2016年12月21日水曜日

鹿のどこを撃つか

Top 5 Best Places To Shoot A Deer
http://deerhuntingfield.com/best-places-to-shoot-a-deer/

Keys to Understanding Shot Placement on a White-tailed Deer
http://deer30outdoors.com/keys-to-understanding-shot-placement-on-a-white-tailed-deer/

 避ける部分は、消化器系の内臓、肉の多い背中、後脚
 狙う部分は心臓や肺、首、頭など上半身になります。
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 止め刺しの話を罠猟師さんから聞きましたが。心臓が動いている場合は首、止まっている場合は心臓付近を狙うとか。
 首付近の頚動脈は、喉仏ではなく、耳の下にあるらしいです。
 イギリスの鹿関係の資料で、分かりやすい血管図を見た記憶がありますが、どこだったっけな…改めて探すと見つかりません。

deer anatomy で画像検索すると、骨格図などが分かります。
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 狩猟や射撃の情報は、英語圏が圧倒的に多いです。
 ブラウザのGoogleChromeでは、右クリックメニューで「日本語に翻訳」という機能があるので便利です。
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 追記
 静岡県制作の「シカ捕獲ハンドブック」くくりわな編 2016年3月改訂版で紹介されていました。
http://www.fallingpixel.com/deer-anatomy-3d-model/5484
 しかし、リンクが切れているようです。
 姫路猟友会さんがキャプチャを撮られています。

有害鳥獣の手伝い(電気止めさし)

 罠による有害鳥獣駆除の手伝いをしてきました。

 前足がくくり罠にかかっている雌個体を、保定具を使って抑える。
 保定具はワイヤーと中空パイプを組み合わせたもので、罠にかかっている脚と対角線の脚を引っ掛けるのが基本です。
(37ページ参照)
 数名で保定しましたが、首にワイヤーを引っ掛けたので、この時点でややぐったり。
 電撃機を刺し、スイッチを入れると、鹿は硬直して足を伸ばす。

 電撃器はバイクのバッテリー、コンバーター、スイッチ等を組み合わせたもので、構造としては比較的単純です。
 静岡県制作の、「シカ捕獲ハンドブック」くくりわな編 2016年3月改訂版 29ページに説明があります。


 電気止めさしは流れる血もほとんど無く、止めることに対しての忌避感のハードルは下がっていると思います。

 箱罠の場合、片方の電極を檻につけ、刺す針は1本でやるという話も聞いたことがあります。

 気絶程度ならともかく、心臓が止まるまで電撃をやってしまうと、血抜きが悪くなり、肉質が落ちるとベテランさんから聞きました。

 銃によるバイタル狙撃とあまり変わらないような気もしますが、肉質と現場での止め刺し方法は、なかなか難しいです。

2016年12月15日木曜日

鹿の皮剥きと、骨を鋸で切る

 猪に比べ、鹿は皮が剥きやすいと聞きます。
(猪の解体は未経験です)
 専用の解体処理場では、ウインチで皮を引っ張る方法が多くとられています。

How to Skin a Deer in a Hurry
https://www.youtube.com/watch?v=7oC4gKx9bm0

 Youtubeのこの動画では、切れ目を入れておいてから、車で一気に引っ張っています。
 鹿の皮にボールを包み、そこにロープを縛っています。
 こんなに勢い良く引っ張っても剥けるものですね。

 単独での現地解体では、道具が無いので、ここまでは無理です。
 手際が悪いこともありますが、解体では左手の握力を結構使います。
 鹿を吊るしてから皮に切れ目を入れ、少し捲ってから穴を開け、そこに指を引っ掛けると、楽に剥くことができます。

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Skin and Process a Deer in 10 Minutes Without Gutting It
https://www.youtube.com/watch?v=_-Wdwjlu9mY

 こちらの動画でやられていますが、足先を鋸で切る方法も試してみました。
 解体が下手なのもありますが、関節部を外すより、鋸で切ったほうが楽ですし、時間もかかりません。
 きれいな解体所だったり、押さえてくれる人がいれば足首間接の外しも楽かもしれませんが、野外で一人だと、力任せにねじろうとしても、押さえが不安定になりがち。

 ごく普通の折りたたみ鋸で、鋸目も普通目です。
 ホームセンターで買ったのでメーカーは違いますが、刃渡り 120mmぐらいのもの。

 Amazonだとこんな商品
 高儀 替刃式折込鋸 万能目 収納ケース付 江戸紫 125mm 1280円

 細かい鋸目の方が、骨の切断には適していると思います。
 SK11(エスケー11) 替刃式折込鋸 刃渡り 120mm 竹挽き用 S120-T 1210円

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 カッターで解体するという話も多く聞きますが、実際の使い勝手はどうなんでしょうか?
 今度、試してみたいと思います。

 海外では、こういった替え刃式のナイフも普及しつつあるので、考え方は共通か。
 Outdoor Edge Razor-Lite Folding Hunting Knife 3-1/2" 35ドル
https://www.amazon.com/dp/B00CHSM2FE/

2016年12月14日水曜日

湿潤療法:ハイコロイド包帯

 現地解体時にナイフで自分の指を切ってしまったので、湿潤治療をやってみました。
 湿潤療法は、傷口を乾かしてカサブタを作るのではなく、湿った状態のまま治療する方法です。
 こちらのサイトが詳しいです。
http://www.wound-treatment.jp/

 今回が初めてという訳ではなく、擦り傷などで何度か試したことがあります。

 傷は長さ10mm深さ2mmぐらいで、血はちょっと滲む程度。
 現地では絆創膏を張らずに放置しており、少しカサブタ化していた。
 2時間後ぐらいに洗浄し、ハイコロイド包帯を張りました。



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 1日後。
 体液を吸い取り、ハイコロイド包帯の内側は水ぶくれしたようになっている。
 ハイコロイド包帯だけではズレる可能性があるので、固定テープで補強。
 傷より一回り大きいサイズに切って貼り付ける。
 傷ギリギリのサイズだと液漏れしてくる。

 フィルム外側は乾いています。
 擦れたり動く場所であれば、フィルム保護のため、何か巻いたほうが良いだろう。
 外から水がかかるとフィルムがふやけてしまう。

 24時間後ぐらいに包帯を外し、傷を洗い、新しい包帯に取り替える。
 体液でふやけるのと押し出され、傷は綺麗になっている。
 諸説あるが、消毒液は使わず、水道水で洗う。

 24時間経つと、それなりに皮膚と接着しています。
 接着面に水を垂らすと、フィルムがふやけて、剥がれやすくなります。
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 2日半後には傷は殆ど塞がりましたので、通常治療に切り替え。
 鋏で切って任意のサイズで使えるので、使い勝手は良いです。
 救急箱に1つ入れておいて、損は無い商品です。

2016年12月11日日曜日

出猟6日目。鹿を仕留める

 人づてに聞いた話として、罠猟で実績があり、目撃例も多い林道に行くことにする。
 日の出頃に林道入り口に到着し、目的地に向け車を走らせていく。

 良さそうな雰囲気の沢などあるが、開けすぎていていない。
 山の奥に行くと、日当たりが良さそうな広葉樹林がある。

 車を止める場所がないため、数百メートル先に行き、林道脇に止める。
 そっと歩いて戻ってみると、広葉樹林を走る鹿が見えた。
(林道上ではカバーをしています)
 撃ち下ろし50mぐらいで撃つと、鹿がよろけるのが分かる。
 ちょっと走ってへたり込んだので、当たっている様子。

 弾は背骨の一番下あたりに当たっていました。
 数秒のスナップショットでしたが、もうちょっとリードを取ったほうが良かったのかもしれません。

 クレーのような銃口を動かして、目標の前を撃つ方法ではなく、少し前に照準を合わせ、目標が来てから撃ちました。
 結果として仕留めましたが、当たった場所はギリギリでした。
 素早く確実な挙銃、動的な射撃練習、精神的な余裕がもうちょっと必要です。

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 忍び猟とは言えず、流し猟的になってしまいました。
 足音がしない履物や、静かな動き、覗き込んで捜索する技術などが、まだまだです。

 しかし「鹿がいそうな場所」を当てられたのは一歩前進。
 事前に施業図面と衛星写真を見て、鹿がいそうな場所に目星をつけておいた成果だろう。
 針葉樹に囲まれた広葉樹林や、草地を目標にしている。

 衛星写真も、GoogleやYahoo、BingMaps、国土地理院などソースによって微妙に違います。
 見やすい撮影時間や、落葉が分かるものなど、地域によって使いやすいサービスは異なるので、一通り確認したほうが良いです。
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 今回、再使用可能な20cmぐらいの結束バンド(タイラップ)を持って行きました。
 鹿ハンガーと足の固定、骨盤と滑車の接続などに使えて便利でした。
 緊急時などにも使えると思うので、常に数本持って歩きたい。

 どこのホームセンターでも結束バンドは売っていますが、販売単位が多すぎるのが難点です。
 家での配線まとめやアウトドアでの使用を考えると、10本単位ぐらいで小売してくれた方がありがたいです。

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 単独猟のため、現地解体・自家消費になりましたが、一人で鹿全体を林道上まで運ぶことはできるのだろうか?

 滑車と長いロープがあれば、車で引っ張ることも可能だが、一人では鹿が引っかかって、ロープに負荷がかかって切れる予感がする。

 鹿ハンガーの動滑車を利用すれば、軽い力で引き上げることができる。
 しかし、最大mしか伸びないので、滑車自体を適当な場所に固定するためのロープが必要。

 将来的に鹿全体を運ぶ事もありえるので、道具を色々と準備したい。
 用意するのは手袋ぐらいで、後はエイヤっと引っ張れば済む話かもしれませんが、道具を揃えたり、方法を考えることも含めて、狩猟ということで。

出猟5日目。単独猟(空振り)

 夜明け直後から出かけましたが、空振りに終わりました。
 地元の人からの情報で、初めての林道に行ってみました。

 事前に地図や衛星写真を見て、歩くルートを決めておきます。
 人工林の中にある広葉樹林や、林齢が高いが間伐していて林内に光が入っている(下草が生えている)場所を目指す。
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 1箇所目。間伐された66年生の杉。
 下層植生はシダ。
 林道入り口には獣道がハッキリしていて、それなりにいそう。
 傾斜は緩く、尾根の間は100mぐらい。
 警戒音を鳴らされたので、動きを止めて様子を探る。
 小さい谷の対岸から聞こえるが、姿が見えない。
 木の後ろに移動し、射撃体勢に持っていくが、姿が分からない。
 
 警戒音を鳴いた後は走って逃げることが多いが、この個体は鳴き続けているだけで、場所が動かない。

 見える場所に移動しようと、別の木の影に歩き出したところで、鹿に気付かれて逃げられる。
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 2箇所目。
 林道支線の終点から古い造林歩道を歩く。
 人工林が多く、鹿の気配は無し。
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 3箇所目に移動中、林道上で鹿2頭と出会う。
 車を止め、銃袋をしたまま降り、林道外で袋を外して装填し、とやってみたが、林道下の急傾斜かつ藪が多い場所に鹿が行ってしまったので無理。

 3箇所目は間伐された人工林と広葉樹がある尾根を歩くルート。
 寝屋や糞はあるが、鹿の気配が無い。
 11時ぐらいだが、そもそもこの時間帯は寝屋にいないのか?
 
 人工林内で警戒音を一回鳴かれる。
 尾根を登っていくと、別の林道に出るが、尾根上の寝屋で警戒音を鳴かれ、わずかながら姿が見えるぐらいで終わる。
 距離は80~100mぐらいだろうか。

 林道沿いにある、鹿被害の多い植栽地でも、鹿の気配は無い。
 午後2時ぐらいになったので、帰りがけに1箇所目にもう一度行ってみるが、出会いが無い。

 午後3時から別の林道に行ってみようとも考えましたが、勝手が分からない流域なので、早めに引き上げてきました。
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【この日の成果】
 警戒音のみ 5回
 100mぐらいで尻だけチラッと 2回(3頭)
 発砲 0回
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 雲ひとつ無い快晴でスタートし、やや曇りで、風が無い天気でした。
 広葉樹林帯では、枝や落ち葉を踏む音が響き、射程距離まで接近できませんでした。
 広葉樹にストレートに行くのではなく、隣接する針葉樹帯からそっと覗き込む慎重さが必要だった。

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 釣りにおける朝夕マズメや、潮の干満のように、狩猟も天気や時間を考えなくてはいけない。

 「今日の天気ならココに行けばいるだろう」という天気や季節に応じた勝手知ったる猟野を、どこまでストックできるか。
 要するに土地勘が無い。

 初めての場所をうろつくのではなく、日中の目撃が多い場所や、捕獲実績のある場所を巡回したほうが良かったのかもしれない。

 忍びの技術も難しい。
 新しい葉が落ちている場所で無音で歩くのは物理的に不可能。
 かといって100m先の落ち葉の上で丸くなっている鹿や、藪の中にいる鹿を見つけられるとは思えない。
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 銃猟は、場所と時間が噛み合い、なおかつ接近できなくては撃つ事ができない。
 実働時間が長いという意味では、罠猟の方が、確実に成果が上がるような気がしてきました。
 勤め人に罠の運用は時間的に難しいですが、機会があれば来シーズンや有害鳥獣でやってみたい。

 罠は故障するものなので、初期投資が必要なのと、かける場所の選定が難しい。
 家から近い場所の農地でかけさせてもらい、獲物がかかったら連絡を貰うスタイルが理想的ですが、人脈が少ないので、そういった形をとれるかどうか・・・
 

2016年12月7日水曜日

LEDワークライト

 シガーソケット投光器と迷いましたが、電池式のワークライトをアストロプロダクツで買いました。

 同じサイズの商品は3つありますが、どれも単3電池4本で、点灯時間は3時間。
 ホームページでは分からないので、店頭で確認しました。

 AP 72LED ワークライト ブラック  1,200円
 3つの中では、一番暗く感じられました。色はやや黄色い。

 AP COB ワークライト ブラック 1,500円
 比較的明るいですが、LEDが細長いため、拡散しません。

 AP 26SMD ワークライト ブラック  1,350円
 一番明るく感じられました。
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後ろには折りたたみ式のフックと、マグネットがついています。


 天井にフレームがあるので、そこに取り付けてみました。
 この向きで取り付けても、落ちてくることはありません。

 しかし、ライトの幅に対して鉄板面が細いので、カーブなどの負荷が掛かった際、落ちる可能性はゼロではありません。
 普段は平らな鉄板に貼り付けておくことにします。

 デッキバンには後部室内灯がありません。
 このライトは通常の室内灯の3倍ぐらいの明るさで、車内の床までハッキリ見えます。
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 防水機能はありませんので、悪天候の野外で使う場合は、ビニールに入れるなどの対策が必要です。
 また、直接見ると眩しいので、白いビニールなどを照射面に張れば、光が拡散します。
 ハンドライトにレジ袋を被せると、ランタンになるのと同じ事です。

 点灯時間3時間というのは短いですが、ポータブルかつ強力な光源としては、仕方ありません。
 緊急時のため、予備の単3電池4本を、車に積んでおきます。

 キャンプ等でも使えるのはメリットですし、磁石で車体に張り付くので、自由度があります。

 光量を調整して長時間電池が持つモードがあり、防滴仕様であれば、アウトドアでより使いやすくなるので、バージョンアップを期待します。
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 2017年2月 追記

 後ろの磁石が強力で、鉄板から外す際、傷がつきます。
 また、磁石と本体の接着が弱く、磁石が外れました。
 やっつけ仕事になりますが、傷防止と磁石の脱落防止として、荷造り透明テープを張りました。
 作業時に貼り付けるのはともかく、車内に貼り付けっぱなしはしないほうが良いです。
 

出猟4日目。単独猟(空振り)

 前回の狩猟で現地に忘れ物をしたので、同じ場所に行ってみました。
 人工林から広葉樹林に切り替わる場所では、足音に気をつけて慎重に進みます。
 前回仕留めた場所から100mぐらい右を、警戒音なしで、斜面を駆け上がる白い尻だけが見えました。
 間に木立もあり、距離があったので撃つのは無理。

 自分は暗い人工林にいて、鹿は人工林と天然林の境の藪に潜んでいたので、双眼鏡を使って探したとしても、発見は難しかったかも。

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 忘れ物を回収し、天然林を等高線に沿って進む。
 木の間が疎らな森林では、鹿の気配が無い。

 別のルートから車に戻ろうと、樹高が低く、細い木が密に生えている広葉樹林に入る。
 ここは尾根で日当たりも良く、獣道も多く、新しい糞も多い。

 慎重に進み、10数歩ごとにあたりを見回していると、何か視界に違和感が。
 3倍スコープ越しで覗くと、上半身は木立で隠れている、鹿の白い尻でした。

 撃つかどうか迷っていると、気配を気取られたのか、警戒音を鳴らされて逃げられてしまいました。

 選択肢としては、幾つかあったと思います。
・後ろ脚全損や内臓損傷してもいいから撃つべき
・バイタルを狙って、ゆっくり自分の位置を変える
・動いた瞬間を狙って撃つ(左右どちらに行くか分からない)
・鹿笛を吹くなどして、鹿を動かす

 鹿より先に自分が見つけるという点で、忍びは成功していました。
 鹿に気づかれないよう静かにゆっくり挙銃し、迷いなく撃てば仕留められたかもしれません。
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 逃げた場合でも、選択肢は色々あります。
・逃げた方向に追跡する
・じっと待って別の個体が来るのを待つ
・別の場所に行き、遭遇機会を増やす

 山での野生動物相手なので、これが正解というものはありませんが、どうしたものか。

 山を歩ける体力と忍びの技術があれば追うのでしょうが、走力としては四つ足にかないませんし、先回りするにも地形や行動パターンを熟知してないと難しい。

 警戒音を出された時点で、鹿は耳や鼻を使って索敵しているわけで、近づくのは困難。

 警戒音が届いていないエリアまで移動し、別の個体を探すのが、一日あたりの遭遇回数を増やす最善手かな?

 別ルートで車に降りる途中では、警戒音を遠くで聞いただけで姿は見えず。
 衛星写真上では木が疎らな地域でしたが、実際に行ってみると傾斜がきつく、サカキのような低木が多いため、狩猟には向いていませんでした。

 谷向こうにシダが多い草地がありましたが、200mぐらい離れているので、ライフルの距離です。
 鹿の警戒距離 < 射程距離という点で、単独忍び猟では、ライフルの方が有利なのかも。
 10年経っていないので持てませんが。
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 林道から標高100m上がった尾根っぽい広葉樹林ですが、寝屋として使っていそうです。
 葉も落ちているため、接近は難しいですが、いる確立は高い。
 数週間後にまた行ってみたいと思います。
 寒い時期で寝屋を狙うというパターンだと、気温が上がった昼間に行ったほうがいいのか?
 忍んで近づくには、少し天気が悪いぐらいの状況が良いのかも。
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 近いエリアの林道を2本行ってみましたが、鹿の姿は見えず。
 途中からお腹が痛くなり、頭痛もしてきたので、昼で引き上げることにしました。
 単独猟では慎重すぎるぐらいが、ちょうど良い。
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 経験が浅かったり、新しい土地に引っ越した狩猟者に共通の悩みだと思いますが、まず、どの山に入るべきかの判断が難しい。

 車で2時間以内の範囲に、鹿がいるであろう流域は幾つもあります。
 地元の人から、全く別の流域で鹿が多いという情報も入りましたので、そちらにも行ってみたい。

 今年獲れた場所や、目撃した場所を何回も行って「この時期・天気・時間帯ならここにいる」というパターンを掴むべきなのか、新たな土地を探すべきなのか。
 1km×3kmぐらいの流域で鹿を何頭か獲ったとしても、他の地域からの流入があるのか、しばらく寄り付かないのか。

 その辺りの基本的なセオリーが分かりません。
 一週間前に成果があった同じエリアで鹿を見かけたので、あまり気にしていないのかも?
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 今回の成果
 警戒音1
 目撃1(射程外)
 目撃1(射程内)
 発砲回数 ゼロ

 その他の狩猟鳥獣としては、キジバトを3羽ほど見ました。
 鳥撃ち用の銃と弾を持っていたとしても、当たるか微妙な距離でした。

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 オフシーズンにもうちょっと体力づくりをしていれば良かったと後悔。
 体力的・精神的な余裕がないと、「林道をもう1本行こう」「尾根をもうちょっと歩こう」という気力がなくなります。
 謎の頭痛は、バファリンを飲んで一晩寝ていれば治りました。

 何はともあれ、狩猟に行ける時間と、山を歩ける身体があり、趣味を許容してくれる家族であることに感謝。

2016年12月6日火曜日

出猟3日目。巻き狩りに参加

 4月に引っ越してきましたが、初めて地元猟友会の巻き狩りに参加してきました。

 タツマ(立つ間?)として待っていましたが、50mぐらい先の斜面を駆け上がっていく鹿を見る。
 咄嗟に挙銃し、木の間を射抜ける腕があれば仕留められたのかもしれませんが、犬に追われている気配もなく、藪から急に出てきたので、対応できませんでした。

 しばらく待っていると、猟犬が斜面の下を横切ります。
 特に獲物の姿は見えず。

 またしばらく待っていると、急に後ろから鹿(オス一本角)が飛び出してきて、猟犬2匹が追いかけてくる。
 一瞬の事で、撃てずに終わりました。
 近い距離での横移動のスピードは、スキート並みに速いです。
 追い矢をかけようとしましたが、人間には厳しい藪と斜面のため断念。

 巻き狩り全体としては猟果はありましたが、自分が撃てなかった鹿とは別の個体でした。
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 無線機を借りて初めて参加しましたが、猟場の地図と人の配置が判らないので、イメージがしにくいです。

 巻き狩りはリーダーの見切り、猟犬や勢子の追跡、タツマの射撃とうまく組み合わさらないと成果が上がりません。
 グループで協力して行う集団イベントとしては面白いですが、猟果の責任の一旦があり、それがちょっと重い。

 スポーツで言うと、野球やサッカーなどより個人競技が好きなので、気ままな単独猟の方が合っているようです。
 じっと待っているのも、猟のスタイルとして慣れません。

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 参加した人の狩猟車を見ましたが、軽トラが圧倒的なシェアです。
 参考記事:軽トラの走破性(オフロード向きタイヤ)
 タイヤは145R12のブリジストン604Vや、ワーク系のG561が数台あり、普通のタイヤの人もいました。
 里山の林道が主なエリアのようですが、145R12で十分で、13インチにする必要は無かったのかも…

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 今回の成果
 目撃1(射程外)
 目撃1(射程内)
 発砲回数 ゼロ

 短い時間での装填と挙銃の訓練が必要。
 30m以内での移動標的であれば、ドットサイトが有効かも。
 ベテランさんはリブのみで照準機器はつけていませんでした。
 故障リスクも無いし、巻き狩りではリブ銃身がベストなのかも。

2016年12月3日土曜日

背負子を使ってみた

 道路近くであったり、集団猟であれば獲物を引っ張ってくるのでしょうが、単独猟ではなかなか難しい場合があります。
 前回の狩猟でも、目指していた草地は、林道から徒歩30分の場所にありました。

 狩猟ベストに荷物を全部入れるスタイルもありますが、自分の場合色々と荷物が多くなりがち。
 35リットルの中型ザックを使っていますが、骨付きの脚などは収納しにくい事があります。
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 山小屋の資材運びの手伝いで、何度か背負子を使ったことがあります。

 米Amazonで見つけた、狩猟向けの背負子
 ALPS OutdoorZ Commander Freighter Frame + Pack Bag 115ドル

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 適当な背負子を知り合いから借りてみました。
 背負子と言っても、袋が無いと荷物が積めません。
 今回は中型ザックをそのまま縛って出猟しました。

 実際に鹿肉10kgぐらいをビニール袋・土嚢袋に入れて背負ってみましたが、不定形の物でもエイヤっと載せられるのは楽です。
 大き目の袋や折りたたみコンテナなど、荷物全体を入れられるものがあると、パッキングが楽になりそうです。

 スリングを使って銃を背負う場合、背負子のフレームに当たりそうですが、自分はサファリスリングを使っていて、体の前で銃を保持しているので、あまり気になりません。

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 地元のベテラン猟師さんの話。

 今はこちらで記事にしたような、ディアスレッドを使っている。
 猪は擦れに比較的強いが、鹿は弱い。
 乱暴に引っ張ると打ち身や内出血のようになってしまい、肉の質が落ちる。
 昔は鹿は担いで下ろした。

 仮の話として、徒歩30分の山道を、40kgの鹿を担いで降りられるものだろうか。
 腹抜きをしてシートで包めば可能かもしれませんが、一人では容易ではありません。

 イギリスのこの動画の人は、小型の鹿を担いでいます。
 腹抜きで片手で持ち上げられるサイズ。

 とりあえず、ディアスレッドなどで滑らせる方向で考えてみたいです。

2016年12月2日金曜日

フリースは良いものを買うべき?

 アウトドアメーカーやユニクロなど、フリースは幾つか持っていますが、使い勝手が微妙に悪いです。

 とある先輩狩猟者さんのおすすめは、モンベル。
 ロッシュジャケット 14600円
 ライトシェルジャケット 6900円
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 自分が持っているフリースは、5年ぐらい前に買ったものが多く、デザインがモッサリしています。
 最近のアウトドア系フリースは、腕や胴回りがタイトで、ストレッチ性もありそう。

 洋服にありがちですが、「今もっている物を捨てたり買い換えたりするほどへたっていない」という問題。
 買い足していけばいいのですが、家財が嵩張るのは…
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 フリースは高くても1.5万円。
 普通に使えば5シーズン以上持ちますので、値段は高くとも機能性があるものを選んだほうが良さそうです。

 アウトドアブランドは必須ではないが、下の条件を絞っていくと、自然とアウトドアブランドになっていきます。

・胸ポケットがあること
 フリースの上に合羽などを着て、なおかつザックを背負うと、使えるポケットが減ります。
 フリースに胸ポケットがあると、非常に便利です。

・すべてのポケットにジッパーがついていること
 野外で物を落とすのは致命的です。
 必ずジッパーがついていること。

・シルエットがややタイトで、ストレッチ性があること
 アンダーウェア+襟付きシャツ+フリース+合羽の組み合わせが多いです。
 腕や脇、胴回りがモタつかないよう、スッキリとしたシルエットが良い

・首元にジッパーガードがある
 一番上までジッパーを閉めたとき、口元に当たるガードがあると快適です。

・防風性は無くても良い
 ゴアウインドストッパーのフリースも持っていますが、出番は少ないです。

・汚れても惜しくない金額
 土の上に置いたり、血で汚れてもあきらめがつく金額。
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 「このフリースがへたったら、次にちゃんとしたものを買おう」と思いつつ、既に5年ぐらい経っている気もします。
 北海道に数年間暮らしましたが、現状装備で何とかなったので、今の組み合わせでも別にいいのかもしれません。

 1万円の出費によって僅かな快適性を得られるだけであれば、出猟機会を増やすなり、スラッグの練習をするなどを優先すべきかも。
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 「孤高の人」のモデルになった大正から昭和初期の登山家、加藤文太郎を思えば、ユニクロのフリースでも上等な装備です。

 ポケットが無ければ、腰袋やポーチなどを追加すればいい。
 結局「今あるものを使うか」という考えに落ち着きます。
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 2ch登山板でたまに見ているスレッド
 貧乏ながら登山を始めるスレ116
 ユニクロなど低価格ウェアで登山 part29

 ケシュア(Quechua)というメーカーを最近知りました。
 ナチュラムでの取り扱いですが、品切れが多いようです。

 薄手のフリースで前ジッパー付きのものが欲しいですが、冬の早い時期を逃すと無くなるので、なかなか買えません。

2016年12月1日木曜日

マタギ動画

 NHK特集「奥羽山系マタギの世界」
 昭和62年製作のドキュメンタリーです。

 Google検索結果

 雪山登山の技術のグリセード的に滑っていくのがカッコイイ!

 時代背景もあるのでしょうが、こういったノウハウは資料として残しておかないと、人とともに消えていってしまいます。

 細かい突っ込み。
 12番の自動銃のようですが、撃った直後に降りていくとなると、次弾が装填されているのでは。
 転んだときが怖い。

 先輩が熊役を演じて練習しているシーンがありますが、弾を込めていないとはいえ、銃口を向けるのは違和感があります。
 弟子の人は水平二連を使っています。

2016年11月30日水曜日

シュマグを買ってみた


 中東のゲリラがしているイメージのある、綿のスカーフです。
 Amazonのこちらの製品を買ってみました。
アフガンストール アラブストール シュマーグ アラブスカーフ グリーン 迷彩色 292円

 一辺の大きさは90cmで、重さは79gです。
 布臭さがあったので、数回洗ってみました。
 色落ちは特にありません。

 レビューにもあるように、ガーゼっぽく、透けて見えます。
 写真中央の線は、下のものが透けている様子。

 ネックウォーマー的に使えばそれなりに保温性もあります。
 フリース地では暑い場合に活用できそう。

 シュマグ(Shemagh)の巻き方色々。
https://www.youtube.com/watch?v=5YPU1Z-d_Ow
 顔に巻いていくと、鹿から見てのカモフラージュ効果はあるのだろうか…?

 マジックテープ(ベルクロ)のザラザラしたほうにひっかかると、激しくほつれるので注意が必要です。

2016年11月29日火曜日

サポートミラーの取り付け


 狭い道路で白線ギリギリに寄ったり、林道の側溝など車体左側を確認したい場合があります。

 ハイゼットカーゴベースのデッキバンは、普通のサイドミラーで、下を見る機能がありません。
 Amazonで売っていた、汎用のサブミラーを取り付けてみました。
星光産業 駐車をサポート死角がなくなるサポートミラー EW-69EW-69 1,276円


 軽トラサイズのミラーでは、ちょうどの幅です。
 上下幅が小さいものの、路肩確認の補助にはなると思います。

 曲面ミラーか別体式かはともかく、機能的には標準化して欲しい装備です。
 軽トラのハイゼットトラックにはついています。

シルナイロンのコーティング

 トレイルランニングや軽量装備が流行り始めた時に買った、シルナイロンのスタッフザック。
 シルナイロンは番手の細いナイロン生地に、シリコン系でコーティングした生地です。
 シリコンとナイロンを組み合わせた造語。

 リュックに入れっぱなしで使っていましたが、中のコーティングが剥がれ、シームテープも剥がれてきました。
 メーカーはアウトドアリサーチ


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 シルナイロンのスタッフバッグは、スポーツ店のオリジナルブランドが安かった記憶があります。
 消耗品なので、買い換えるとしたら、それでいいか。
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 双眼鏡などの滑り止めのラバーなどのコーティングは、年単位で考えると必ず劣化して剥がれてくるか、ベタついてどうしようもなくなります。

 ザック内側の防水コーティングも、粉になるかベタつきます。
 防水機能だけ考えるのなら、袋であればターポリンなどのゴム引きっぽい素材か、ビニールの方がマシです。

 ザックにしても、重さを考えないのであれば、昔ながらの帆布の方が耐久性がありそう。
 防水は個別で何とかするとして、帆布ザックに回帰しようかな…

2016年11月28日月曜日

雪と鹿の動き

 2016年11月24日に東京では57年ぶりとなる、11月の雪が降りました。
 今日は気温が上がらないものの、週末は15度ぐらいになり、平野部では溶けました。

 こんなイレギュラーな事もあるので、早めにスタッドレスタイヤを入手しておくべきか。
 単独行でスタックした場合のレスキュー道具も購入しなくては。
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 北海道に住んでいましたが、雪の上でも鹿は寝ていましたし、カンジキを履いて鹿の足跡を追いかけることもしていました。
 日中は日当たりの良い尾根に多かったような印象があります。

 本州の滅多に雪が降らない地域の場合、鹿はどう動くのか。

 人間の考えだと、雪が降ったら下に降りてきそうですが、鹿の考えだと狩猟圧の少ない雪山に残るかも。
 何となくはイメージできますが、具体的な季節移動、時間移動が分からないと、鹿を目撃できず、狩猟にもなりません。
 ローカルな動きを知るためには、もっと山にいかなくては。
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 鹿の一日としては、朝晩に餌を食べ、沢に下りて水を飲み、昼間は日当たりの良い尾根で休んでいるイメージです。

 しかし、定点で観測したわけでもありませんし、トレイルカメラで確認したわけでもないので、確証が持てません。
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 ベテラン猟師さんは、標高の高い場所の餌を食べつくし、里山に降りてくるようになったという話です。
 確かに標高の高い場所では笹が枯れ、マツカゼソウなど嫌いな植物ばかりが目立つようになっていますが、雪が降らなければ芝などの餌資源はありそうに見えます。

 低標高では狩猟圧が高いが、餌は多い。
 高標高では狩猟圧は少ないが、餌は少ない。
 鹿としてはどちらを選ぶのだろうか。

 移動が苦にならなければ、夜降りてきて、昼は山に上がるパターンもありえます。
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 季節や当日の天候、現地の足跡や小地形、などを含め、「今日ここに行けば会える」とまで確証が持てればいいのですが、絶対的な経験値が足りません。

 「この時間にここにいる」という証拠を確認するためにも、経験の少ない初心者こそ、トレイルカメラを活用すべきなのかも。

 ちょっと欲しいアイテムですが、特定の猟場ではなく、広いエリアをウロウロしているスタイルなので、購入は先送りです。

2016年11月27日日曜日

滑車とハンガー


 以前、通販で買った滑車とハンガーを使ってみました。
 Hunters Specialties Mag Lift System with Gambrel  18ドル
 600 lbs(272kg)まで対応のモデル。

 適当な木に、タイダウンベルトを巻き、そこに上部滑車を取り付けます。
 アキレス腱に切れ目を入れ、そこにハンガーを引っ掛けます。
 動滑車になっており、一人でも楽に上げることができます。
 !型の金具が上部にあり、ロープを引っ掛けると固定されます。

 土が付かないので衛生的ですし、頭などが地面についていれば回転しないので、単独でも解体が楽になります。

 股関節を切り離す時、ハンガーが傾いて脚が落ちそうになりました。
 単独の場合は、再使用可能な長めのタイラップなどで、アキレス腱を固定した方がいいかも。


 総重量は830g。ロープの太さは約8mm
 鉄製ハンガーが800g。合計1630g
 それなりの重量があるので、これを担いで山に登るのは微妙です。
 ハンガーは現地調達か、木製で自作した方がいいかも。

 あまり使っていませんが、錆びて塗装が浮いてきました。
 20ドル以下ならこんなものか。

ロープの長さはプーリー側を伸ばした状態で約2.3m。
 4プーリーと引き手があるので、ロープのみだと12mぐらいだと想像します。
 

 モンベルの合羽の入っていた袋に入れています。

出猟2日目。雄鹿

 休日も用事があって、11月15日以降、なかなか山に行けず。
 午前中、家の用事で出かけたので、帰りに初めての林道を下見する。
 地図や衛星写真ではチェックしているが、実際に見ると思っていたのと雰囲気が違う。
 林道を流しただけ分かる獣道もあり、鹿の気配は多そう。

 午後にフリーな時間が出来たので、その林道に出かける。
 衛星写真で目星を付けておいた、若い林齢の場所に行ってみる。
 10年前に伐採した時の搬出路を歩いて登っていくが、足跡が多い。

 ヒノキ10年生の場所に行ってみると、金網の鹿柵がしてあり、侵入の形跡もない。
 周りは杉30年生で暗く、林床植生も無い。

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 さらに登り、尾根近くになると、広葉樹の明るい林になる。
 暗いスギ林からそっと覗くが、鹿の姿は見えない。
 ゆっくりと歩くと警戒音が。

 動かずに固まっていると、斜面の上で動く鹿が見える。
 間に木立があり、向こうからも見えにくいのか、ゆっくり左に歩いている。

 静かに膝射姿勢になり、木が無くなり射線が通るまで待つ。
 3倍スコープで確認した後、発射。

 スコープから目を離さないように気をつけていましたが、リコイルで銃口が跳ね上がることもあり、当たった瞬間は見えませんでした。
 すばやく次弾を装填し、スコープで探すも、動くものは見えず。
 当たった場所に行くと、小さい3段角の雄が倒れていました。
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 回収した弾頭。
 サボットは前回のもの。
 フェデラルのトロフィーカッパー。
 左前足から入り、右の肩甲骨で止まっていました。
 綺麗に開くものですね。
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 今回も警戒音を先に鳴らされたので、忍び猟の歩き方としては、まだまだです。

 尾根から下を見るなどの小地形の転換点や、暗い林内と明るい林内の切れ間など、遭遇確立が高い場所では、「だるまさんが転んだ」ぐらいの慎重さでゆっくり動き、双眼鏡で探したほうがいいのかもしれません。

 衛星写真と森林施業図で事前に目的地を調べていきましたが、ある程度、遭遇確立を底上げできているような気もします。

 次回は同じ林道の違う場所か、まったく違う流域に行ってみたいと思います。

2016年11月24日木曜日

狩猟関係本(2016年11月)


 狩猟関係本(2016年11月)
 最近、図書館で借りた、狩猟関係の本。



熊!に出会った襲われた
 今年の秋田の熊事件以降に出された本。
 釣り人の遭遇例など具体例が多い。

 つり人社



ぼくは原始人になった
マット グレアム ジョシュ ヤング
河出書房新社





私、山の猟師になりました。: 一人前になるワザをベテラン猟師が教えます!
三好 かやの
誠文堂新光社
広く浅いインタビュー。既に銃を持っている人には今更かも。

 
ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見
 志田 忠儀

 手記。 姉崎等さん久保俊治さんのような流れ。
 かつては紙ベースの出版でしかこういった記録を残せなかったが、今はブログ等があるので、ノウハウを残して欲しいものだ。



狙うて候―銃豪村田経芳の生涯
東郷 隆
実業之日本社
思っていたより分厚く、尻込みしてしまいます。


白夜の爺スナイパー (集英社文庫)
デレク・B. ミラー

ちょっと微妙な本でした。

 貸出期間の2週間以内に、全部読みきれるのだろうか…

2016年11月22日火曜日

FAFリフトアップを実施

 フォレストオートファクトリーのスプリングに交換しました。
 事前の連絡により、取り付け実績のある店を紹介してもらいました。
 スプリングを買って持ち込むのではなく、フォレストから取り付け店にスプリングを納入する形になります。

 スプリングに加え、キャンバー修正、調整式ラテラルロッド、工賃などもあり、総額11万円ちょっと。
 財布には痛いですが、改造費を見込んだ上で中古車を買ったので、エイヤっと決断。

 前輪はスプリングのみ交換すると、逆ハの字になってしまうとか。
 500kmぐらい走ったら、チェックのため、再度入庫する予定です。

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 各部の実施前後の寸法

ブリヂストンのDURAVIS R670 (145R12)
 スペック上の外径は541mmですが、車の重さで潰れているので、517mm程度。

バンパーのタイヤ部分220mm


 フロントホイールハウス上部593mm


 リアタイヤ前のサイドシル 250mm


 リアホイールハウス上部 618mm

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 リフトアップ実施後
 バンパーのタイヤ部分 260mm(+40mm)

 フロントホイールハウス上部 634mm(41mm)

 リアタイヤ前のサイドシル 290mm(+40mm)

 リアホイールハウス上部 658mm(+35mm)
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タイヤが12インチオンロードのままなので、ちょっとアンバランスです。
 近いうちに変えなくては。

 オンロードタイヤのまま、とある林道に入ってみました。
 砂利敷が多いので、殆どの場所では問題ありません。
 しかし、泥や落ち葉、草などの状況もあります。
 路肩に駐車する際も、オフロードパターンであった方が安心。
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 12インチか13インチかで、未だに迷っています。
 数が多く出ている12インチの方が、圧倒的に安い。う~む。

2016年11月21日月曜日

発射後のサボット

 狩猟で撃ったサボットを拾ったので、じっくりと見てみました。
 フェデラルのトロフィーカッパー12番2 3/4です。


 ライフリングに食い込んだ跡が分かります。
 薄く削れてピラっと出ている場所もありました。
 ライフリングのレートは分かりませんが、あまりきつくなさそう。




小型LEDライトを買う スルーナイトT3i

 車を買ったものの、手頃なキーホルダーが無い。
 デッキバンは比較的新しいですが、マイナーチェンジ前のため、リモコンドアロックがありません。
 なので、車をロックするには、いちいち鍵を刺す必要があります。

 暗い場合など、鍵穴の位置が分かり難い場合もあるので、キーホルダーサイズのライトを買うことにしました。

 手袋選びでも書きましたが、この手の商品は、消耗品ではなく、かつ安いので、つい色々と買いがちです。
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 色々なレビューを見ましたが、そう買い換えるものでもないので、定番のメーカーで高機能なスルーナイトT3iに決定。1995円



 梱包物。キーホルダー、クリップ、予備のOリングが入っている。

レンズ部分(点灯していない状態)

点灯状態(Fireflyモード)


サイズ比較。
 サイズは長さ70x直径14(mm)重さ12g(電池なし)
 空薬莢は12番で、クリンプが伸びた状態。

 点灯モードが3つありますが、ひねるスイッチを何秒後にONするなど、ちょっと分かり難いです。
 山で迷った際、Fireflyモードの115時間点灯があれば、とも思いましたが、あまり必要なかったかも。

締めてONなので、中途半端に緩めた位置がOFF。
 プッシュスイッチではないので、緩め続けるとヘッドが外れる恐れあり。
 どんな運び方をしても、いざというときには点灯するという意味で、締めてOFFの方が良かった。

 実際に山に入る際はヘッドライトを持って行きますし、出番はそれほど無いかもしれませんが、お守り代わりとして鍵につけておきます。

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 「真っ暗な中、鍵穴を探すときに使う」というライトだが、デッキバンにドアロックは後付で設置可能なのだろうか?
 運転席の鍵を閉めると、それ以外がロックされるということは、運転席だけモーターの追加が必要のようです。

 キットはこういった安いもので良いとして、設置がなかなか難しそう。
 コムエンタープライズのロックマン4380円と、モーター1220円
http://cepinc.jp/chumon/bs_kl/bs_kl_info.html

折りたたみスコップを買う  キャプテンスタッグ M-3249


キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) シャベル スコップ スチール FD バッグ付M-3249
 Amazonでレビューが多いスコップを買ってみました。
キャプテンスタッグ スチールFDスコップバッグ付 M-3249 1,073円


 重さはスコップ単体で994g、ケース込みで1042gとやや重い。
 10g単位で荷物の量を考える、ウルトラライトトレッキングとは間逆の装備です。

 スコップ面は幅約15cm、五角形の長い部分が約21cm。
 組み立て長さは58cm
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 問題なのが、付属の袋。
 ナイロンの内側に防水コーティングしてありますが、化学物質臭いです。
 袋を触った手で、食事をしたくないレベル。
 洗剤をつけて水洗いしてから、2週間ほど干してみましたが、臭いが消えません。

 罠の設置に使うと、臭いで気付かれそう。
 罠猟をやる予定は無いので、袋はそのままでいいか。
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 レビューで指摘されていた、一度組み立てると仕舞えなくなるという話ですが、通常の組み立てでは問題なかったものの、実際に使ってみるとネジが硬くなって、素手では回せなくなりました。

 皮手袋を装着し、かなり力を入れれば回ります。
 保険としてネジに潤滑スプレーを吹いておきます。
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 スタック対策装備として、通常サイズの剣先スコップも必要かな?
 装備がどんどん増えていく。

2016年11月20日日曜日

軽トラ向きのスタッドレスタイヤ(12インチ、13インチ)

145R12 貨物系
ブランド品名外径価格.com楽天Yahoo
ダンロップWINTER MAXX SV01549260023002300
ブリヂストンW300539260027002800
グッドイヤーICE NAVI CARGO550500024003000

145/80R13
ブランド品名外径価格.com楽天Yahoo
グッドイヤーICE NAVI 6566340031003300
グッドイヤーICE NAVI ZEA II569340031003100
TOYOGARIT G5563300033003300
ブリヂストンBLIZZAK REVO GZ570450041003400
ダンロップWINTER MAXX 01567380024002400
YOKOHAMAice GUARD TRIPLE PLUS iG30562420039004100
ダンロップWINTER MAXX SV01578560057005700


2016年11月18日金曜日

既製弾の集弾

 Youtube動画より。
サベージ220Fスコープ合わせと市販装弾とリロード弾の撃ち比べ!
https://www.youtube.com/watch?v=fCLo8E8WVM0
 サベージ220Fにフェデラル鉛サボットの集弾率が凄いです。
 ハンドロードの組み合わせを試行錯誤しているようですが、なかなか難しそう。

 自分もリロードを始めるかどうか、しばらく迷っています。

 スラッグ射撃の練習にはリロード弾が良さそうですが、いざ狩猟となるとどうだろうか。
 そもそも、既製弾を使ったところで、自分の技術だと、どの程度の集弾になるのやら…

2016年11月17日木曜日

解禁初日に出猟

 11月15日の銃猟解禁日に出かけてきました。
 夜明け前に林道を上っていきましたが、途中で雌2頭、雄1頭、雌3頭を見る。
 

 林道終点の新しい鹿柵付近には、姿は見当たらず。
 網が破れている古い鹿柵の中に入ってみましたが、こちらも見当たらず。

 林道脇の天然林をちょっと歩いてみましたが、警戒音はするものの姿は見えず。

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 衛星写真で草地になっている場所に行ってみました。
 林道から1kmほど入った場所で、古い搬出路を辿っていく。

 途中、75年生ヒノキ林で、雄1雌3の群れに遭遇。
 警戒音を鳴らされ逃げましたが、狩猟初日なので警戒心が少なく、ちょっと歩いた後にこっちを見て止まっています。
 50mぐらいの撃ち上げ立射でしたが、外しました。
 薄暗く霧もありましたが、純粋に腕の問題でした。
 欲張ってスコープの倍率を変えずに、自然体で撃てば良かったのかも。

 林道から1kmの山奥の草地では鹿の気配は無し。
 図面によると21年生ですが、鹿に荒らされて草地になっており、潅木がちょっと生えている程度です。
 古い散弾薬莢を見つけたので、昔は狩猟者がきていたのかも。

 霧が濃くなり、視界が悪くなってきたので下がることに。
 帰りでも警戒音を1度鳴らされましたが、姿は見えず。
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 別の草地に行こうと、車で林道を移動していると、雌2頭を発見。
 警戒音を鳴らされ逃げられましたが、急いで銃袋を持って車を降り、林内でカバーを外して装填。
(車内では覆いをして、薬室も空で、弾倉も外しています。林道上でも覆いをすること)
 こちらを見ていて立っていたので、撃つ余裕はある。

 1箇所目と同じような撃ち上げ50mですが、ヒノキ23年生なので下枝があり、立射は難しい。
 膝射で撃ち、何とか当てました。
 左前足を貫通し、バイタルに当たったらしく、その場で倒れていました。

 新しい土地で1頭獲って、とりあえず一段落という感じ。
 2月15日までの間、ぼちぼちやっていきたいと思います。
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 1シーズンぶりの狩猟ですが、改めて課題を気付かされました。

・鹿に気付かれる前に、こちらが気付くような忍びの歩き方の習得。
 気をつけているものの、枝を踏んだりして音が出てしまう。
 じっと止まり気配を探る時間を、こまめに設ける。
 尾根から下を覗くなど、地形の変化点では、特に慎重に。

・鹿の目から見てのカモフラージュは、もうちょっと工夫する余地があるのかも。
 音に関しても、ガサつかない服を改めて探してみたい。

・鹿のいる場所の把握(場所、天気、時間帯、季節)
 どこでも通用する種としての習性に加え、ローカルな習性も。

・50~100mぐらいの距離で、確実に仕留める技術
 (撃ち上げ、撃ち下ろし、色々な林況や暗さなどでも)

・スキート的に腰溜めの状態から、射撃体制に持っていくまでの時間の短縮と正確さ
 実際の服装やザックなどで撃つ練習(弾を使わない構えだけでも)

・山を歩き続けられる体力
 3時間ぐらい歩きましたが、太腿と尻に疲労が残っています。
 瞬発力はボチボチでいいので、持久力を鍛えなくては。

・解体処理のスピードアップ。
 家に帰ってのトリミングにも言えますが、関節処理に時間がかかりすぎています。
 上手い解体動画を何個か探して確認したい。

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 本州の林内であれば、距離は50mから100m程度です。
 スコープの最高倍率は4~6倍で充分かもしれません。

 高倍率のスコープによる確認と狙撃をする場面が、果たしてどれだけあるのか。
 銃と照準機器の組み合わせ、持ち歩いて苦にならない重量、狩猟のスタイルなど選択肢は色々ありますが、1-4や1-6の、イルミ付きが良さそうに思えてきました。

2016年11月14日月曜日

デッキバンのアオリ




 荷台の開口部、ゲート、通称アオリです。
 スペック上はゲート開口部1305mm。



 上部にパイプがついています。直径32m。
 鉄板との隙間は4mm程度で、平テープは入るが、太い紐は厳しい。


 ハンドルを引くとロックが外れ、アオリが手前に開きます。
 ロック機構は無し。
 途中のロックなどは無く、一番下まで下がります。


 アオリ中央に幅3cmのシートベルト的な平ベルトがあり、アオリが急に下がらないようブレーキをかけています。
 機構はボディ側ではなく、アオリ側に入っています。

 そのうちスロープ的なものを引っ掛ける可能性がありますが、結構幅があります。
 アオリの一番厚い部分が8cm、荷台末端とアオリの端までが20cm
 ヒンジ(蝶番)には荷重をかけたくないので、どういった形にスロープをかければいいのか…

ダイハツ ハイゼット トラック/あゆみ板掛けテールゲート
http://autoc-one.jp/news/1888125/photo/0037.html
 こういった形ではアオリに荷重がかかってしまいます。



 また、アオリ側にゴムブッシュが2つあり、ヒンジに支えられて、バンパーにぶつからないようになっています。


 アオリ側のロック機構は、両側にドアロック的な機構があります。


 車体側のロック機構
 写真左上はオプションのユーティリティフック。

http://ameblo.jp/dragoon-atu/entry-11510495256.html
 この人は、軽トラのようにチェーンを追加し、アオリが水平で固定できるようにしています。
 ピックアップトラックのテールゲートパーティのイメージで、水平固定できると便利そう。

http://minkara.carview.co.jp/userid/2455087/car/1980717/4371669/photo.aspx
 この人は、ロック機構を利用し、平ベルトで固定。
 とりあえずは、このやり方でいいか。


 下げたアオリを横から見た写真。
 バンパーとアオリ末端との距離は約25cm。

 バンパーとの位置関係は、思ったより低い。
 足回りがノーマルの場合、開いたアオリと地面との距離は約16cm。




 アオリ内側には、引き上げる際に使うハンドルがあります。

 アオリ上部の端に、ネジ穴あり。M6ネジが使えます。
 こちらの例では穴を追加してフックを取り付けています。

 アオリ下部に水向き穴がありますが、ちょっと錆が出ていました。
 外に出ている部分で湿気が抜けないためか?
 とりあえず防錆潤滑スプレーを吹いておこう。