ロシアのМЦ 20-01
Youtubeの動画では軽そう撃っていましたが、20番と12番のスラッグのリコイルはどれぐらい違うのだろうか。
12番だと「オウフッ!」というぐらい強いです。
肩付けが甘ければ、10発撃ったら青痣ができます。
狩猟で使う場合、そう何発も撃つわけではないので気になりませんが、射撃で10発以上撃つとなると、それなりの覚悟を決め、気合を入れないといけません(個人差あり)
12番と20番、両方を持っている人から「20番サボットはリコイルが楽で、結果としてガク引きなどが無くなり、命中するようになった」との話を聞きました。
どれだけ違うのか、マズルエナジーで比較してみました。
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代表的な弾の発射直後のエネルギー量(ftlb)を調べてみました。
2518 ftlb 12番スラッグ フェデラル POWER-SHOK RIFLED SLUG F127 RS
2405 ftlb 12番サボット トロフィーカッパー 2 3/4
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1865 ftlb 20番スラッグ POWER-SHOK RIFLED SLUG F203RS
1765 ftlb 20番サボット トロフィーカッパー 2 3/4
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クレー用の弾は、ftlbが書いていない場合が多い。
ウィンチェスターAA 12番 24グラム AANL127
Velocity: 1325
24グラム=約370グレイン
前回紹介した計算式に当てはめてみると、1443ftlbになりました。
(グレイン×速度fps×速度fps)/450240 = 1443
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以下、代表的なライフル口径
基本的には口径の大きさにエネルギー量が比例しますが、弾頭重量や速度の幅が広く、逆転する場合もあります。
2134 ftlb 6MM REM 弾頭100 GRAINS
1897 ftlb 243WIN 弾頭75 GRAINS
2667 ftlb 270WIN 弾頭150GRAINS
2671 ftlb 308 WIN 弾頭165GRAINS
2913 ftlb 30-06 SPRING 弾頭180GRAINS
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12番は20番の約1.35倍。ライフルでは270winから308winぐらい。
20番は12番の約0.74倍(26%減)、ライフルでは243winぐらいと言えそうです。
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上に書いたのはエネルギー量なので、受ける時間が長くなれば、威力は分散されます。
受け止める時間が2倍になれば、瞬間的に受けるエネルギーも減ります。
散弾火薬はライフル火薬より燃焼速度が速い傾向にあります。
衝撃をゆっくり受けるのが、社外品のリコイルパッドなどの役割になります。
自動銃の種類によっては、リコイルの反動で次弾を装填する機構があります。
そういった銃では、リコイルの反動は少し弱くなるとか。
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比較するためだけに20番を買うのも現実的では無いです。
道具より腕で、リコイルやフォロースルーの練習を重ねればいいのか、いっそのこと20番に移行したほうがいいのか…
バイクや他のスポーツにも言えますが、良い(と言われる)道具を持ったからと言って、腕が上がるわけではありません。
しかし、練習効率は上がるかもしれない。
その辺の選択肢と、費用をどう見積もるべきか。
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