2018年7月7日土曜日

猟場の下見の山歩き

 ローカルルールですが、夏場は登山の人などがいる可能性があり、葉が多くて見通しが利かないので、銃による有害鳥獣駆除はやっていません。
 罠は一年を通してやっていますが、サラリーマンでは毎日の見回りが厳しいので、手がけていません。

 夏場は山を歩き、猟場を下見したい。
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 下見を兼ねて山に行ってきました。
(1) 気づかれて逃げた鹿1頭(ギリギリ撃てる距離だが外しそう)
(2) 近い距離の警戒音だが姿が見えない


(3) 帰りに林道脇に鹿1頭。逃げないので撃てそう

(4) 林道を横切る鹿2頭
(5) ヤマドリを2回見る

銃を持っていると仮定すると、3時間で4発撃って、1頭仕留めるぐらい。
 林道で出会うのは、流し猟の運であって、自ら見つけたわけではない。
 そうして考えると、実力で出会ったのは(1)の1頭しかない。

 単調なスギ・ヒノキ林が続いていても、鹿はいます。
 餌資源はなさそうに見えるが、鹿の視点からするとそれなりにあったり、昼間休むのに適しているのかもしれません。
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 単独猟では、一発撃ったり、鹿に警戒音を鳴らされると、獲物がいなくなります。
 次の猟場には数百メートル以上移動しなくてはいけません。

 一日をうまく使うためには、猟場を幾つか把握しておく必要があります。
 30分の移動は、地味にタイムロスが大きい。

 例えば10kmの林道の周りに、昼間鹿がいる場所がどれだけあり、それをどう繋げていくか。
 獣道の濃さ、鹿の目撃、糞や皮剥ぎなどの痕跡などの情報をどれだけ蓄積できるか。
 その上で、季節や天気によって、適切な猟場を選ぶことができるか。

 この土地に2年ちょっと住んで、猟場はある程度開拓しましたが、季節や天気による鹿の変化までは分かりません。
 「朝と夕方に鹿が出てくる」「水を飲みに下りてくる」などのざっくりした言い伝えは分かっているつもりですが、それがこの土地に当てはまる訳ではない。
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 常に鹿を意識しながら山を歩くのは、結構大変です。
 逃げられたりチラっと見ただけで撃てなかった場合でも「そこに鹿がいた」という情報なので、できるだけ山に入って、情報と経験を蓄積したい。

 しかし、数年後には転勤する可能性もある。
 猟場の知識もすべてリセットされるので、ちょっとやりきれない部分があります。

 「どの山でも通用する知識や技術」を習得できれば良いのですが、何年掛かるやら。

 「それだけ奥深く、追求しがいがある」と前向きに捉えられればいいですが、「想像していたより獲れないので狩猟をやめる」という人もいると思います。
 そういった人を減らす意味でも、ある程度共通するノウハウは公開した方がいいのでは。

 自分も機会があったらやりたいですが、まだ人に教えるほど経験をつんでいませんし、うまく言語化できません。

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 土地所有者に了解を得た場合になりますが、枝払い用に角鉈と鋸、目印として赤やピンクのテープ類はあったほうがいい。


 鋸は何本か持っている。
 山歩きや鹿柵に引っかかった邪魔な木を伐るぐらいなら、長さ24cmも必要ないだろう。
 鋸は骨切り用に細目に交換した折り畳み鋸がある。
 元ついていた刃はどこにしまったっけな…

 鉈は24cmや21cmを持っているが、嵩張るし重い。
 基本的に藪は避け、鹿によって下草の少なくなった山を歩くので、短い物でいい。
 短い鉈を手に入れ、夏山散策装備に加えたい。

 鹿を探しながら歩くので、鞘と刃がぶつかる音が気になります。
 鞘に加工するか、自作するか。
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【狩猟と同じ装備】
ザック
水、食料
地図、GPS、コンパス、
携帯電話、財布
ナイフ
救急薬品、紐
カメラ、双眼鏡
(合羽・ザックカバー)

【持っていかない物】
銃、弾、解体ナイフ、ゴム手袋、ビニール袋
鹿を引っ張る道具

【これから追加する装備】
鉈、ピンクテープ
荷重をかけるための水

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