2018年8月9日木曜日

糞粒法による鹿密度の図面を見る

 県が調査した、糞粒法による鹿密度を推定した図面を見る機会がありました。
 約5年前と比較し、増減が分かるようになっています。
 奥山で比較的減っており、その手前で増えているような状況です。

 100頭/km2以上の密度の場所もあります。
 プロットの場所によりけりでしょうが、かなり密度が高い。

https://www.env.go.jp/press/files/jp/13307.pdf
> シカの密度と被害水準や生態系へのインパクトとの関係については,今のところ明確な基準はない。
> これまでのところ,非積雪期の密度で,農林業被害があまり大きくならない密度は平均値で1~2頭/k ㎡,自然植生にあまり目立った影響がでない密度は平均値で3~5頭/k ㎡以下と言われている。

https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort5/effort5-3b/2_0116_shika.pdf
20頭/km2で農業被害が減る。


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・糞粒法から推測される生息密度
・狩猟者の報告
・捕獲数
・農林業の被害
・人家との距離など銃猟が出来ない場所
・狩猟者の入りやすさ
・有害鳥獣駆除のナワバリ

 色々考えて、今年の猟期はどこに行ったら出会いが多いのか想像してしまいます。
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 市町村をまたぐ郡レベルの範囲で考え、「ここの被害が多い」といった情報がやりとりされ、「この地区に捕獲圧力をかけるべき」という方針を示してくれると、有害鳥獣駆除に参加している者としては、やりがいが生まれます。

 行政・研究機関・猟友会・有害鳥獣駆除など、それぞれの立場で鳥獣に関わっています。
 生息密度と被害状況ぐらいは、情報を共有するべきなのでは。
 そもそも猟期後の狩猟者の報告にしても、それが活かされたデータは見た記憶がないです。
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 思ったより家に近い里山にも鹿がいることが分かりました。
 銃声で通報されない程度の山奥で、なおかつ行きやすい場所を開拓したい。

 しかし、軽自動車でも切り替えしがきついような農道が多い。
 近場の開拓用に、クロスカブのような原付二種が欲しくなります。


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イノシシなどの有害鳥獣被害「マップ化」 効果的な対策に活用
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180805-295187.php
 東京電力福島第1原発事故後に県内で急増したイノシシなどの有害鳥獣による農作物被害の軽減に向け、県は本年度、県内約5500集落の代表者を対象としたアンケートを行い、効果的な対策の一手とするデータの集積、解析を本格化させる。
 アンケートを基に有害鳥獣の生息状況や農作物被害を獣種別に分けたマップを作り、農家が柵を設置する際に獣種に合った対応ができるようにする。


 県は地域や獣種別に被害額などを集計しており、マップと突き合わせることでデータの精度を向上させる。
 マップを基にセンサーカメラを使い、出没範囲を絞り込む詳細な調査も検討。
 さらにモデル集落での実証事業や集落の中心となる人材の育成など、既に着手している多面的な取り組みと連動させる。

 県は昨年度、住所の字単位で有害鳥獣の目撃情報や被害状況などを尋ねる集落調査を暫定的に行った。
 ただ、質問項目で「増えた」「減った」など個人の感覚に左右される部分やニホンジカとカモシカの見間違えなどもあり、正確性に課題が残った。
 このため、対象者に統一的な回答基準を周知して調査を継続、専門家の視点を取り入れて実態に近いデータに更新し、市町村などの関係機関や生産者と共有する。

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