2017年2月28日火曜日

神奈川県 シカ不嗜好性植物図鑑


http://www.agri-kanagawa.jp/sinrinken/tebiki/fushiko_2016.pdf
 神奈川県自然環境保全センター
 シカ不嗜好性植物図鑑 (平成28年3月)

 不嗜好性植物36種、採食耐性植物15種が載っています。

 「採食耐性植物」というジャンルは納得です。
 同じ笹類にしても、スズタケは採食耐性が弱く、葉を食べられると根系まで枯れてしまいますが、ミヤマクマザサは採食耐性が強く、冬季の餌場になっています。
 芝類なども、鹿がいることで他の植物が減り、優先している場所もあります。

 九州のシカの被害が分かる図鑑も見ましたが、神奈川県の方がシンプルで分かりやすい。
 植物については断片的な知識しか持っていないので、これを片手に山を歩いてみよう。

2017年2月27日月曜日

銃による有害鳥獣駆除に登録

 昨年4月から有害鳥獣駆除をする予定でしたが、転勤があってキャンセルされ、転勤後はすぐに登録できなかったため、銃による有害鳥獣駆除をしていませんでした。
 罠の有害は登録していますが、たまに手伝うぐらいで、自分の罠を持っていません。

 引っ越してきてから約1年経ち、ようやく、銃による有害鳥獣駆除の許可がおりました。

・地域の鳥獣被害の防止に参加できる
・狩猟期以外も山で経験を積める
・報奨金が狩猟や弾代の補填になる
ということで、できるだけ参加してみたいと思っています。

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 猟銃を所持し、維持するには、色々なきっかけがあります。

・銃という道具を所持し、使うこと
・野生生物との対峙
・農林業被害の防止
・山を歩くこと

 これ以外にも理由はあるでしょうし、何のために狩猟・銃猟を行っているのか、表現するのは難しいです。
 
 言葉にすることで、発信する側と受け取る側で、解釈が異なってしまう場合もあります。

 「鹿」という言葉ひとつにしても、「アニメで描かれるバンビ」から、「うちの畑を荒らした憎いやつ」まで、イメージの幅があります。

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 一年間にどれぐらいの費用がかかるか、ざっくりとした計算をしてみます。

 18300円 狩猟税16500+手数料1800円
 18500円 猟友会費
  3500円 保険
  1900円 狩猟免許の更新3年毎2900円×銃と罠の2種類(1年あたり約1900円)
  3700円 銃所持の更新(3年毎)1丁目6800円+併記2丁目4400円(1年あたり約3700円)
 12500円 スラッグ弾1発250円×50発=12500円

 58400円 合計

 有害をやっていれば狩猟税は半額になりますが、それでも年間5万円ほどの出費になります。

 お金のために狩猟をやっている訳ではないですが、鳥獣被害を減らしつつ、維持費用ぐらいは得たいのが本音になります。
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 狩猟経験の浅い人は、こんな特徴があります。

・土地勘が無い(獲物がいる場所が分からない)
・人との繋がりが浅い
・年齢が若い場合、本業の収入が少ない傾向にある

 獲物が取れなかったり、狩猟の面白さが分かる前に、維持費用が負担となって、辞めてしまう人もいるかと思います。

 有害鳥獣捕獲や管理捕獲への参加は、経験を積む場であると同時に、費用負担を減らせる可能性もあります。
 そのあたりの視点を持って、新規参入者をフォローしていただけると、非常にありがたいです。

2017年2月26日日曜日

シートカバーに固定ベルトを付ける

 ボンフォームの防水シートカバーを使っていますが、ずれてきて鬱陶しい場合がある。
 適当なナイロン平ベルトを縁に縫いつけ、シートの腰部分を通すように固定しました。
 前方にもベルクロをつけ、シートの前後調整レバーに固定するようにした。


 防水生地のため、夏場は蒸れそう。
 夏はただの布でシートカバーを作るとしよう。

 街場だけの使用ならカバーの必要性を感じませんが、登山や狩猟に行くと、汚れたまま座ることがあるので、あった方が良い。
 汚れは目立つかもしれないが、ダニを発見しやすくなるので、明るい色の無地の布にしたい。

2017年2月25日土曜日

大きめのダンプポーチを買ってみた

ガンベルト対応 ダンプポーチ 2段式ボタン採用タイプ 1,080円

 以前購入したダンプポーチが22×15cmと、通常の腰袋と変わらない大きさだったので、少し大きいサイズ(29×25cm)を買ってみた。


 裏側の中央にベルクロがついているが、使用方法が謎。
 ロールアップするには、絶対的に長さが足りない。

 こちらの商品のような固定ベルトに長さがないと、ロールを止めることができない。
 適当なベルクロを追加して、ロールアップできるようにしなくては。

内袋をひっくり返した状態。


 内袋があるので、このようにして使うと、底が上がってきて容量が減る。
 使い勝手が悪いので、改造することにする。
 内袋の生地は薄く、ミシンの穴がデフォルトで広がっているぐらい。

 中の様子。
 ドローコードのガイドがやっつけ仕事に感じる。

 
ガイドを外し、内袋を折ってミシンで縫い、筒部分にゴム紐を通すようにしてみた。


 ポーチ生地の内側は、ターポリン的に防水されている。

 全体的には1080円ならこんなものか、という印象。
 具体的に使ってみた感想などは、後日、追記したい。

2017年2月24日金曜日

弾ケースを作ってみる

 スムースボアのスラッグ射撃では、銃身への鉛付着防止のため、弾の先端にグリスを塗ります。
 前回は射撃場に備え付けてある、木に穴を開けた台を使いました。


 アメリカのAmazonでは、25個入るケースが売っています。
 Plano Shot Shell Box,5ドル
 https://www.amazon.com/dp/B000P3YVD4/
 日本では2000円


 MTM 25-Round Magnum Shotshell Box 8ドル
 https://www.amazon.com/dp/B000LC7WTO/
 日本では1100円。比較的価格差がないが、2017年2月現在は売り切れている。

 5ドルぐらいですが、中国製かもしれないプラスチック製品を、アメリカから輸入するのも馬鹿らしい。
 雷管が上向きに収納する方式なので、スラッグにグリスを塗る用途には向いていない。
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 100円ショップで売っている口紅立てらしきものが、12番薬莢にも使えるという情報もあるが、実際に見たことがない。

 しっかりした物の方が良いに決まっていますが、趣味の狩猟・射撃にかけるコストには限界があります。
 転勤族の習性として、同じ機能であれば、小さくて軽く、スタッキング可能か折りたたみ可能、捨てても惜しくない金額の物を選びたい。

 ということで、Amazonの段ボールで作ってみました。
 中に入っているのは、使用済みの薬莢。



 気が向いたらベニヤ板で作ってみたいですが、作成コストに対して、活躍の場が少なすぎるような…
 既成弾をたまに撃つ程度なら、とりあえずこれでいいか。

 リロードするとか、スラッグ射撃を競技としてやっていくのであれば、また別に考えるとしよう。

2017年2月23日木曜日

猟期後の体重変化

 加齢とともに、体重が落ちにくくなってきます。
 昨年4月に引っ越してきてから、日常的な運動はしていませんでした。
 自宅と職場の往復で、すぐに晩酌をしてしまうという、やや自堕落な生活。
 体重計もありますが、月に一度も乗っていません。

 狩猟シーズンに入り、20回程度、山に行きました。
 数ヶ月ぶりに体重計に乗ったみましたが、昨年10月に比べ、体重は-3kg、体脂肪率は横ばいでした。
 「狩猟でダイエット」という、ややスイーツ(笑)な馬鹿企画を漠然と考えていましたが、とりあえず成功か?

 山を歩くといっても、音を立てないようゆっくり歩く場面も多いので、運動強度はそれほどでもなかったかも。
 一番歩いた日で、総歩行距離11.7km、累積標高955m

 食事や飲酒といった摂取カロリー、他の運動などあわせてやらなくては、効果が薄い。
 とりあえず室内で筋トレし、花粉シーズンが終わり次第、ジョギングでも始めるとするか。

2017年2月22日水曜日

メガネのレンズを交換する

 スコープなどの光学系は重要な装備ですが、獲物を探すには、自分自身の目が重要。

 視力が落ちてきて、メガネの度が合わなくなってきたので、メガネ屋さんに行ってきました。
 安いメガネを新規で買おうとも思いましたが、今のフレームに似たデザインが無いので、レンズのみ交換することに。

 片面非球面や屈折率など色々ありますが、迷いますね。

 フレームは何本か持っていますが、日常生活と事務仕事用と、車の運転と狩猟用で、度のきつさを変えました。
 事務仕事用は視力的には使用に問題ないですが、コーティングが剥がれてきたので交換。
 2本分のレンズで、約3万円の出費……

 ネット通販であれば、レンズ交換の安い店があります。
 視力が変わらないのであれば、次回はそういった店を利用してみたい。

 狩猟的には、コントラストがはっきりするオレンジ系のコーティングや、UVカットのコーティングにした方が良かったのか?

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 攻殻機動隊の士郎正宗さんが、「コンタクト装着もサイボーグ」といった事を書いていたと思います。
 視力を矯正しなくては日常生活に支障をきたすので、ある意味、そう言えなくもないです。
 眼、歯、関節は一生物なので、大事に使いましょう。

 関連記事:眼鏡は消耗品

ウサギ被害地を歩いてみる


 確かにウサギらしき噛み跡はありましたが、糞などは見つけられませんでした。


 付近の林道には足跡がありましたが、被害地から離れています。
 林内の傾斜も相当あり、銃を持って歩くのが厳しい地形。

 少動物の侵入した形跡。
 15cm角の鋼線入り繊維ネットに亀甲金網を組み合わせていますが、それでも侵入される。

・マタギが雪の上で使うワラド
・狩猟読本に出てくる網猟
・散弾銃で撃つ

 これぐらいしか知らないが、アライグマ捕獲のような籠罠や、細いワイヤーでのくくり罠などは使えるのだろうか?
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 獣害防止は本業ではないし、被害の大きさ、野生肉の大きさ、獲るまでの時間的コストを考えると、ウサギは魅力的な狩猟鳥獣とは思えない。

 例えが適切か微妙だが、狩猟における鹿とウサギは、釣りであればカンパチとハゼぐらい違う。
 違うジャンルの魚を釣るには、装備や場所を変え、新しいやり方を調べなくてはいけない。

 そこに趣味として時間やお金をかける意味を見いだせればよいが、そうでなければ、今までどおりでいいや、となる。

2017年2月21日火曜日

花粉症対策の漢方。小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

 花粉の時期に野外で活動するということで、取り上げてみます。

 抗ヒスタミン薬もありますが、効き目が強いと口の中が乾いたり、眠くなったりすることも。

 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
http://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/prescription/shoseiryuto.html
 こちらの漢方ですが、自分には合っていて、鼻水などの症状を抑えてくれます。

 症状が減るのであれば、舌下療法を受けてみようかなと思いますが、なかなか踏み切れません。

 スギが無花粉に転換したとしても、ヒノキ、シラカバ、ブタクサなど、色々な微粒子がヘイフィーバー(hay fever : 枯草熱)の原因となりえます。

 家畜と一緒に育ったほうが、アレルギーの発症が少ないという説もあります。
 人間の免疫系は難しいですね。

目撃効率(SPUE)捕獲効率(CPUE)

 シカ系の論文や報告書を見ていると出てくる単語。
 狩猟努力量当りの目撃数(Sighting per unit effort)
 狩猟努力量当りの捕獲数(Catch per unit effort)

 狩猟者登録すると、返納の際に目撃情報、捕獲情報を提出します。
 その数字が、後日、県ごとの統計などに使われます。

三重県におけるシカの生息状況と森林被害(PDF)
-出猟報告データから分かること-
目撃効率が1.0を超えると、皮剥ぎ被害率や林床植物の食害率が高くなってきます。
・管理目標値を0.5に設定すると、シカによる森林被害を軽減できます。
・特定鳥獣保護管理計画の管理目標値3.0頭/km2を満たします。


北海道 捕獲努力量(CPUE)調査の概要(PDF)
北海道 エゾシカの狩猟努力量当りの捕獲数及び目撃数
 鹿の多い東部
では捕獲努力量(CPUE)は1.0、目撃効率(SPUE)は7.0ぐらい

栃木県 ニホンジカ保護管理モニタリング結果報告書(平成21年度)
 平均は捕獲努力量(CPUE)は0.15、目撃効率(SPUE)は2ぐらいでしょうか。北海道に比べると少ない。

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ニホンジカ 特定鳥獣保護管理技術マニュアル

>密度管理のための水準
> シカの密度と被害水準や生態系へのインパクトとの関係については,今のところ明確な基準はない。
> これまでのところ,非積雪期の密度で,農林業被害があまり大きくならない密度は平均値で1~2頭/km2,自然植生にあまり目立った影響がでない密度は平均値で3~5頭/km2以下と言われている。
> 保護管理計画を実行していく中で,これらの密度と環境・被害との関係については分析を進めていかなければならないが,当面はこの数値を目安とする。
> 鳥獣保護区や自然公園地域内での密度も3~5頭/km2以下に設定することが望ましい
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自分の場合、目撃効率(SPUE)は4~20で、1頭も見ない日は無かったと思います。
 捕獲効率(CPUE)は15日出猟で鹿6頭なので、0.4になります。
 皆さんも、住んでいる都道府県の目撃効率(SPUE)、捕獲効率(CPUE)を調べてみては。

目撃効率(SPUE)と生息密度の相関性は地方ごとに違うと思いますが、今のエリアは5頭/km2を上回っていそうです。

2017年2月20日月曜日

ピープサイトを使ってみる


 譲ってもらった銃にTRUGLOのピープサイトが付いていたので、そのまま使っています。
 バージョンは違うが、こんなもの
 TRU POINT XTREME TURKEY/DEER UNIVERSAL

 米Amazonでは32ドル
https://www.amazon.com/dp/B000O919EI

 Amazonのレビューではいまいちです。
 汎用なのでうまく固定されないとか、ずれるというレビューがあります。
 自分もトラップを撃っていたら、照門が外れたことがありました。
 ベースと照門の接合面とボルトにロックタイトを塗ったところ、その後はズレていません。


 同じような製品はDead-Ringerからも出ています。
https://www.amazon.com/dp/B007UMNYA4/

 射撃場で使ってみた感じですが、スキートは腕の問題もありサッパリです。
 トラップはぼちぼち当たりました。
 HI-vizのような照星だけならともかく、手前の照門がちょっと邪魔臭い。

 50mスラッグですが、照門と的が同じぐらいの大きさになるので、細かい調整は無理です。
 ドットサイトにも言えますが、肉眼で精密射撃はどこまで出来るのだろうか。

 メインで使っているのが3-9×40スコープ付きのハーフライフルです。
 9倍にするのは滅多に無いですが、3倍を常用しています。
 3倍に慣れてしまったので、無倍が難しく感じられるようになってしまった。

 単独忍び猟の50~100mの距離でピープサイトを使ってみましたが、当たりませんでした。
 シモ・ヘイヘ並みの視力と技術があれば、ライフルサイトでもいけるかもしれないが、自分には無理だ。
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 眼の衰えや乱視の心配も含め、平筒でもスコープを付けたほうが良さそう。
 スコープの1倍にしても、使う状況があまり想像できなくなってきました。
 「真の1倍」というのは、光学機器の技術として魅力ですが、そこまで拘るポイントではない。

 1.5-4.5や2-7で軽量な1インチチューブのスコープが、実猟平筒スラッグに適しているような気がしてきました。
 割り切って3倍固定というのも、選択肢として渋い気がしてきます。

 スコープはエイヤっ気合を入れて買える数万円のアイテムですが、実際に見て使ってみないと良し悪しが分からず、気軽に買い換えられないので難しい。

2017年2月19日日曜日

ミタニのエムテックグローブ

 鉄腕DASHでも使っている、ミタニのエムテックグローブ
http://www.mitani-gloves.com/

 工具のアストロプロダクツでカモフラ柄を扱っているので、買ってみました。(税込) 1,598円
https://shop.astro-p.co.jp/products/detail.php?product_id=16400

 フィット感は良く、生地の伸びもある。
 Mは指先と親指のフィット感があるが、握った時に甲のつっぱりがある。
 Lは親指の太さがやや余るが、甲はちょうど。
 結局、Lを買いました。




 表面。親指にはタオル地がついている。
 親指と手のひらの接合部は、いわゆるガンカットになっている。
 握った時に縫い目の凸凹は気にならない。
 まだ新しいので、指の間のパーミア生地がこすれて、キュッキュと音がなります。


裏返した様子。
 生地の余りを、縫い目近くまで切れば、フィット感は良くなると思う。
 グローブを買うと必ずやって入るが、切りすぎないよう注意。


 付いていたラベルの情報。


 サバイバルゲーム等で人気のメカニクスグローブも置いてありましたが、フィット感はエムテックの方があります。
 メカニクスグローブはアメリカもしくはベトナム製で、指がやや太く、手のひらは人工皮でややゴワつく。
 エムテックは中国産ですが、品質管理はちゃんとしている感じ。

 手袋は実際に装着してみないと相性が分かりません。
 エムテックは黒ならホームセンターにも置いてあるので、とりあえず試すことはできます。

 今シーズンは安いPU(ポリウレタン)グローブを1つ落としているので、扱いに気をつけなくては。

迷彩柄のスパイク地下足袋


 Amazonで見つけました。
 荘快堂 股付スパイクシューズ・迷彩柄 朝霧 I-881 限定品

 スパイク地下足袋のコハゼがマジックテープになったものです。
 鹿から見つかりにくいという意味で迷彩アイテムは気になりますが、足元までやる必要があるのか??
 全身迷彩で少しでも鹿に近づけるのであれば気になりますが、それより前に揃える装備がありそうですし、おそらく買わないでしょう。

2017年2月18日土曜日

自作の銃カバー(サファリスリング対応)


 銃の「覆い」の法的根拠については、こちらの記事を参照。
 猟銃のカバーはどこまですれば良いのか

 シャルム商会の銃カバーが、日本国内では手に入りやすいアイテムだと思います。

 「公道上は覆いをすること」というのは日本のローカルルールなので、海外ではこういった製品はなかなか見つかりません。
 こちらの製品も買ってみましたが、ガンロッカー内の保管用のものでした。
 Remington Multi-Green Silicone Treated 52-Inch long Gun Sack
 https://www.amazon.com/dp/B00014ZYNS/
 名前のとおりシリコンが含んである布で、油くさい。

 シャルム商会製は、自分の銃に合うのか、また、体の前で銃を保持する「サファリスリング」で使えるのか分からない。
 銃砲店も近くにないので、自分で作ることにしました。

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 100円ショップで売っていた不織布テーブルクロスを生地にしようとしましたが、ガサガサしていてうるさいので失敗。
 不織布を型紙にしてホッチキスで綴じ、幾つかパターンを試します。

 要らない風呂敷を切り、ミシンでエイヤっと縫ってみました。
 失敗しても再調整できるよう、縫い代はやや多めにとります。


入り口にはゴム紐とストッパーを入れ、絞り加減を調整できるようにしました。
 スコープを隠すかどうか法的な解釈が微妙ですが、隠せるサイズです。
 もうちょっと幅広にした方が、確実に隠せます。

 生地は切りっぱなしで、裏返していないので、縫い目も外から見えます。
 綿100%の風呂敷なので、防水などの機能は全くありません。
 綿はガサつかず、使わないときは畳んで小さくなるのが良い。

 誰に見せびらかすわけでもないですし、脱着がしやすく、「覆い」になっていれば良いので、これでOKとします。
 長時間歩く場合のために、スナップボタンや紐などをつけ、ずれないようにしたい。

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 M870サイズの、通常スリング用も作ってみました。
 こちらはマジックテープで入り口を閉められ、ゴム紐を使っていない方式。。

 原価は数百円ですので、スコープや替え銃身など仕様が変わったら、また作ってみたい。

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 ゴム紐のストッパーを100円ショップで探しましたが、なかなかありません。
 手芸店で買うと、1個150円ぐらいします。
 100円ショップのペットボトルホルダーを分解したほうが材料の単価として安いのは、どうも解せません。
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 家から車、車での移動の際は、アメリカのAmazonで17ドルの安いカバーを使っています。
https://www.amazon.com/dp/B001AQVHUK/
 スリング付きでも29ドル。
https://www.amazon.com/dp/B000KOPGFK/

2017年2月17日金曜日

林業用の苗木袋を使ってみた

 背負子に35Lの登山用ザックを乗せ、山を歩いています。
 現地解体した肉は、45Lのビニールに入れ、さらに土嚢袋に入れてから、背負子に乗せています。
 一般的な狩猟スタイルより荷物が多いですが、自分で選んだスタイルなので、特に苦になりません。

 ザックと土嚢袋では安定が悪い時があるので、大容量の林業用ザック(苗木袋?)を使ってみました。
 サイズは縦60×横40×奥行き10で、計算上の容量は24L。
 実際にはフレームが無い袋なので、50Lぐらいに感じます。

 鹿一頭分の肉、解体用品(ナイフ、滑車、ハンガー等)、ファーストエイド用品、食料なども入れて、ちょうど良い大きさでした。
 ザックと土嚢袋が別だった時より、安定性も良い。

 肉はビニールに入れてきましたが、口を縛っていなかったので、ドリップが少し漏れました。
 帆布製のザックなので、惜しみなく使え、洗えるのもメリットです。

 関連動画として、鹿を担ぐ人
https://www.youtube.com/watch?v=8EIHK7Wprxk

https://www.youtube.com/watch?v=HgAhw2Uwhas

2017年2月16日木曜日

2016年度の銃猟終了

 11月15日から2月15日まで93日間ありましたが、15日出猟で鹿6頭という結果に終わりました。
 出猟に対しての捕獲割合は、あまり良くないと思います。

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・狩猟2年目
・昨年4月に引っ越してきて土地勘が無い
・単独忍び猟
という前提で考えれば、まあまあかな?
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 猟期は13週間なので、週に1回ぐらい出かけた計算になります。
 狩猟期に向けて有給休暇を貯めておきましたが、仕事が忙しく、計画通り休めなかった事もありました。
 家族の用事もありますので、週2回ペースの時間は、なかなか確保できません。

 狩猟税・弾代などを考えると、単価の高い肉となってしまいますが、「動物相手に銃を持って山を歩く」許可証と考えれば…

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 このシーズンで使った弾は30発以下。
 出猟1日あたり3発以下。
 鳥撃ちの人ならもっと使うのでしょうが、四つ足専門なら、こんなものか。
 射撃の腕があれば、もっと少なくてもよい。

 単独猟で、肉は自家消費かおすそ分けなので、1頭獲れれば、その日は終わりになります。
 狩猟初年度は、弾を何発買えばいいのか分かりませんでしたが、何かの目安になればと思います。
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 過去に戻って初年度の自分にアドバイスするのなら、こうなります。

・鹿を中心に使うのなら、猟期後の射撃練習や、次シーズンにも使うのも考え、スラッグを50発

・鳥と鹿はなかなか両立しないので、鳥は翌シーズンからでいい。
 もし買うとしたら、クレー射撃場でも使える7.5号の28g装弾とかにしておく。
 散弾は1箱25発入りだが、3号弾を買ってしまいなかなか消費できなかった。

 北海道で使う銅サボットは1発500円ぐらいします。
 50発で2万5千円。
 消耗品としてはかなり高い。
 鉛サボットなら250円ぐらいなので、かなり助かります。
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 今後は、有害鳥獣駆除に参加する方向です。
 罠の使用、グループ猟への参加なども含め、色々な可能性を試してみたいと思います。

 弾の管理簿を整理し、捕獲の記録も書かなくては。
 出猟メモは紙の手帳に書いていましたが、見返すと分かりにくいです。
 次シーズンは、表形式に記入するか、その都度、スマホに記録することにしよう。

フィルソンのコートを手にとってみる

 帆布にオイルを染み込ませたオイルドコットンというと、イギリスのバブアー(Barbour)が有名です。
 オシャレですが価格が高く、オイルの臭いもする、癖のある服です。
 イギリスのDeerStakerが、昔ながらの服を着ている雰囲気です。

 同じように帆布にオイルを染み込ませたTIN Clothの、アメリカのフィルソン(FILSON)のコートを手にする機会がありました。

 バブアーに比べ、布が硬いです。
 寒波で凍ったジーンズのように、コートだけで直立可能なぐらい硬い。

 防水性が落ちてもいいので、脂分を落とそうと温水シャワーをかけてみましたが、水が玉のように落ちるだけで、染み込みません。

 日本の高温多湿な気候に合わないですし、実際の狩猟には使えそうにありません。
 土の地面に膝をつき、血で汚れても惜しくない低価格で、ガンガン洗濯できる素材が良い。

2017年2月15日水曜日

シェルホルダーの改造例

 Twitterで見た情報。
https://twitter.com/ly_rone/status/826036298443956226

 ゴムのシェルホルダー(弾帯)の場合、使用や経年劣化でゴムが緩んでくる場合があります。
 薬莢と同じサイズのリングをとりつければ、そんな事態を防げるという話です。


 Allenのシェルホルダーを使い始めて2年ですが、やや延びてきている場所もあります。
 Liloさんのようにリングをつけるか、はたまたゴムベルトを買ってきて交換するべきか…

2017年2月14日火曜日

British Shooting Show 2017

 アメリカのShotShowに続き、イギリスでも開催されています。
https://www.shootingshow.co.uk/

 Youtube検索結果
 アメリカ的な拳銃、AR15などが少なく、空気銃が多い印象です。

 EagleVisionのスコープにスマホやカメラをつけるアダプター
 アイリリーフ確保のため、マウントリングが前にスライドする物も
https://youtu.be/C3-iTcZQ7tY?t=2m15s

 車の窓枠につける銃架。スライド式で便利そう。
 日本では林道を閉鎖したシャープシューティングぐらいでしか使えないが。
https://youtu.be/C3-iTcZQ7tY?t=9m41s

 リューポルドのサーマルスコープ、LTO-Tracker
https://youtu.be/7HHYRE0Ipqk?t=1m18s

https://www.leupold.com/hunting-shooting/thermal/lto/lto-tracker/
 小さいサイズで良さそうだが、900ドルか。

2017年2月13日月曜日

ウサギによる林業被害

 苗木に被害を受けている造林地があるという情報が入った。
 土地所有者によると、金網柵で鹿の侵入が無いので、ウサギらしいとの事。
 鹿は上顎に葉がないので、切断面が粗く、ウサギは切断面が綺麗。
 糞は見分けられるか…?

 ウサギは足跡は良く見ますが、姿を見たことがありません。
 活動する時間帯が違うのか、探し方がそもそも違うのか…

 猛禽類の羽ばたきに似た音を出す、 ワラダという道具があります。
http://tokuzo.fc2web.com/2003/shoku/shoku-02.htm
https://youtu.be/K33rIoX6yZ8?t=8m2s
 飛距離はそれほど無いと思いますが、その距離までウサギに近づける場面が想像できません。

・生息地の把握、痕跡の多さの確認
・時間帯や隠れる場所などの生態の知識
・見つける視力と洞察力
・近づく技術
・動くものを撃つ技術
 すべてが不足している気がしてきます。

 過去に野兎病が流行り、ウサギが全国的に減ったという思い込みがありますが、捕獲数の推移はどうなっているのだろうか?
http://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort6/effort6-1/ref05c.pdf
 林業の皆伐面積の推移との関連性は?

 ウサギやプレーリードッグなどは、海外では22口径などのバーミントライフルで撃っている印象です。
 散弾銃の場合、鴨などに使える3号弾かな?

 犬を使うのならともかく、単独忍び猟で兎というのはハードルが高そうです。
https://youtu.be/wvYkZ19LfQc?t=5m14s
 どこにいるのか、まったく分からない…
 成果が無くとも良いので、兎を追ってみたい。


2017年2月12日日曜日

15日目。6頭目

 14日目と同じルートに行ってみる。

 10頭の群れを見た場所へは、違うアプローチをしてみた。
 車を止め、準備している段階で、警戒音を鳴らされる。

 車の上斜面の距離50mぐらいの林の中にいる。
 木が邪魔で撃てないし、警戒音も小さかったのでスルー。

 目的地にそっと歩いていくが、地面が凍っていたり、霜柱が立っていて足音が響く。
 60mぐらい先で、4頭ほに起きて走られる。
 そのエリアを探したが、既に群れはいなくなっていた。
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 14日目に獲ったエリアを歩く。
 途中、道の右の林から動く音が。
 銃カバーを外し、装填し、スコープを除いたが、微妙に角度が悪い。
 迷っている間に走り出されてしまいました。
 迷わず撃てば当たる距離だったので惜しい。

 広い笹地に出る。
 以前、道の左側に群れがいるのを見たので、そちらを注目していると、右斜面から警戒音が。
 尾根付近を5頭ほどの群れが走って逃げていく。
 慎重に行動していれば事前に気付けた状況だったが、距離は130mあったので、当たるか微妙。

 さらに歩いていくと、右のアセビ低木林から、鹿2頭が逃げていく。
 事前に気付いていたとしても、木がある100mなので厳しそう。
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 14日目に獲ったエリアを見てみるがいない。
 さらに近づくと、見える角度が変わり、鹿がいるのが見える。
 こっちを見ているがハッキリとは認識しておらず、動かないので、スコープを9倍にして膝射で撃つ。

 2発目を装填し、スコープを覗くと、近くの藪に隠れていた鹿も出てくる。
 狙った鹿はぎごちない動きなので、当たったらしい。

 斜面を降り、血痕を探すが見つからない。
 耳をすませると、足音がするので追っていく。
 途中、300mほど先の谷向こうで警戒音が鳴り、5頭ぐらいの足音がする。

 撃った鹿を見つけましたが、弾は後ろ足に当たっていました。
 家に帰って地図上で距離を測ってみると、130mの距離でした。
 バイタルを狙って後ろ足に当たるのは、腕が悪いせいもありますが、サボット弾の精度の限界でもあるかも。
 レーザーレンジファインダーも持っていますが、この日は持って行きませんでしたし、持っていたとしても、射撃前に測る余裕はありませんでした。

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 かなり遠い草地で、餌を食べている鹿を5頭見つける。
 9倍スコープで見ても、やや小さく見える。
 地図上で測ってみると、水平距離250m、高低差100mというロングレンジ。
 ライフルだったら撃てるのかもしれないが、草地まで道が無く、急傾斜の低木林なので、回収が大変そう。

 帰り道で、鹿2頭に会う。
 銃声が響いて散ったエリアで、なおかつ自分が歩いてきた道に、小一時間後に鹿が戻ってきいているとは。
 鹿密度が相当高いことを思わせる。

鍵を落としそうになる

 鍵同士がぶつかって音が鳴るのが嫌で、こんなタイプの金具のキーケースを使っていました。
 近所のスーパーで買い物を済ませ、家に帰ってきたところ、家の鍵が無くなっていました。
 あわててスーパーに戻ったところ、駐車場に鍵が落ちていました。

 適当なワイヤーロックを追加し、落ちないようにしました。
 山の中で落とさなくて良かったです。

 山を歩く際の鍵の収納場所も、もうちょっと気をつけなくては。
 予備キーをもう1つ作り、銃の許可証と一緒に入れておくべきか?

・鍵がカバーされる
・鍵同士がぶつかって音がしない
 という機能が重要であって、形はどうでもいい。
 不恰好でもいいので、自作してみるか…

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 この10年ぐらいで、山で落としたもの

・ペットボトルホルダー
 作業ベルトに通していましたが、作業後に車に乗る際に地面に置き、車に積み忘れたと思われる。

・腕時計
 前日に、ベルトのピンの調整をしていた。
 鉈を振るう作業をしていたら、いつのまにか無くなっていた。
 それ以来、野外では安い腕時計にしています。

・手袋
 腰袋に入れたはずだが、落ちてしまった。
 今のところ、1組だけ。

2017年2月11日土曜日

狩猟に対する価値観の違い

 年末年始に、都市部に住んでいる知り合いに会ってきました。
 狩猟をやっている事を話しましたが、みなさん興味を持ってくれました。
 中には、鹿肉や頭骨が欲しいという人も。

 田舎に暮らし、山を歩いていれば、鹿の角を拾うのは、良くある事です。
 何本か持っていましたが、引越しするにあたり、処分してきました。
 鹿の角はかなりパッキングしにくい形で、家財の容量を気にする転勤族には、相性が悪いです。

 一方、田舎の職場で同僚に鹿肉をいらないか声をかけてみましたが、あまり食いつきは良くありません。
 「野生鳥獣の肉は臭そう。扱いにくそう」という中途半端な先入観が、かえってハードルになっているのかも。

 価値観のギャップをうまく活かせば、田舎にとってありふれた物でも、価値が生まれるのかも。
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 肉を送る際は、油が少ない、火を通しすぎると硬くなる、鉄分が多いので黒っぽいという鹿肉の特徴や、具体的なレシピも教えないと、「思っていたのと違う」となり、悪い印象を与えかねません。

 万人受けする贈り物ではないので、なかなか難しいです。

 以前まとめた、レシピへのリンク集。
http://hunt-memo.blogspot.jp/2015/12/blog-post_26.html

簡単なくくり罠を教えてもらう

 2月15日で銃猟も終わります。
 昨年は引越し直後ということもあり、銃を使っての有害などには参加できませんでした。
 (今年からは有害に参加できる見込み)

 ネット上の知り合いから、くくり罠の踏む部分の自作方法を教えてもらいました。
 「これなら自分でも出来そう」と思えたので、罠を始めるのも現実味を帯びてきました。
 とりあえず、大分のOSP商会などで、罠資材の値段を調べてみよう。
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 狩猟の罠免許ですが、銃と一緒に取得しています。

 試験問題は罠の種類と設置の実技が増えるぐらいですので、将来的に罠猟をやる可能性のある人は、ついでにとってしまったほうが楽です。

45Lポリ袋の値段比較

 解体や保存に、45Lのポリ袋を使っています。
 60Lの袋も買ってみましたが、大きすぎて使い勝手が悪いです。

 ペットシーツと同じく、通販とホームセンターで価格を比べてみました。
 結果として、カインズホームオリジナルの袋が1枚8.4円で、一番安いという結果になりました。

 単価と使い勝手から、0.030mmの厚さがお勧めです。
 シャカシャカ音がせず、ある程度伸びて、耐久性のある物が理想です。
 そういった質感を実際に見る意味もあり、通販ではなく実店舗で買うのが良さそうです。

商品名厚さ入り数価格単価
カインズホーム0.020mm502986.0
ワタナベ透明ゴミ袋(再生原料タイプ)45L U450.020mm1013213.2
業務用強力ポリ袋(100枚箱入) 45L 透明 TN430.025mm1001,34013.4
カインズホーム0.030mm503988.0
透明ゴミ袋 厚手タイプ45L 50枚0.030mm5059812.0
ごみ袋箱タイプ 半透明0.030mm1001,60016.0
東京都23区推奨 ゴミ袋 45L 50枚 NKG-450.030mm5095119.0
ポリ袋 45L 透明 10枚組 L-430.050mm1024624.6
TRUSCO 業務用箱入り透明ポリ袋0.050mm1002,73627.4

ガッツマンの五本指靴下

 自衛隊でも使われているという宣伝文句の、ガッツマン靴下を使っています。
http://www.guts-man.com/SHOP/336754/336762/list.html

 事務仕事が多いですが、平日にローテーションで3年間ほど履いていました。

 買ったのがだいぶ前なので品番が怪しいですが、中厚のFS-01は踵がやや薄れてきました。
 長靴の場合、中で足が動くので、それで擦れたのでしょうか?

 厚手のFR-01は全くへたっていません。

 厚手標準のFR-01と、足首ゴムがやや緩いFR-03を買ったと思いますが、どちらもきつめに感じます。
 歩いたり動いていれば気にならないのかもしれませんが、事務仕事でずっと座っていると、足がむくんできて締め付けが気になります。
 皮膚の弱い人は青痣になるレベルです。

 履いていないときは、適当な大きさの本や缶などに足首をはめて、足首ゴムを伸ばしていました。
 指周りも厚手のため、靴や地下足袋のフィット感も変わってきます。

 100回以上洗濯してもへたらないので、品質が分からないホームセンターや作業着屋の靴下を買うより、ガッツマン製品をリピート買いしたくなります。
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 クリストファー・マクドゥーガル「ボーン・トゥ・ラン」やトレイルランニングブーム以降、裸足ランニングや五本指が広まりました。
 耐久性のある5本指、2本指靴下の決定版があればいいのですが…
 先丸ですが、ダーンタフのウール靴下は、永久保障が売りです。

 AEGで扱っている2本指ソックス

 北海道にもローカルな靴下メーカーYAMAtuneがあり、かつて2本指モデルを作っていました。
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・親指が分かれた2本指タイプ
・フィット感があり、ズレない
・それなりに長く、スボンの裾を靴下の中にしまえる
(地下足袋を履くときやダニ対策)
・中厚で耐久性がある

 こんな靴下が理想的です。
 服やカバンなどは色々なレビューが見受けられますが、靴下はレビューが少ないです。
 自分で試すためだけに買っていられないので、無難な物に落ち着きます。

2017年2月9日木曜日

そろそろ終猟だが雪が降る

 2月15日が銃猟の終わりなので、週末に出かけたいです。
 しかし、2017年2月9日(木)は悪天候で、北日本は大荒れだとか。

 行こうと思っていた場所は、比較的標高が高いので、うっすら雪が積もっていそう。
 こんな場合、鹿の動きはどうなっているか…
 標高の低い場所で、鹿が多い場所を把握しておかなかったのが悔やまれます。

 雪には足跡が分かりやすくなったり、足音がしにくくなるなどのメリットもあります。
 駄目元でいいので、標高の高い場所に行ってみよう。

 狩猟とは別の用事で出かけた、中~高標高の場所。
 積雪2cmぐらいで、雪は大きく湿っており、数日で溶けそう。
 しかし、その数日が問題だ。

 同じような標高にある峠やゴルフ場の気象情報やライブカメラを見ると、おおよその状況が把握できるので、明日の朝に確認してみよう。

宮城県の職員ハンター報道

 ニュースサイトはそのうち削除されるので、記事の一部を引用しておきます。

 鳥獣被害抑止へ 駆除専門「職員ハンター」採用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170204-00000012-khks-pol

 有害鳥獣の駆除を専門とする非常勤職員2人を「鳥獣被害対策指導員」(仮称)として雇用する。
 県は2017年度一般会計当初予算案に関連経費1300万円を盛り込む。

 銃の取り扱いに慣れた宮城県警のOB職員を採用する方針。
 イノシシ被害が目立つ県南部の事務所を拠点に週4日間、鳥獣駆除などに当たる。猟友会メンバーと連携し、捕獲したイノシシの処分や食害防止のパトロール、新たなわな設置などを支援する。

 新年度に猟銃やわな、見回り用の車を配備。
 狩猟免許の取得や県猟友会への登録などを済ませた上で、早ければ秋にも駆除活動を始める。
 有効な駆除方法を研究し、各市町村に情報を伝える役割も担う。

 県猟友会の会員数は落ち込みが著しい。
 05年度に2218人だった会員は15年度、1508人まで減少。
 うち約3割の411人が70歳以上で、鳥獣駆除の態勢は先細りが避けられない状況だ。

 ハンターを継続的に確保するため、県は17年度の実績を考慮した上で、18年度以降も毎年2人ずつ採用する計画を立てている。

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 銃砲関係の許可は警察署が担当ですが、実施部隊として警察OBを採用というのは疑問です。
 人間関係の調整などベテランならではの能力もあるでしょうが、拳銃と猟銃は扱いが異なります。

 警察関係者とはいえ、プライベートで猟銃を所持している人は稀だと思います。
 ましてや、4キロの猟銃を担いで山を歩き、野外で銃を撃ったことはないでしょう。
 その時点で、一般人と同じスタート地点です。

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 今回の職員は週4日という、退職後の臨時雇用というスタイルです。
 そういった雇用も必要ですが、技術系公務員として、正規職員の枠で雇用できないものか。

・宮城県に骨を埋める覚悟がある
・生業として狩猟に関わっていきたい
・動物系の教育を受けてきている

 こういった人材は、探せばそれなりにいると思います。

 20代の若い人を生活の安定した公務員ハンターとして雇用すれば、30代にはライフル所持し、シャープシューターや狩猟技術の講師として活躍する可能性もあります。
 
 技術の伝承、個人への経験の蓄積という点で、若い人を雇用して欲しいです。

論文検索のJ-STAGE

 久しぶりに論文検索のJ-STAGEを見てみると、シカ系の論文が幾つか上がっていました。
 ニホンジカ 検索結果 
 イノシシ 検索結果
 ちょうど、2017年2月6日、2月7日に更新された論文がありました。

日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 Vol. 46(2010) No. 1 
哺乳類科学 Vol. 56(2016) No. 2 

 後で読んでみよう。

 「この論文や雑誌の情報が面白い」とプッシュ通知してくれるシステムや、そういった情報が流れてくるコミュニティはないものか。
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 シカにおける侵入可能な障害物の隙間サイズの検討
 ホンシュウジカが通り抜けられる隙間サイズの測定

 横幅だけなら15cmあれば侵入可能だとか。
 30cm四方あれば、成獣メスなら侵入できそうです。
 15cm角の繊維ネット鹿柵の場合、糸が2つ切れれば、4マス分の30cmになってしまう場合があるので、侵入されがちです。

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 脚くくりわなに対するニホンジカの反応 動物はわなに気づいているか?
 シカ70頭のうち、臭いを嗅いだ個体は28頭(40%)、罠前で戻ったのは16頭(23%)。
 猪に比べて鹿は臭いを気にしないと言われていますが、かなり鼻を使っているようですね。

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等身シカデコイに対する野生ニホンジカの行動反応
>野生ジカはデコイに対し て警戒心を抱くことなく,デコイを同種個体として認知している可能性が示唆された。
>また,デコイを複数置いた場所で,伏臥休息が多く認められたことから,設買するデコイの数が野生ジカの心理的ストレス緩和に影響する可能性が示唆された。
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牧草地における野生ニホンジカの誘引捕獲に最適な誘引餌の探索およびその誘引効果と問題点の検証

 飼育シカでは、配合飼料、圧片トウモロコシを良く食べていた。
 野外での実験では、カラスに食べられる率が高いとか。
 ヘイキューブやビートパルプが誘引で良く使われるが、クマの誘引や他の動物への影響を考えると、それも納得。

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ニホンジカの誘引に適した餌の検討
 山梨県の実験では、アルファルファの誘引が高かったようです。
 ヘイキューブはアルファルファを材料にしていますが、加熱により嗜好性が低下したのと、噛み砕くのに力がいるからかも、と推測しています。

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シンポジウム「東アジアにおける将来の有蹄類個体群の管理に向けた探求」の記録
>英国では,多くの土地所有者がシカを捕獲・管理するディアマネージャーを雇用しており,とくにスコットランドにおいては,そのような人材がシカ狩猟者の約1/15 を占め,全捕獲数の約半分が彼らによって捕獲されている

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 数ヶ月に一度でいいので、狩猟系のキーワードで検索すると勉強になります。
 著作権などの問題があるのでしょうが、税金を投入した研究は、論文を公開して欲しいです。

 動物に限らず、研究と実務を繋ぐコーディネーターが不足しているように感じます。
 まあ、自分から探しに行って、ブログ等で情報を拡散すればいいだけですけども。

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 野生動物と社会学会は、狩猟に使えそうな情報が多そうですが、個人会員の年会費が8000円と高いです。
 論文の投稿や発表などは一切しないので、電子版の会報のみを購読する、ROM専門の安いコースを設定して欲しいです。

 1人が入会し、数名で回し読みすれば費用面の負担が抑えられるのですが、そこまでやる狩猟仲間がいません…
 有害鳥獣捕獲や管理捕獲などの報奨金で、懐に余裕が出来たら、入ってみたいものです。

2017年2月8日水曜日

森林更新の難しさ

 鹿の生息密度が高い地域です。
 新たに苗木を植えても、すぐに鹿の食害を受けてしまいます。

 苗木ごとに行う単木防除の例
 ヘキサチューブ(ハイトチューブ)
実施直後の様子。卒塔婆みたいと揶揄されることもある。
 北関東で、周囲はカラマツ。


森林調査簿上ではヒノキ17年生だが、周りはススキ原になっている。
 ヘクタールあたり3000本植栽の場合、苗木の間隔は1.8m
 かろうじて生き残っていたとしても、木材がとれるような成長はしていない。


13年生ヒノキ
 食べられて矮化しているものもある。
 うまく育っているものはチューブを外していないので窮屈そう。
 鹿密度が高い場合は、チューブを外したら皮を齧られるリスクもある。


林道下の法面に植えた苗木に、「くわんたい」という網をかぶせたもの。
 とりあえず生きているが、網から出た芽は食べられ、成長は止まっているように見える。

 苗木の先につけるクリップを日本に導入している例がありますが、大面積でうまくいったとは聞こえてきません。
 海外サイトへのリンク

 生態系の研究者さんに聞いたことがありますが、周囲に鹿の嫌いな植物を周りに植えても、食害は減らないそうです。
 いわゆる忌避植物は餌資源としての優先順位が低いだけであって、嫌がっているわけではなく、防除効果は少ないとか。
 苗木につけるクリップにしても、鹿からしてみると食べにくいだけであって、周囲に餌が少ない状況であれば、食害を受けるでしょう。

 単木防除の場合、うまく成長した場合、チューブや網を外すのだろうが、外したとたんに樹皮を食われてしまうのでは?
 結局、鹿の生息密度を下げないと、更新は難しい。

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 柵による防除例
金網柵で、防除できている例。
 柵の外には獣道があり、鹿の嫌いなミツマタの花が咲いている。
 下層植生も異なっている。

鹿の侵入のない金網柵でも、下刈などをしないと、ススキ原になってしまった例。
 これは獣害ではなく、造林的な手入れの問題。

穴が空いた繊維ネット
 こういった穴があちこち空いていれば、鹿柵の意味は全く無い。
 金属ワイヤーを編みこんである繊維ネットであっても、鹿は噛み切る。

 穴があき、地面との間に隙間ができ、獣道がついている。

 噛み切られたワイヤー入りの繊維ネット
 銀色が金属ワイヤー。

ワイヤー入りの繊維ネットだが、一部の網が破られ、柵内の苗木が食べられて無くなり、芝生になっている。(柵の中から撮った写真)
 コストをかけて植えなおす前に、この鹿柵を利用して、自動で降りるゲートと組み合わせて、囲い罠にし、生息密度を下げてみるのはどうだろうか?


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遠めには成林していても、近くで見てみると剥皮被害がある例。
 太い部分の材(一番玉)の品質が下がるため、木材生産林としての価値は下がります。
 木の右側になんとなく獣道が見える。

 林内に生えた広葉樹の被害。
 周囲の針葉樹にも被害があるのが分かります。

 林業被害は計算しにくく、報告していないこともあるため、被害統計の数字に表れてこないことがあります。
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 苗木の被害、剥皮被害が減るためには、鹿の個体数を1平方キロあたり何頭まで下げればよいのだろうか?
https://www.env.go.jp/press/files/jp/13307.pdf

> シカの密度と被害水準や生態系へのインパクトとの関係については,今のところ明確な基準はない。
> これまでのところ,非積雪期の密度で,農林業被害があまり大きくならない密度は平均値で1~2頭/k ㎡,自然植生にあまり目立った影響がでない密度は平均値で3~5頭/k ㎡以下と言われている
> 保護管理計画を実行していく中で,これらの密度と環境・被害との関係については分析を進めていかなければならないが,当面はこの数値を目安とする。
>鳥獣保護区や自然公園地域内での密度も3~5頭/k ㎡以下に設定することが望ましい。
> なお,越冬地についてはこの数値は適用できない。必要な場合は調査に基づき,個別に密度水準を設定する。


2017年2月7日火曜日

ハイゼット:厚紙で小物入れを作る



 ハイゼットデッキバンの純正オーディオにミニプラグの入力端子が無いため、余っていたFMトランスミッターを使い、iPodから音楽を送信しています。

 車の伸縮ロッドアンテナは、枝で折れそうなので、ずっと短くしたままです。
 FMトランスミッターはオーディオテクニカのAT-FMT900です。
 ラジオの上にトランスミッターを置いていれば、距離が近いせいなのか、ノイズは気になりません。

 ズレ防止シートの上にFMトランスミッターを置いていますが、林道を走ると、たまに転げ落ちます。
 色々試してみましたが、どうにも収まりが悪いので、落下防止の箱を作りました。


 小学生の工作っぽいですが、現物あわせで設計図が無いので、適当な空き箱を再利用。
 1DINの隙間に厚紙を突っ込んだだけですが、落ちてくる気配はなさそうです。



2017年2月6日月曜日

14日目。5頭目

 10頭の群れを見た場所に行ってみる。
 そっと近づいたつもりだが、自分がいる斜面の中腹から、鹿が3頭立ち去るのが見える。
 夜明け後でやや暗かったが、もうちょっと慎重に動き、じっと目を凝らすべきだったか。

 ゆっくり歩を進めるが、疎林地帯で警戒音を鳴らされる。
 谷間の藪から聞こえてくるが、姿が見えない。

 そのまま歩き続けると、谷の反対の笹地に鹿が5頭現れる。
 距離100mで、歩く程度のスピードだったので撃ってみたが外す。
 谷間の終点に行ってみたが、獲物はいない。

 勢子3名、射手5名ぐらいで巻き狩りをすれば、かなり成果が上がる場所だと思う。
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 芝生の上で、鹿が寝ていたらしき痕跡。
 周りは霜が降りている。



 近くの尾根に行ってみる。
 アセビが多く、獣道も非常に多いエリア。

 風のない朝だったので、足音が響きやすい。
 50mぐらいの距離で3頭に逃げられる。

 4頭目を獲った尾根に行くが、気配はない。
 一週間前なので、鹿も警戒しているのか?

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 近くの尾根を歩き続ける。
 途中、ヤマドリが15mぐらいの距離で、足元から突然出てきてビックリする。
 一瞬だったが、オスの長い尾羽も見えた。

 100mほど歩いた先では、10mより近い距離でヤマドリ雌に飛び立たれたが、地面と同化していて気づかなかった。

 警戒音を100mほど先で鳴らされたが、木の向こうで、姿は見えず。


根が出て木が枯れ、荒廃している場所もある。


 鹿の嫌いなシダの中に、分かりやすい獣道がある。
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 谷向こうの草地に、鹿が6頭ほど餌を食べているのを見つける。
 距離は200mぐらいで、ライフルだったら仕留められるかも?
 散弾銃のハーフライフルでは厳しいので、見つからないよう、歩いて距離を詰める。

 120mほどまで近づいたが、まだ気づかれていない。
 目的の草地は、自分から見て左にある。
 射線を確保しようと、手前の藪が切れる場所に行こうとした時、自分が歩いている尾根の右下から、警戒音を立てて鹿が5頭ほど走り出す。

 その警戒音を聞いたのか、草地にいる鹿も姿が見えなくなる。

 じっと固まり、木化けしていると、草地から逃げてきたらしき鹿3頭が、下に見える。
 立射で距離80mの撃ち下ろしで撃つ。

 2発目を装填しましたが、スコープ越しにへたり込んでいるのが見えたので、歩いて近づく。
 弾は背骨の後ろのほうに当たっていました。
 前足の付け根ぐらいを狙ったはずですが、ガク引きになっているのか、保持の仕方が悪いのか…
 100mで20cmにまとまる腕が欲しい。
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 Youtubeで解体動画を見たので、今回はできるだけ肉を得る解体方法をやってみました。
https://www.youtube.com/watch?v=5cx2FwjHTsA
 ネック、前足、背ロース、内ロース、リブ、後ろ足、心臓を回収しました。
 肋骨の前側は、ナイフでも割れるものですね。
 しかし、背骨と肋骨の分割は、やや難しかったです。

 体重約40kgの鹿から、10.6kgの肉がとれました。
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 被害を受けている植生、素人目にもわかる獣道からして、相当な鹿密度がある。
 罠を仕掛けてみたいものだが、やる機会はあるかな…