大分県の研究成果より
http://www.pref.oita.jp/soshiki/15088/nenpou2.html
(1)デコイによる誘引
6mx8mの囲い罠(入り口は開けっ放し)に鹿デコイを設置する。
ある程度の誘引効果があるが、1ヶ月すると慣れて効果がなくなる。
(2)ヘイキューブに液体芳香剤(トイレ用無機系消臭剤、オレンジの香り)、アンモニア水、みそ(水に溶いたもの)、醤油を吹き付ける。
効果があったのはアンモニア水と無処理、次いで醤油。
トレイルカメラの出現頻度の表では、出現頻度は日中は少なく、朝8時までと、夕方6時以降が多いのが分かります。
設置場所や地域性もありますが、昼間の銃猟であれば、寝ている鹿を起こすか、違う場所でやったほうが良さそう。
こういった県の機関の研究成果は公表されているのがありがたいです。
公的な資金での研究成果は、会員でないと読めない論文ではなく、誰でも読める場所に公開して欲しい。
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醤油に関しては、2016年の北海道での成果が広く知られたきっかけだと思います。
ニホンジカの効率的な捕獲に向けた醤油の選択効果の検証
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/56/1/56_47/_pdf
哺乳類科学 56(1):47-52,2016
調べてみると、醤油で誘引するのは、2010年あたりからやられているようです。
効率的な捕獲技術の開発 平成22年度
http://wmo.co.jp/wp-content/uploads/H22wmo_rinya_4_0627.pdf
平成25年度 尾瀬国立公園ニホンジカ捕獲手法検討業務 報告書
https://www.env.go.jp/park/oze/H25_oze_hokaku.pdf
神自環保セ報?13(2015)15-24
植生保護柵を改修した囲いわなによるニホンジカの捕獲
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/784905.pdf
三重県 新植地におけるニホンジカの効率的な捕獲技術の開発
平成26~28年度
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000740193.pdf
三重県 森林所有者・林業事業体のための ニホンジカ捕獲マニュアル
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000715121.pdf
海外では臭いで寄せる液体が売っていたような気がします。
日本でも効果があるのか、また、代替品が作れるのか試して欲しい。
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2018年12月16日追記
群馬 「シカには濃い口しょうゆ」…害獣のわな猟伝授
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181224-OYT1T50030.html
「シカをおびき寄せるにはしょうゆ、しかも最も効果があるのは濃い口です」。前橋市内の赤城山の旅館で15日に開かれたわな猟の免許取得者向け講習会。参加者はふと顔を和ませたが、すぐに真剣な様子でメモを取り始めた。こうしたシカの塩分補給は、わな猟の教科書ではなかなか学べない習性の一つだ。
講師は自然環境研究センター(東京)の担当者。県の委託を受けてシカを捕獲するプロだ。器具の選び方は「人のにおいを残さないよう短時間で設置できるものを」と指導し、実際に害獣の脚をくくって捕まえるわなを見せながら、逃げられにくい置き方を示した。
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