機材と鉛弾頭は揃えたと仮定する。
では、1発あたりの弾の材料費は、どれぐらいかかるのか。
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■薬莢
射撃場で使用済みを貰うとして無料。
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■雷管
散弾には209という品番の薬莢を使うらしい。
京北射撃場
フェデラル209A 100個1500円
ウィンチェスターW209 100個1900円
ヨーロッパ系とアメリカ系で、雷管の直径が違うという話もあります。
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■火薬
散弾向きで、日本で手に入れやすいのは、HODGDON LONGSHOT(ホジドン ロングショット)とユニバーサル
IMRのSR4756と SR7625は廃番になったとか。
京北射撃場 LONGSHOT 9,900円
リロードのレシピは色々あります。
http://www.go2gbo.com/forums/slug-guns-and-their-ammo/lyman-sabot-slug-load-info-12-20-ga/
http://slugshooting.accountsupport.com/Forum4/viewtopic.php?f=35&t=22
1gr(グレイン)=0.06479891gなので、1缶1ポンド(7000gr、約454g)では、1発37grの場合189発作れるので、1発53円。
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■ワッズ
手に入りやすいのは、通称赤ワッズWAA12R。
かつてはウィンチェスター社が作っていたが、今はクレイバスター社などから互換品が出ている。
ワッズの厚みによって、命中精度が変わってくるので、ワッズ選びも奥が深いらしい。
海外の通販例。おおよそ500個で11ドル
ballisticproducts
Midway
数年前の通達改正により、ワッズの輸入には申請が要らなくなった。
しかし、単価が安く嵩張るので、輸入費用を考えると、国内調達とそう変わらなさそう。
坂上火薬銃砲販売
WAA12R 250個 (税込:2800円)
WAA12R 500個 (税込:4860円)
WAA12F114 500個 (税込:4860円)スラッグ向き
SEFA-JAPAN クレーバスター社製WAA12Rワッズ
250個 税込価格¥2,670-
500個 税込価格¥4,728-
1個10円で考える。
ガスシールやフェルトなどは、今回は考えないことにする。
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1発あたりの費用は、雷管15円・火薬53円・ワッズ10円・弾頭35円で、合計113円となりました。
機材費込みで考えてみます。
リロード弾は繰り上げて、1発120円とする。
500発では機材3.2万円+弾代 6.0万円= 9.2万円(単価184円)
1000発では機材3.2万円+弾代12.0万円=15.2万円(単価152円)
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既製弾の価格例ですが、ざっくりと鉛スラッグ1発200円、非鉛スラッグ(DUPO28)は1発500円、鉛サボットは1発295円、銅サボットは1発525円ぐらいです。
仮に1発250円とすると、リロードとの比較はこうなります。
発数 リロード 既製弾 差額
250 6.2 6.2 0
500 9.2 12.5 3.3万円
1000 15.2 25.0 9.8万円
1500 21.2 37.5 16.3万円
2000 27.2 50.0 22.8万円
3000 39.2 75.0 35.8万円
250発あたりでリロードと既製弾が並び、それ以降ではリロードの方が安くなるという結果になりました。
無許可譲渡の上限300発×10年=3000発だと、リロード39万円に対し、既製弾75万円。
差がどうこうより、75万円も弾代がかかる事に驚きます。
一年間で300発として、7.5万円。
まあ、車のドライブが趣味であれば、距離1万km÷燃費10km/L×ガソリン単価120円=年間12万円のガソリン代を使います。
携帯電話であれば、月5000円×12月=6万円。
ゴルフであれば1ラウンド1万円ぐらい+交通費。
10年間分で考えるから高いのであって、趣味の費用としては許容範囲か。
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それなりの腕になれば、練習でそれほど消費しなくなるのでしょうか?
練習でそれほど使わず、狩猟や有害のみの消費ならば、年間50発ぐらい?
それぐらいの消費を続けるのであれば、リロードと既製弾の差は少なくなり、既製弾で十分という感じになりそうです。
既製弾250円を1000発使えば、弾代だけで25万円。
空気銃での練習が、標的射撃やスラッグ射撃にも応用できるのであれば、空気銃を1丁追加したほうが、トータルでは安いような…
ライフル所持まで先は長いですし、将来的にどんな形で銃に関わっていくのか分かりませんが、机上で色々と考えた結果でした。
ネット偏重で、実体験が伴っていませんので、突っ込みどころはあると思います。
何か気づいた点がありましたら、お気軽にコメントをどうぞ。
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