2017年2月9日木曜日

論文検索のJ-STAGE

 久しぶりに論文検索のJ-STAGEを見てみると、シカ系の論文が幾つか上がっていました。
 ニホンジカ 検索結果 
 イノシシ 検索結果
 ちょうど、2017年2月6日、2月7日に更新された論文がありました。

日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 Vol. 46(2010) No. 1 
哺乳類科学 Vol. 56(2016) No. 2 

 後で読んでみよう。

 「この論文や雑誌の情報が面白い」とプッシュ通知してくれるシステムや、そういった情報が流れてくるコミュニティはないものか。
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 シカにおける侵入可能な障害物の隙間サイズの検討
 ホンシュウジカが通り抜けられる隙間サイズの測定

 横幅だけなら15cmあれば侵入可能だとか。
 30cm四方あれば、成獣メスなら侵入できそうです。
 15cm角の繊維ネット鹿柵の場合、糸が2つ切れれば、4マス分の30cmになってしまう場合があるので、侵入されがちです。

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 脚くくりわなに対するニホンジカの反応 動物はわなに気づいているか?
 シカ70頭のうち、臭いを嗅いだ個体は28頭(40%)、罠前で戻ったのは16頭(23%)。
 猪に比べて鹿は臭いを気にしないと言われていますが、かなり鼻を使っているようですね。

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等身シカデコイに対する野生ニホンジカの行動反応
>野生ジカはデコイに対し て警戒心を抱くことなく,デコイを同種個体として認知している可能性が示唆された。
>また,デコイを複数置いた場所で,伏臥休息が多く認められたことから,設買するデコイの数が野生ジカの心理的ストレス緩和に影響する可能性が示唆された。
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牧草地における野生ニホンジカの誘引捕獲に最適な誘引餌の探索およびその誘引効果と問題点の検証

 飼育シカでは、配合飼料、圧片トウモロコシを良く食べていた。
 野外での実験では、カラスに食べられる率が高いとか。
 ヘイキューブやビートパルプが誘引で良く使われるが、クマの誘引や他の動物への影響を考えると、それも納得。

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ニホンジカの誘引に適した餌の検討
 山梨県の実験では、アルファルファの誘引が高かったようです。
 ヘイキューブはアルファルファを材料にしていますが、加熱により嗜好性が低下したのと、噛み砕くのに力がいるからかも、と推測しています。

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シンポジウム「東アジアにおける将来の有蹄類個体群の管理に向けた探求」の記録
>英国では,多くの土地所有者がシカを捕獲・管理するディアマネージャーを雇用しており,とくにスコットランドにおいては,そのような人材がシカ狩猟者の約1/15 を占め,全捕獲数の約半分が彼らによって捕獲されている

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 数ヶ月に一度でいいので、狩猟系のキーワードで検索すると勉強になります。
 著作権などの問題があるのでしょうが、税金を投入した研究は、論文を公開して欲しいです。

 動物に限らず、研究と実務を繋ぐコーディネーターが不足しているように感じます。
 まあ、自分から探しに行って、ブログ等で情報を拡散すればいいだけですけども。

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 野生動物と社会学会は、狩猟に使えそうな情報が多そうですが、個人会員の年会費が8000円と高いです。
 論文の投稿や発表などは一切しないので、電子版の会報のみを購読する、ROM専門の安いコースを設定して欲しいです。

 1人が入会し、数名で回し読みすれば費用面の負担が抑えられるのですが、そこまでやる狩猟仲間がいません…
 有害鳥獣捕獲や管理捕獲などの報奨金で、懐に余裕が出来たら、入ってみたいものです。

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