2017年8月2日水曜日

植生の衰退度

 兵庫県ワイルドライフモノグラフ
http://www.wmi-hyogo.jp/publication/monograph.html

 4号(PDF)  ニホンジカによる森林生態系被害の広域評価マニュアル
 下層植生衰退度(Shrub-layer decline rank:SDR)
 低木層の植被率で衰退度を区分しています。
 報告書の6~8ページです。

無被害刷(ND):シカの食痕が全く確認されなかった林分

表退度0(DO)・シカの食痕がある林分のうち、低木層の植被率が75.5%以上の林分(写真1-1)
表退度1(D1)・低木層の植被率75.5%未満38%以上のシカの食痕あり林分(写真1-2)

表退度2(D2)・低木層の植被率38%未満18%以上のシカの食痕あり林分(写真1-3)
表退度3(D3)・低木層の植被率18%未満9%以上のシカの食痕あり林分(写真1-4)

表退度4(D4)・低木層の植被率9%未満のシカの食痕あり林分

 低木層の植被率の算出にあたっては、低木層における木本類の植被率とササの植被率の合計値を用いる。
 合計値の算出にあたっては、それぞれの植被率カテゴリーの中央値を用いる。



 この前、鹿を探しに山にいったときの写真。
 公園のような見通しのよさに違和感を感じましたが、鹿の影響で下層植生が少ないせいでした。
 表退度は3から4でしょうか。

 こういった資料は、学問的な知見を狩猟者が活かせるツールかと思います。
 神奈川県 シカ不嗜好性植物図鑑なども含め、植物名と植生がある程度分かるようになれば、林道を流しているだけでも、鹿の生息密度がなんとなくイメージできるようになります。

 関連記事
シカの嗜好・不嗜好(忌避)植物
本:シカの被害が分かる図鑑


0 件のコメント:

コメントを投稿