2018年12月9日日曜日

モスバーグ695のトリガーを軽くする

 縁があって手に入れた、モスバーグM695というボルト式散弾銃を使っています。
 インターネット普及前の2003年頃に廃盤となったため、情報が少ない。
 さらに古いモデルの395のトリガーが流用できるらしいですが、入手が困難ですし、日本への輸入も大変そう。
 廃盤となっていて部品の入手が困難な銃なので、交換用のトリガーなどもありません。
 レミントンM870と同じく、スプリングをオーダーすることにしました。


 バネ工場で「同じ寸法で弱いバネ」を作ったので、交換してみました。
 混ざると分かりにくいので、油性マジックで色を塗っています。
 ステンレスなので、これぐらいでは錆びないはず。

 モスバーグ695はレミントンM870と比べると、トリガーやシアの構造が複雑です。
 自分で分解組み立てができる人に向けての情報なので、細かい写真や手順などは省略。


 使われているバネは3個、部品を固定するピンは4個。
 正式名称が分からないので、上部をシアスプリング、下部をトリガースプリングと呼びます。
 Cリングで固定されているピンは、ラジオペンチやマイナスドライバがあれば分解できます。
 シアスプリングはトリガーとシアの間に挟まっているだけなので、取り外しは簡単。


CDケースなど透明な板を使い、トリガー内部の動きが分かるスケルトンモデルをつくろうとも一瞬考えましたが、そこまでやるニーズも無いだろう。

 一番後ろでトリガーを引っ張っているバネがあり、その下のピンを抜くのがちょっと難しい。
 ピンがパイプ状になっており、切れ目が入っていて開く構造になっている。
 細いポンチで叩くと抜けます。
 ピンを入れる際も、まず細いポンチや精密ドライバーをガイドとして入れ、それを追いかける形でピンを入れないと、ピンが最後まで刺さりにくい。

 中間のバネを柔らかくしたところ、シアが戻らず、トリガーを引いても撃針が動かない症状が出ました。
 構造的にじっくり考えると、ある意味、当然ですね。



 せっかくバネを作ったのですから、色々な組み合わせを試してみたい。
 しかし、銃にトリガーを取り付けないと、正確なトリガーの重さは分からないであろう作り。
 2種類ぐらいで挫折しました……

 かなり前にトリガーユニットだけ外していたのでノーマルの重さを測り忘れましたが、「トリガーの重さはどれぐらいが最適なのか」で調べた時は、8.5ポンド(3.8kg)という情報がありました。

 結局、一番後ろでトリガーを引っ張っているバネをノーマルの30%、真ん中のバネを75%に交換という組み合わせにしました。

 トリガープルスケールで測ったところ、4 7/8~5ポンド(2.22~2.26kg)になりました。
 とりあえずこのセッティングで使い込んでみたい。

 廃盤(ディスコン)製品はパーツの供給に不安が付きまといます。
 部品の入手を考えると、日本ではメジャーな銃や、現行品を選んだほうが安心できる。
 メジャーゆえにアフターパーツもあるので、そこで個性を出せる。
 マイナーな銃は自作や加工が必要になりがち。

トリガーケースが樹脂製なので、破損しないような注意が必要です。
 バネやシアなどは金属パーツなので、硬度や熱加工などをクリアすれば、作るのは不可能ではなさそう。

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