2018年12月23日日曜日

アルミ板でサイジングダイが作れないか考えてみる

 既製の鋳型より、ちょっと細い直径の弾頭が欲しい。
 自分好みの鋳型を作るには、設計を自分でやるとして、切削加工に1万円以上かかりそう。

 鋳型を新規で作るより、既製の鋳型で作った弾頭を、サイジングダイを通して直径を細くしたほうが簡単なのではないだろうか。

 ライフルなどの弾頭では、直径を揃える道具として、サイジングダイという製品がある。
 このような上下する機械。
https://leeprecision.com/reloader-press.html
 円筒状のダイを取り付け、弾を通過させて直径を揃える。
https://leeprecision.com/bullet-casting/bullet-sizing-kit/
 作業の様子。
https://youtu.be/nno2E1kFJJY?t=2m18s
 既製品はパイプ形状で、弾頭の溝に潤滑剤を塗りこむ機能も付いているのでちょっと複雑。


 バネは1個1000円以下でオーダーすることができた。
 サイジングダイも板に穴を空ける程度なのだから、実は安いのかも?
 ということで、実際に見積もり依頼をしてみた。
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【設計】
 3次元CADでさっと図面を作れればいいが、そんな技術は無いので、方眼紙に図面を書く。
 日本では銃関係の部品は手に入りにくい。
 これからの時代、3DCADで設計図を描き、3Dプリンタで出力したり、工場にオーダーする技術は、身につけておいて損はないのかも。

 ワッズや柔らかい鉛で変形するとしても、0.1mmの違いは大きい。
 製造公差の精度を上げれば高くなるが、とりあえず0.05mm単位で考える。
 12番のワッズを使うLyman525gr弾頭などは0.681インチ(17.30mm)
 鋳型より細い直径にするのが目的なので、こんな直径で考えてみる。

 17.05mm
 17.10mm
 17.15mm
 17.20mm

 17.25mm
 17.30mm
 17.35mm
 17.40mm

 1つの板に1つの穴だと、素材をセットする手間がかかりそう。
 その後の押し出し作業などを考え、1つの細長い板に、4つ穴を空ける。
 厚さは25mmで、うち10mmは垂直、15mmはテーパーにする。

 隣の穴と干渉したり、歪みが伝わらないことを想定し、穴の外縁は15mm離す。
 穴を直径18mm、隙間を15mmと考えた場合、板のサイズは147×48mm。

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【素材選び】
 ブリネル硬さ(HB)≒ビッカース硬さ(HV)とした場合、鉛は硬度4~5、錫やアンチモンなどが入った硬めの鉛合金でも16程度と、金属としては比較的柔らかい。

 1品ものの製造ではアルミが多い感じだったので、アルミ系で考えてみる。
 アルミ合金の特性
https://www.labnotes.jp/note/pdf2/aluminum.pdf

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 メジャーなアルミの種類の素材価格。
 120x90mmの例

 硬度は熱処理によっても異なるようだが、一番柔らかい物をメモ。
 アルミ板 A5052 板厚25mm
https://www.ko-ichiro.com/shopdetail/000000000093/ct16/page1/recommend/
 価格 : 1,317円(税込) 硬度68
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 ジュラルミン板 A2017 板厚25mm
https://www.ko-ichiro.com/shopdetail/000000000036/ct18/page1/recommend/
 価格 : 2,095円(税込)硬度105
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 超々ジュラルミン板 A7075 板厚25mm
https://www.ko-ichiro.com/shopdetail/000000000391/ct47/page1/recommend/
 価格 : 3,456円(税込) 硬度150
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 個人からの依頼歓迎という工場に問い合わせてみたところ、材料費と加工費込みで2万円になりました。
 マシニングセンタのプログラムを書いて、実際に加工するとなると、それぐらいになるか。

 板に穴を空けるのは高いので、別の方法を考えてみたい。続く。


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