最初の「わな猟付」
次のページに解説が書いてありますが、相撲フォントなので見難い。
縞栗鼠(シマリス)などは字が小さくつぶれているので、まず読めません。
278ページからの動物紹介と被っていないか?
P27 4行目
森林管理官という役職は無いです。
入林届の窓口は、その国有林を管轄する森林管理署になります。
森林管理局や森林事務所では、基本的に受け付けていません。
P35 狩猟免許試験
>従来は年に1、2回程度しか開催されていませんでしたが、近年狩猟人口の減少に歯止めをあっけるために年5,6回開催する都道府県が増えてきました。
5、6回という県はあまり無いと思います。
東京でも3回で、受付をオーバーしたので4回目が計画されています。
北海道 4回
大阪 3回
福岡 4回
長野 4回
P42
>架設が簡単な小形の箱わなを選択するとよいでしょう
予備講習を受けない人のためのアドバイス。
タヌキなど向けの小型箱わなは、機種によってはトリガーを引っ掛けるのが難しい場合もあります。
くくり罠の方が簡単なような気もしますが。
P43
>合格した人は、後日、狩猟免状が自宅か所属予定の支部猟友会宛てに送付されます。
猟友会あてに送られるケースを知らなかったので驚き。
P47 狩猟者登録申請書の記入例
>狩猟税納税証紙5,500円・都道府県税事務所で購入
>都道府県収入証紙1,800円。市役所や銀行などで購入。
長野県の例
5500円は所得税を納めなくていいパターンで、通常は8200円では。
P51
>ハンダーバッヂは返納しなくてもいいから記念に取っておこう。
>都道府県によってデザインも違うから、集めてみるのも楽しいよ。
結果としてバッジが残るのであって、集めるのが目的なのは違うのでは。
P59
罠の種類の紹介。
順序として、現在禁止されているものを先頭に持ってくるより、合法的な罠が先の方が良いのでは。
P58の写真は、トラバサミです。禁止猟具を「わなとは何か?のトップに持ってくるのは、どうかと思います。
P68 スネア(くくり)
>くくりわなは、獲物の通り道にワイヤーで作った輪(スネア)をしかけておき…
以降、スネアという呼び方で話が進みますが、罠用語として一般的ではない気がします。
OSP商会さんが監修しているので、その呼び方が常識という地方があるのかもしれません。
P75 ワイヤーの素材。
アルミやタングステン、ポリマーなんて使っている人はいないので、表で比較する意味が無いのでは。
P79
ワイヤーには6×24など種類がありますが、その特徴に触れられていません。
わな資材として価格が高いのがワイヤーですが、幾らぐらいで、どんな種類を買うべきかの情報が少ない。
P83 ねじりバネ
暴発した際、自分が怪我する危険に触れられていません。
これで失明しそうになったという話は、有名です。
P98 チンチロ式 間接型トリガー
写真ではリングと釘で、イラストでは木の棒なので違和感があります。
P104
携帯型のワイヤロープカッターが文章中に出てくるので、イラストがあると分かりやすい。
(章のはじめのマンガ部分にはありますが)
絡まって再利用できない罠を切るのに必須。
P114
LP管
罠は見回りや搬出の事を考えると、道路からあまり遠くには仕掛けません。
軽いという理由でLP管を選ぶか?
手に入りやすいVP管がメジャーだと思います。
P115 落ち板
>塩ビ管を使った落ち板式トリガーでは、内径に合わせて踏み板をマルク伐らなければならず、自作は木や鉄の板を丸く切る電動工具が無ければ難しいです。
>そこでプランターの底に敷くプラスチック製のシートや、1000円ショップに売っているお鍋のフタなどを代用するとよいでしょう。
直接トリガで鍋の蓋という例が出てきますが、想像しにくいです。
P92に落ち板式 直接型トリガーがあります。
http://www.osptrap.co.jp/shop/products/list.php?category_id=106
こういった罠の内筒は、外筒より1サイズ小さい管の蓋を使うのが定番では?
P117 ワイヤーの切断。
切る前にテープを巻いておけば、バラけ無くて済むのでは
P172 くくりわな猟の工具・小物類
紛失防止のためピンクテープを巻くとありますが、すぐ上の写真では赤スプレーで塗っています。
ピンクテープはそれほど一般的なアイテムでは無いので、意味が伝わらないのでは。
根を切るのに、剪定ばさみがあると便利です。
P177 蹴糸
ダイニーマ
2016年よりイザナス という名称に変わりました。
P214
>ワイヤーなどを隠す場合は、掘り起こした土をかぶせるのではなく、周囲から少しずつ表層の土を集めてかけるようにします。
掘った土をどんな道具で運び、どこに捨てるかという話が、本に書かれていません。
P219 箱わな
>わなやハンターの存在を学習した野生動物や”スマートディア”と呼ばれ、学習が積まれるほどわなでしとめるのは難しくなります。
鹿だからディアであって、猪や他の動物も合わせて”スマートディア”と言うか?
P259後頭部を殴打する
気絶させるのは後頭部としていますが、角のある鹿の場合は?
経験上、鹿なら首を叩いてもグッタリします。
フレイルを作るのに、ケトルベルにロープをつけるとあります。
そういった特殊な道具こそ、イラストではなく写真にするべきでは。
ケトルベルでフレイルに出来る重さってあるか?
調べた範囲では軽量なものは2kgまでしか探せなかったが、獲物の確認にそれを毎回担いでいく?
P270 止めさし
鹿とイノシシの違いが触れられていません。
鹿の場合、脇腹から心臓方向はあまりやらず、首と胴体の境目から心臓方向、頭蓋骨近くの頚動脈という方法もあります。
本の中では鎖骨の間と書かれていましたが、シカやイノシシに鎖骨はあるのか?
https://www.city.ichihara.chiba.jp/maibun/kokomadewakatta/1/saihirokaidukatenn5_1.htm
ナイフを刺すイラストが、もうちょっと分かりやすいとよい。
心臓マッサージのように押し、血を抜く方法にも触れられていません。
P273 エアライフルの止め刺し
>獲物の眉間に対して、直角になるように狙おう。ペレットは威力の強い6.35mmがおすすめだ。
狙いどころがピンポイントすぎる。
コメカミや耳などでは駄目なのだろうか。
エアライフルにしても、具体的なエネルギー量が知りたい。
5.5mmでも弾速があればいけるのでは。
P282
エゾジカ、
エゾシカと濁らない発音が和名。
P283
シカの脂は融点が高く固まりやすい性質なので、古くは壁の断熱材やロウソクなどに利用されており、消化が悪いので食用には向きません。
断熱材の例が知りたい。
食用にしている例も普通にあると思う。
P313
解体装備としてウェーダーがあります。
使っている例をあまり聞いたことがはありませんし、それが無ければ解体できないものではありません。
P315 ダイヤモンドシャープナー
>一般的に研ぎ作業といえば砥石が使われますが、初心者が敵のウニと意思を使う砥、逆に刃がガタガタになって切れにくくなるので、ダイヤモンドシャープナを使いましょう。
>100円ショップで売られている卓上タイプのもので十分です。
>ただしダイヤモンドシャープナでは、刃が欠けたナイフは研ぐことができません。この場合は刃物屋さんに出して、機械を使って研ぎなおしてもらいましょう。このときお店の人に砥石の使い方を教えてもらえば、しだいに自分で刃物とぎができるようになってきます。
卓上タイプが想像しにくい。一般的には棒状では?
いや、砥石を使って自分で研げよ、と突っ込みたくなる。
刃物が研げないで解体を続けるつもり?
P317
>なお、ダニにはアリやハチ用の殺虫剤は効かないので専用の物を使用しましょう。
製品名か薬品名を書いて欲しい。
P318 懸吊する
>チェーンホイストやロープホイストと呼ばれるタイプであえば
あえば→あれば
懸吊(けんちょう)は読みにくいし、一般的ではない。
P319
ウインチ
>急に荷重をかけると天井のハリが崩壊する危険性があるため、コントローラーを操作してゆっくりと荷重をかける
チェーンブロックもウインチもそんなに速度は出ませんし、崩落するような強度の梁に、そもそも設置するべきではない。
P331 皮を剥ぐ
1.脚の皮剥ぎで「肉を切らないように、刃は上向きにするとよい」とありますが、垂直方向の上なのかと思ってしまいます。
外側の方が分かりやすいし、イラストと整合性を持たせればいいのに。
P336
>ロープで吊るしている場合は、脚立や大の上に立って作業することになるので、バランスを崩して落ちないように注意しましょう。
ケースの上に立って解体?
そんな危ないことをするより、吊る高さを変えたほうが早いし安全なのでは。
P337 部分肉にする
>腰ついと仙つい(骨盤)のつなぎ目の間接を霧、胴体を取り外す
吊るした状態で背ロースを取る方法がメジャーだと思います。
解体は鹿がモデルで、イノシシは一度も出てきません。
猪特有の情報はないのか?
P347 熟成させる
>さらにATPの消費された肉を熟成させると、赤黒くて肉質の固いダークミート(DFDミート)や、水っぽくて味の薄いムレにく(PSEミート)になる原因とされています。
DFDやPSEが急に出てきましたが、何の略なのでしょうか。
読者に全く情報が伝わってきません。
Dark(肉色が暗く)Firm(堅く)Dry(水気がない)
Pale(青白く)Soft(締まりのない)Exudative(滲出性のある)
という事らしい。
P359 スキレット
>その無骨なデザインがジビエ料理の雰囲気にもピッタリなスキレットを使って、あなたもロスティールを目指しましょう!
ロスティールって何?急に出てきたけど知らんがな。
P393
骨格標本
小見出しがジェットストーブ、本文がロケットストーブになっています。
ロケットストーブの方が広く知られているのでは。
P397
タリスマン
ジェッソ
調べれば分かりますが、いきなり出てこられても意味が伝わりません。
「これから初める人の教科書」であれば、分かりやすい単語を選ぶべきでは。
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【書いていなかったと思われること】
アーム付きの弁当箱タイプや、オリモ式のような罠が紹介されていません。
ワイヤーの臭い消し
オフシーズンのメンテナンス
ロープラチェットも、保定ではメジャーな道具では。
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この本はわな猟の1つの資料に過ぎません。
紙ベースで教科書という名前がついていますが、情報が不足している部分もあります。
鳥獣被害対策として行政が罠を薦めている場合もあり、無料の資料もあります。
(参考記事:公開されている罠マニュアルなど)
解体ですが、本のイラストより、YoutubeをField dressingなどで検索し、解体動画を20本ぐらい見た方が、情報量が多く、分かりやすいです。
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