太占(ふとまに)とも呼ばれる。
古くは古事記(712年)に書かれているとか。
http://www.seisaku.bz/kojiki/kojiki_03.html
>召天兒屋命・布刀玉命布刀二字以音、下效此而、内拔天香山之眞男鹿之肩拔而
http://kojiki.ys-ray.com/1_6_2_ihayato_gomori_1.html
天児屋命あめのこやねの、布刀玉命ふとだまのを呼んで、天の香山かぐやまの雄鹿の肩の骨を抜き取り、天の香山のうわみず桜の木を取ってその骨を灼いて占わせ
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最近まで鹿占がやられていたのは3つの神社で、阿比留神社は今ではやっていない?
群馬県富岡市 貫前神社 (ぬきさきじんじゃ)
http://www2.gunmabunkazigyodan.or.jp/cgi-bin/item.php?id=1100
http://www.jinjya.com/sp/170315.php?PHPSESSID=ed0850d8baa7654c9f098fc175ea2761
>神事では、鹿の肩甲骨を焼いたキリでつらぬき、その通り方によって甘楽郡の旧31カ村の火難の吉凶を判断します。
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東京都青梅市 武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)
http://musashimitakejinja.jp/
>祭事は、1月3日早朝に行われます
>秘事とされ一般には公開されていません
>現在は杉または檜が用いられています
>祭典早朝、潔斎の後、25本の紙縒りに、定められている農作物の名が書き込まれます。次に肩甲骨の形が紙に写されます。
>その絵に中心が決められ、放射状に25本の線が引かれます。斎主が紙縒りを引いて、それぞれの線に農作物の名が書き込まれます。
>青竹を四方に刺して立て、注連縄を張り巡らせた祭場の中心にある炉で、三種神宝祝詞を3度奏上する間、鹿の肩甲骨は斎火で焙られます。
> 無事に太占が終了すると、焙られた骨は社務所に持ち帰られ、宮司自らが測定して、豊作は十として、十段階に一まで作物ごとに占われた結果が判定されていきます。
> この祭事は秘事として行われているので、詳細は記すことは出来ませんが、骨の中心から離れたところに罅が入れば、その作物は不作となります。
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東京都五日市町の阿伎留神社(あきるじんじゃ)
http://d.hatena.ne.jp/hokuto-hei/20040419
>鹿の骨は、まず肉片等をきれいに取り去り、平らに削って油抜きをする等しておかないと、焼いたときにうまくヒビが入らないものらしい。骨を削り易くするには米の研ぎ汁に漬けておくとよいなど、細かく指示が入っている。
国文学研究資料館のサイトで、スキャンしたものを見ることができます。
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こちらも良くまとまっている資料です。
史料・神事にみる卜占の手法 考古資料との比較を中心に 國分篤志
http://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/100266/BA31027730_290_p099_KOK.pdf
万葉集にも鹿占について詠んだ歌があります。
「武蔵野に 占へ肩灼き まさでにも 告らぬ君が名 うらに出にけり」
http://www.kawagoe-yell.com/bunkazai/kyuseki/ky2/
埼玉県川越市には、碑もあります。
「武蔵野に 占へ肩灼き まさでにも 告らぬ君が名 うらに出にけり」
http://www.kawagoe-yell.com/bunkazai/kyuseki/ky2/
埼玉県川越市には、碑もあります。
亀の甲羅を使う亀甲占いは甲羅の入手が難しそうですが、鹿の肩甲骨は猟師であれば、それなりの数を集めることができます。
手相占いのように皹の入り方による吉凶を体系化し、誰でも占えるようになっていたら、重要なことを占う時や、焚き火イベントのついでに鹿占をやるような世界になっていたかも?
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神事だから口伝になるのは分かりますが、文字として残しておけば、何百年後に残る可能性があります。
「神伝鹿卜秘事記」という覚書が残っているおかげで、やり方が分かる。
これが残っていなければ、恐竜の皮膚の色と同じく、手順などは推測でしかなかったかもしれません。
狩猟や地域の伝統行事なども、当たり前のことを記録し、誰が読んでも分かる記録として残すことは重要かと思います。
引越ししてきて1年半経ちます。
巻き狩り前の打ち合わせで「水槽の上」とか「電柱のところ」などが出てきますが、山の経験が浅く、場所とリンクしません。
新参者の意見になるが、タツや獣道など紙の地図上で作戦を決め、それを残していけば記録になるのでは。
20年後には主力世代が引退し、犬を引く人もいなくなれば、属人的な知識は無くなってゆきそう。
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