3月改訂版 29ページに説明があります。


 電気止めさしは流れる血もほとんど無く、止めることに対しての忌避感のハードルは下がっていると思います。

 箱罠の場合、片方の電極を檻につけ、刺す針は1本でやるという話も聞いたことがあります。

 気絶程度ならともかく、心臓が止まるまで電撃をやってしまうと、血抜きが悪くなり、肉質が落ちるとベテランさんから聞きました。

 銃によるバイタル狙撃とあまり変わらないような気もしますが、肉質と現場での止め刺し方法は、なかなか難しいです。

2016年12月15日木曜日

鹿の皮剥きと、骨を鋸で切る

 猪に比べ、鹿は皮が剥きやすいと聞きます。
(猪の解体は未経験です)
 専用の解体処理場では、ウインチで皮を引っ張る方法が多くとられています。

How to Skin a Deer in a Hurry
https://www.youtube.com/watch?v=7oC4gKx9bm0

 Youtubeのこの動画では、切れ目を入れておいてから、車で一気に引っ張っています。
 鹿の皮にボールを包み、そこにロープを縛っています。
 こんなに勢い良く引っ張っても剥けるものですね。

 単独での現地解体では、道具が無いので、ここまでは無理です。
 手際が悪いこともありますが、解体では左手の握力を結構使います。
 鹿を吊るしてから皮に切れ目を入れ、少し捲ってから穴を開け、そこに指を引っ掛けると、楽に剥くことができます。

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Skin and Process a Deer in 10 Minutes Without Gutting It
https://www.youtube.com/watch?v=_-Wdwjlu9mY

 こちらの動画でやられていますが、足先を鋸で切る方法も試してみました。
 解体が下手なのもありますが、関節部を外すより、鋸で切ったほうが楽ですし、時間もかかりません。
 きれいな解体所だったり、押さえてくれる人がいれば足首間接の外しも楽かもしれませんが、野外で一人だと、力任せにねじろうとしても、押さえが不安定になりがち。

 ごく普通の折りたたみ鋸で、鋸目も普通目です。
 ホームセンターで買ったのでメーカーは違いますが、刃渡り 120mmぐらいのもの。

 Amazonだとこんな商品
 高儀 替刃式折込鋸 万能目 収納ケース付 江戸紫 125mm 1280円

 細かい鋸目の方が、骨の切断には適していると思います。
 SK11(エスケー11) 替刃式折込鋸 刃渡り 120mm 竹挽き用 S120-T 1210円

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 カッターで解体するという話も多く聞きますが、実際の使い勝手はどうなんでしょうか?
 今度、試してみたいと思います。

 海外では、こういった替え刃式のナイフも普及しつつあるので、考え方は共通か。
 Outdoor Edge Razor-Lite Folding Hunting Knife 3-1/2" 35ドル
https://www.amazon.com/dp/B00CHSM2FE/

2016年12月14日水曜日

湿潤療法:ハイコロイド包帯

 現地解体時にナイフで自分の指を切ってしまったので、湿潤治療をやってみました。
 湿潤療法は、傷口を乾かしてカサブタを作るのではなく、湿った状態のまま治療する方法です。
 こちらのサイトが詳しいです。
http://www.wound-treatment.jp/

 今回が初めてという訳ではなく、擦り傷などで何度か試したことがあります。

 傷は長さ10mm深さ2mmぐらいで、血はちょっと滲む程度。
 現地では絆創膏を張らずに放置しており、少しカサブタ化していた。
 2時間後ぐらいに洗浄し、ハイコロイド包帯を張りました。



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 1日後。
 体液を吸い取り、ハイコロイド包帯の内側は水ぶくれしたようになっている。
 ハイコロイド包帯だけではズレる可能性があるので、固定テープで補強。
 傷より一回り大きいサイズに切って貼り付ける。
 傷ギリギリのサイズだと液漏れしてくる。

 フィルム外側は乾いています。
 擦れたり動く場所であれば、フィルム保護のため、何か巻いたほうが良いだろう。
 外から水がかかるとフィルムがふやけてしまう。

 24時間後ぐらいに包帯を外し、傷を洗い、新しい包帯に取り替える。
 体液でふやけるのと押し出され、傷は綺麗になっている。
 諸説あるが、消毒液は使わず、水道水で洗う。

 24時間経つと、それなりに皮膚と接着しています。
 接着面に水を垂らすと、フィルムがふやけて、剥がれやすくなります。
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 2日半後には傷は殆ど塞がりましたので、通常治療に切り替え。
 鋏で切って任意のサイズで使えるので、使い勝手は良いです。
 救急箱に1つ入れておいて、損は無い商品です。

2016年12月11日日曜日

出猟6日目。鹿を仕留める

 人づてに聞いた話として、罠猟で実績があり、目撃例も多い林道に行くことにする。
 日の出頃に林道入り口に到着し、目的地に向け車を走らせていく。

 良さそうな雰囲気の沢などあるが、開けすぎていていない。
 山の奥に行くと、日当たりが良さそうな広葉樹林がある。

 車を止める場所がないため、数百メートル先に行き、林道脇に止める。
 そっと歩いて戻ってみると、広葉樹林を走る鹿が見えた。
(林道上ではカバーをしています)
 撃ち下ろし50mぐらいで撃つと、鹿がよろけるのが分かる。
 ちょっと走ってへたり込んだので、当たっている様子。

 弾は背骨の一番下あたりに当たっていました。
 数秒のスナップショットでしたが、もうちょっとリードを取ったほうが良かったのかもしれません。

 クレーのような銃口を動かして、目標の前を撃つ方法ではなく、少し前に照準を合わせ、目標が来てから撃ちました。
 結果として仕留めましたが、当たった場所はギリギリでした。
 素早く確実な挙銃、動的な射撃練習、精神的な余裕がもうちょっと必要です。

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 忍び猟とは言えず、流し猟的になってしまいました。
 足音がしない履物や、静かな動き、覗き込んで捜索する技術などが、まだまだです。

 しかし「鹿がいそうな場所」を当てられたのは一歩前進。
 事前に施業図面と衛星写真を見て、鹿がいそうな場所に目星をつけておいた成果だろう。
 針葉樹に囲まれた広葉樹林や、草地を目標にしている。

 衛星写真も、GoogleやYahoo、BingMaps、国土地理院などソースによって微妙に違います。
 見やすい撮影時間や、落葉が分かるものなど、地域によって使いやすいサービスは異なるので、一通り確認したほうが良いです。
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 今回、再使用可能な20cmぐらいの結束バンド(タイラップ)を持って行きました。
 鹿ハンガーと足の固定、骨盤と滑車の接続などに使えて便利でした。
 緊急時などにも使えると思うので、常に数本持って歩きたい。

 どこのホームセンターでも結束バンドは売っていますが、販売単位が多すぎるのが難点です。
 家での配線まとめやアウトドアでの使用を考えると、10本単位ぐらいで小売してくれた方がありがたいです。

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 単独猟のため、現地解体・自家消費になりましたが、一人で鹿全体を林道上まで運ぶことはできるのだろうか?

 滑車と長いロープがあれば、車で引っ張ることも可能だが、一人では鹿が引っかかって、ロープに負荷がかかって切れる予感がする。

 鹿ハンガーの動滑車を利用すれば、軽い力で引き上げることができる。
 しかし、最大mしか伸びないので、滑車自体を適当な場所に固定するためのロープが必要。

 将来的に鹿全体を運ぶ事もありえるので、道具を色々と準備したい。
 用意するのは手袋ぐらいで、後はエイヤっと引っ張れば済む話かもしれませんが、道具を揃えたり、方法を考えることも含めて、狩猟ということで。

出猟5日目。単独猟(空振り)

 夜明け直後から出かけましたが、空振りに終わりました。
 地元の人からの情報で、初めての林道に行ってみました。

 事前に地図や衛星写真を見て、歩くルートを決めておきます。
 人工林の中にある広葉樹林や、林齢が高いが間伐していて林内に光が入っている(下草が生えている)場所を目指す。
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 1箇所目。間伐された66年生の杉。
 下層植生はシダ。
 林道入り口には獣道がハッキリしていて、それなりにいそう。
 傾斜は緩く、尾根の間は100mぐらい。
 警戒音を鳴らされたので、動きを止めて様子を探る。
 小さい谷の対岸から聞こえるが、姿が見えない。
 木の後ろに移動し、射撃体勢に持っていくが、姿が分からない。
 
 警戒音を鳴いた後は走って逃げることが多いが、この個体は鳴き続けているだけで、場所が動かない。

 見える場所に移動しようと、別の木の影に歩き出したところで、鹿に気付かれて逃げられる。
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 2箇所目。
 林道支線の終点から古い造林歩道を歩く。
 人工林が多く、鹿の気配は無し。
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 3箇所目に移動中、林道上で鹿2頭と出会う。
 車を止め、銃袋をしたまま降り、林道外で袋を外して装填し、とやってみたが、林道下の急傾斜かつ藪が多い場所に鹿が行ってしまったので無理。

 3箇所目は間伐された人工林と広葉樹がある尾根を歩くルート。
 寝屋や糞はあるが、鹿の気配が無い。
 11時ぐらいだが、そもそもこの時間帯は寝屋にいないのか?
 
 人工林内で警戒音を一回鳴かれる。
 尾根を登っていくと、別の林道に出るが、尾根上の寝屋で警戒音を鳴かれ、わずかながら姿が見えるぐらいで終わる。
 距離は80~100mぐらいだろうか。

 林道沿いにある、鹿被害の多い植栽地でも、鹿の気配は無い。
 午後2時ぐらいになったので、帰りがけに1箇所目にもう一度行ってみるが、出会いが無い。

 午後3時から別の林道に行ってみようとも考えましたが、勝手が分からない流域なので、早めに引き上げてきました。
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【この日の成果】
 警戒音のみ 5回
 100mぐらいで尻だけチラッと 2回(3頭)
 発砲 0回
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 雲ひとつ無い快晴でスタートし、やや曇りで、風が無い天気でした。
 広葉樹林帯では、枝や落ち葉を踏む音が響き、射程距離まで接近できませんでした。
 広葉樹にストレートに行くのではなく、隣接する針葉樹帯からそっと覗き込む慎重さが必要だった。

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 釣りにおける朝夕マズメや、潮の干満のように、狩猟も天気や時間を考えなくてはいけない。

 「今日の天気ならココに行けばいるだろう」という天気や季節に応じた勝手知ったる猟野を、どこまでストックできるか。
 要するに土地勘が無い。

 初めての場所をうろつくのではなく、日中の目撃が多い場所や、捕獲実績のある場所を巡回したほうが良かったのかもしれない。

 忍びの技術も難しい。
 新しい葉が落ちている場所で無音で歩くのは物理的に不可能。
 かといって100m先の落ち葉の上で丸くなっている鹿や、藪の中にいる鹿を見つけられるとは思えない。
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 銃猟は、場所と時間が噛み合い、なおかつ接近できなくては撃つ事ができない。
 実働時間が長いという意味では、罠猟の方が、確実に成果が上がるような気がしてきました。
 勤め人に罠の運用は時間的に難しいですが、機会があれば来シーズンや有害鳥獣でやってみたい。

 罠は故障するものなので、初期投資が必要なのと、かける場所の選定が難しい。
 家から近い場所の農地でかけさせてもらい、獲物がかかったら連絡を貰うスタイルが理想的ですが、人脈が少ないので、そういった形をとれるかどうか・・・
 

2016年12月7日水曜日

LEDワークライト

 シガーソケット投光器と迷いましたが、電池式のワークライトをアストロプロダクツで買いました。

 同じサイズの商品は3つありますが、どれも単3電池4本で、点灯時間は3時間。
 ホームページでは分からないので、店頭で確認しました。

 AP 72LED ワークライト ブラック  1,200円
 3つの中では、一番暗く感じられました。色はやや黄色い。

 AP COB ワークライト ブラック 1,500円
 比較的明るいですが、LEDが細長いため、拡散しません。

 AP 26SMD ワークライト ブラック  1,350円
 一番明るく感じられました。
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後ろには折りたたみ式のフックと、マグネットがついています。


 天井にフレームがあるので、そこに取り付けてみました。
 この向きで取り付けても、落ちてくることはありません。

 しかし、ライトの幅に対して鉄板面が細いので、カーブなどの負荷が掛かった際、落ちる可能性はゼロではありません。
 普段は平らな鉄板に貼り付けておくことにします。

 デッキバンには後部室内灯がありません。
 このライトは通常の室内灯の3倍ぐらいの明るさで、車内の床までハッキリ見えます。
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 防水機能はありませんので、悪天候の野外で使う場合は、ビニールに入れるなどの対策が必要です。
 また、直接見ると眩しいので、白いビニールなどを照射面に張れば、光が拡散します。
 ハンドライトにレジ袋を被せると、ランタンになるのと同じ事です。

 点灯時間3時間というのは短いですが、ポータブルかつ強力な光源としては、仕方ありません。
 緊急時のため、予備の単3電池4本を、車に積んでおきます。

 キャンプ等でも使えるのはメリットですし、磁石で車体に張り付くので、自由度があります。

 光量を調整して長時間電池が持つモードがあり、防滴仕様であれば、アウトドアでより使いやすくなるので、バージョンアップを期待します。
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 2017年2月 追記

 後ろの磁石が強力で、鉄板から外す際、傷がつきます。
 また、磁石と本体の接着が弱く、磁石が外れました。
 やっつけ仕事になりますが、傷防止と磁石の脱落防止として、荷造り透明テープを張りました。
 作業時に貼り付けるのはともかく、車内に貼り付けっぱなしはしないほうが良いです。
 

出猟4日目。単独猟(空振り)

 前回の狩猟で現地に忘れ物をしたので、同じ場所に行ってみました。
 人工林から広葉樹林に切り替わる場所では、足音に気をつけて慎重に進みます。
 前回仕留めた場所から100mぐらい右を、警戒音なしで、斜面を駆け上がる白い尻だけが見えました。
 間に木立もあり、距離があったので撃つのは無理。

 自分は暗い人工林にいて、鹿は人工林と天然林の境の藪に潜んでいたので、双眼鏡を使って探したとしても、発見は難しかったかも。

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 忘れ物を回収し、天然林を等高線に沿って進む。
 木の間が疎らな森林では、鹿の気配が無い。

 別のルートから車に戻ろうと、樹高が低く、細い木が密に生えている広葉樹林に入る。
 ここは尾根で日当たりも良く、獣道も多く、新しい糞も多い。

 慎重に進み、10数歩ごとにあたりを見回していると、何か視界に違和感が。
 3倍スコープ越しで覗くと、上半身は木立で隠れている、鹿の白い尻でした。

 撃つかどうか迷っていると、気配を気取られたのか、警戒音を鳴らされて逃げられてしまいました。

 選択肢としては、幾つかあったと思います。
・後ろ脚全損や内臓損傷してもいいから撃つべき
・バイタルを狙って、ゆっくり自分の位置を変える
・動いた瞬間を狙って撃つ(左右どちらに行くか分からない)
・鹿笛を吹くなどして、鹿を動かす

 鹿より先に自分が見つけるという点で、忍びは成功していました。
 鹿に気づかれないよう静かにゆっくり挙銃し、迷いなく撃てば仕留められたかもしれません。
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 逃げた場合でも、選択肢は色々あります。
・逃げた方向に追跡する
・じっと待って別の個体が来るのを待つ
・別の場所に行き、遭遇機会を増やす

 山での野生動物相手なので、これが正解というものはありませんが、どうしたものか。

 山を歩ける体力と忍びの技術があれば追うのでしょうが、走力としては四つ足にかないませんし、先回りするにも地形や行動パターンを熟知してないと難しい。

 警戒音を出された時点で、鹿は耳や鼻を使って索敵しているわけで、近づくのは困難。

 警戒音が届いていないエリアまで移動し、別の個体を探すのが、一日あたりの遭遇回数を増やす最善手かな?

 別ルートで車に降りる途中では、警戒音を遠くで聞いただけで姿は見えず。
 衛星写真上では木が疎らな地域でしたが、実際に行ってみると傾斜がきつく、サカキのような低木が多いため、狩猟には向いていませんでした。

 谷向こうにシダが多い草地がありましたが、200mぐらい離れているので、ライフルの距離です。
 鹿の警戒距離 < 射程距離という点で、単独忍び猟では、ライフルの方が有利なのかも。
 10年経っていないので持てませんが。
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 林道から標高100m上がった尾根っぽい広葉樹林ですが、寝屋として使っていそうです。
 葉も落ちているため、接近は難しいですが、いる確立は高い。
 数週間後にまた行ってみたいと思います。
 寒い時期で寝屋を狙うというパターンだと、気温が上がった昼間に行ったほうがいいのか?
 忍んで近づくには、少し天気が悪いぐらいの状況が良いのかも。
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 近いエリアの林道を2本行ってみましたが、鹿の姿は見えず。
 途中からお腹が痛くなり、頭痛もしてきたので、昼で引き上げることにしました。
 単独猟では慎重すぎるぐらいが、ちょうど良い。
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 経験が浅かったり、新しい土地に引っ越した狩猟者に共通の悩みだと思いますが、まず、どの山に入るべきかの判断が難しい。

 車で2時間以内の範囲に、鹿がいるであろう流域は幾つもあります。
 地元の人から、全く別の流域で鹿が多いという情報も入りましたので、そちらにも行ってみたい。

 今年獲れた場所や、目撃した場所を何回も行って「この時期・天気・時間帯ならここにいる」というパターンを掴むべきなのか、新たな土地を探すべきなのか。
 1km×3kmぐらいの流域で鹿を何頭か獲ったとしても、他の地域からの流入があるのか、しばらく寄り付かないのか。

 その辺りの基本的なセオリーが分かりません。
 一週間前に成果があった同じエリアで鹿を見かけたので、あまり気にしていないのかも?
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 今回の成果
 警戒音1
 目撃1(射程外)
 目撃1(射程内)
 発砲回数 ゼロ

 その他の狩猟鳥獣としては、キジバトを3羽ほど見ました。
 鳥撃ち用の銃と弾を持っていたとしても、当たるか微妙な距離でした。

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 オフシーズンにもうちょっと体力づくりをしていれば良かったと後悔。
 体力的・精神的な余裕がないと、「林道をもう1本行こう」「尾根をもうちょっと歩こう」という気力がなくなります。
 謎の頭痛は、バファリンを飲んで一晩寝ていれば治りました。

 何はともあれ、狩猟に行ける時間と、山を歩ける身体があり、趣味を許容してくれる家族であることに感謝。

2016年12月6日火曜日

出猟3日目。巻き狩りに参加

 4月に引っ越してきましたが、初めて地元猟友会の巻き狩りに参加してきました。

 タツマ(立つ間?)として待っていましたが、50mぐらい先の斜面を駆け上がっていく鹿を見る。
 咄嗟に挙銃し、木の間を射抜ける腕があれば仕留められたのかもしれませんが、犬に追われている気配もなく、藪から急に出てきたので、対応できませんでした。

 しばらく待っていると、猟犬が斜面の下を横切ります。
 特に獲物の姿は見えず。

 またしばらく待っていると、急に後ろから鹿(オス一本角)が飛び出してきて、猟犬2匹が追いかけてくる。
 一瞬の事で、撃てずに終わりました。
 近い距離での横移動のスピードは、スキート並みに速いです。
 追い矢をかけようとしましたが、人間には厳しい藪と斜面のため断念。

 巻き狩り全体としては猟果はありましたが、自分が撃てなかった鹿とは別の個体でした。
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 無線機を借りて初めて参加しましたが、猟場の地図と人の配置が判らないので、イメージがしにくいです。

 巻き狩りはリーダーの見切り、猟犬や勢子の追跡、タツマの射撃とうまく組み合わさらないと成果が上がりません。
 グループで協力して行う集団イベントとしては面白いですが、猟果の責任の一旦があり、それがちょっと重い。

 スポーツで言うと、野球やサッカーなどより個人競技が好きなので、気ままな単独猟の方が合っているようです。
 じっと待っているのも、猟のスタイルとして慣れません。

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 参加した人の狩猟車を見ましたが、軽トラが圧倒的なシェアです。
 参考記事:軽トラの走破性(オフロード向きタイヤ)
 タイヤは145R12のブリジストン604Vや、ワーク系のG561が数台あり、普通のタイヤの人もいました。
 里山の林道が主なエリアのようですが、145R12で十分で、13インチにする必要は無かったのかも…

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 今回の成果
 目撃1(射程外)
 目撃1(射程内)
 発砲回数 ゼロ

 短い時間での装填と挙銃の訓練が必要。
 30m以内での移動標的であれば、ドットサイトが有効かも。
 ベテランさんはリブのみで照準機器はつけていませんでした。
 故障リスクも無いし、巻き狩りではリブ銃身がベストなのかも。

2016年12月3日土曜日

背負子を使ってみた

 道路近くであったり、集団猟であれば獲物を引っ張ってくるのでしょうが、単独猟ではなかなか難しい場合があります。
 前回の狩猟でも、目指していた草地は、林道から徒歩30分の場所にありました。

 狩猟ベストに荷物を全部入れるスタイルもありますが、自分の場合色々と荷物が多くなりがち。
 35リットルの中型ザックを使っていますが、骨付きの脚などは収納しにくい事があります。
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 山小屋の資材運びの手伝いで、何度か背負子を使ったことがあります。

 米Amazonで見つけた、狩猟向けの背負子
 ALPS OutdoorZ Commander Freighter Frame + Pack Bag 115ドル

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 適当な背負子を知り合いから借りてみました。
 背負子と言っても、袋が無いと荷物が積めません。
 今回は中型ザックをそのまま縛って出猟しました。

 実際に鹿肉10kgぐらいをビニール袋・土嚢袋に入れて背負ってみましたが、不定形の物でもエイヤっと載せられるのは楽です。
 大き目の袋や折りたたみコンテナなど、荷物全体を入れられるものがあると、パッキングが楽になりそうです。

 スリングを使って銃を背負う場合、背負子のフレームに当たりそうですが、自分はサファリスリングを使っていて、体の前で銃を保持しているので、あまり気になりません。

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 地元のベテラン猟師さんの話。

 今はこちらで記事にしたような、ディアスレッドを使っている。
 猪は擦れに比較的強いが、鹿は弱い。
 乱暴に引っ張ると打ち身や内出血のようになってしまい、肉の質が落ちる。
 昔は鹿は担いで下ろした。

 仮の話として、徒歩30分の山道を、40kgの鹿を担いで降りられるものだろうか。
 腹抜きをしてシートで包めば可能かもしれませんが、一人では容易ではありません。

 イギリスのこの動画の人は、小型の鹿を担いでいます。
 腹抜きで片手で持ち上げられるサイズ。

 とりあえず、ディアスレッドなどで滑らせる方向で考えてみたいです。

2016年12月2日金曜日

フリースは良いものを買うべき?

 アウトドアメーカーやユニクロなど、フリースは幾つか持っていますが、使い勝手が微妙に悪いです。

 とある先輩狩猟者さんのおすすめは、モンベル。
 ロッシュジャケット 14600円
 ライトシェルジャケット 6900円
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 自分が持っているフリースは、5年ぐらい前に買ったものが多く、デザインがモッサリしています。
 最近のアウトドア系フリースは、腕や胴回りがタイトで、ストレッチ性もありそう。

 洋服にありがちですが、「今もっている物を捨てたり買い換えたりするほどへたっていない」という問題。
 買い足していけばいいのですが、家財が嵩張るのは…
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 フリースは高くても1.5万円。
 普通に使えば5シーズン以上持ちますので、値段は高くとも機能性があるものを選んだほうが良さそうです。

 アウトドアブランドは必須ではないが、下の条件を絞っていくと、自然とアウトドアブランドになっていきます。

・胸ポケットがあること
 フリースの上に合羽などを着て、なおかつザックを背負うと、使えるポケットが減ります。
 フリースに胸ポケットがあると、非常に便利です。

・すべてのポケットにジッパーがついていること
 野外で物を落とすのは致命的です。
 必ずジッパーがついていること。

・シルエットがややタイトで、ストレッチ性があること
 アンダーウェア+襟付きシャツ+フリース+合羽の組み合わせが多いです。
 腕や脇、胴回りがモタつかないよう、スッキリとしたシルエットが良い

・首元にジッパーガードがある
 一番上までジッパーを閉めたとき、口元に当たるガードがあると快適です。

・防風性は無くても良い
 ゴアウインドストッパーのフリースも持っていますが、出番は少ないです。

・汚れても惜しくない金額
 土の上に置いたり、血で汚れてもあきらめがつく金額。
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 「このフリースがへたったら、次にちゃんとしたものを買おう」と思いつつ、既に5年ぐらい経っている気もします。
 北海道に数年間暮らしましたが、現状装備で何とかなったので、今の組み合わせでも別にいいのかもしれません。

 1万円の出費によって僅かな快適性を得られるだけであれば、出猟機会を増やすなり、スラッグの練習をするなどを優先すべきかも。
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 「孤高の人」のモデルになった大正から昭和初期の登山家、加藤文太郎を思えば、ユニクロのフリースでも上等な装備です。

 ポケットが無ければ、腰袋やポーチなどを追加すればいい。
 結局「今あるものを使うか」という考えに落ち着きます。
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 2ch登山板でたまに見ているスレッド
 貧乏ながら登山を始めるスレ116
 ユニクロなど低価格ウェアで登山 part29

 ケシュア(Quechua)というメーカーを最近知りました。
 ナチュラムでの取り扱いですが、品切れが多いようです。

 薄手のフリースで前ジッパー付きのものが欲しいですが、冬の早い時期を逃すと無くなるので、なかなか買えません。

2016年12月1日木曜日

マタギ動画

 NHK特集「奥羽山系マタギの世界」
 昭和62年製作のドキュメンタリーです。

 Google検索結果

 雪山登山の技術のグリセード的に滑っていくのがカッコイイ!

 時代背景もあるのでしょうが、こういったノウハウは資料として残しておかないと、人とともに消えていってしまいます。

 細かい突っ込み。
 12番の自動銃のようですが、撃った直後に降りていくとなると、次弾が装填されているのでは。
 転んだときが怖い。

 先輩が熊役を演じて練習しているシーンがありますが、弾を込めていないとはいえ、銃口を向けるのは違和感があります。
 弟子の人は水平二連を使っています。