インターネット普及前の2003年頃に廃盤となったため、情報が少ない。
さらに古いモデルの395のトリガーが流用できるらしいですが、入手が困難ですし、日本への輸入も大変そう。
廃盤となっていて部品の入手が困難な銃なので、交換用のトリガーなどもありません。
レミントンM870と同じく、スプリングをオーダーすることにしました。
バネ工場で「同じ寸法で弱いバネ」を作ったので、交換してみました。
混ざると分かりにくいので、油性マジックで色を塗っています。
ステンレスなので、これぐらいでは錆びないはず。
モスバーグ695はレミントンM870と比べると、トリガーやシアの構造が複雑です。
自分で分解組み立てができる人に向けての情報なので、細かい写真や手順などは省略。
使われているバネは3個、部品を固定するピンは4個。
正式名称が分からないので、上部をシアスプリング、下部をトリガースプリングと呼びます。
Cリングで固定されているピンは、ラジオペンチやマイナスドライバがあれば分解できます。
シアスプリングはトリガーとシアの間に挟まっているだけなので、取り外しは簡単。
一番後ろでトリガーを引っ張っているバネがあり、その下のピンを抜くのがちょっと難しい。
ピンがパイプ状になっており、切れ目が入っていて開く構造になっている。
細いポンチで叩くと抜けます。
ピンを入れる際も、まず細いポンチや精密ドライバーをガイドとして入れ、それを追いかける形でピンを入れないと、ピンが最後まで刺さりにくい。
中間のバネを柔らかくしたところ、シアが戻らず、トリガーを引いても撃針が動かない症状が出ました。
構造的にじっくり考えると、ある意味、当然ですね。
せっかくバネを作ったのですから、色々な組み合わせを試してみたい。
しかし、銃にトリガーを取り付けないと、正確なトリガーの重さは分からないであろう作り。
2種類ぐらいで挫折しました……
かなり前にトリガーユニットだけ外していたのでノーマルの重さを測り忘れましたが、「トリガーの重さはどれぐらいが最適なのか」で調べた時は、8.5ポンド(3.8kg)という情報がありました。
結局、一番後ろでトリガーを引っ張っているバネをノーマルの30%、真ん中のバネを75%に交換という組み合わせにしました。
トリガープルスケールで測ったところ、4 7/8~5ポンド(2.22~2.26kg)になりました。
とりあえずこのセッティングで使い込んでみたい。
廃盤(ディスコン)製品はパーツの供給に不安が付きまといます。
部品の入手を考えると、日本ではメジャーな銃や、現行品を選んだほうが安心できる。
メジャーゆえにアフターパーツもあるので、そこで個性を出せる。
マイナーな銃は自作や加工が必要になりがち。
バネやシアなどは金属パーツなので、硬度や熱加工などをクリアすれば、作るのは不可能ではなさそう。
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