2019年2月7日木曜日

クラウドファンディングに感じる違和感

 知床財団のクラウドファンディング

北海道斜里町でヒグマと共存するためのゴミステーション設置を!
https://readyfor.jp/projects/bearsafety
>ヒグマに荒らされない頑丈なゴミステーション(クマ対策ゴミステーション)を3基購入し設置
>購入するゴミステーションは、民間企業とタイアップして開発したもので、町内ですでに6基が設置されています。

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 12月3日から開始、1月31日に達成しました。
 それ自体は良いし、祝福したい。

 クラウドファンディングにも色々あるが、微妙な違和感を感じる時もある。
 例えば「バイクの免許を取りたいから資金を集める」などの自己実現系。

 知床財団は「困っているので助けてください」系なので違うが、ちょっとスッキリしない。

 例えが適切ではないかもしれないが、他人のお金を当てにするという点では、臓器移植のための募金のような違和感。

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 せっかく知床という観光コンテンツを持っているのだから、一度きりではない収益の土台作りを考えた方がいいのでは。

>昨今、全国的に住宅地や中山間地域へのクマ類の出没が社会問題化しています。斜里町における取り組みをモデルケースに、全国に同様な取り組みを広げていきたいと考えています。クマ対策ゴミステーションの設置が当たり前という社会を実現したいと考えています。

 こう書かれていますが、クラウドファンディングは単発で、仕組みとしてはモデルケースに適さないと思う。
 知床という耳目を集めやすい場所だから成功したのであって、本州の過疎集落がクマ対策をやろうとしても、資金は集まりにくい。

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・動画やブログの収入
 知床の野生生物や景色は有力なコンテンツです。
 日々の様子を動画にしてYoutubeにアップしたり、ブログのアフェリエイト収入を得る活動をしてもいいのでは。
 収益を得る活動が一般財団法人としてNGであれば、別の名義や仕組みを考えればいい。

・観光収益の一部を野生動物対策に回す
https://www.town.shari.hokkaido.jp/03admini/50toukei/10bunyabetsu/kankou.html
 斜里町の観光は年間100万人。
 1人1円でも寄付すれば、年間100万円になります。
 野生動物を含む観光資源を永く利用するという意味で、観光収益の一部を野生動物対策に回す仕組みがあってもいいのでは。

・ふるさと納税
 ゴミステーションの管理は町内会や自治会であって、地方公共団体の市町村ではありません。
 その問題はさておき、知床の特産品を返礼にしたふるさと納税があれば、それなりにお金が集まるのでは。

・一般財団法人への寄付をアピールする
タックスアンサー
No.1266 公益社団法人等に寄附をしたとき
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1266.htm
 クラウドファンディングにも書いてありますが、税控除になるのをもっとアピールするとか、返礼のバリエーションを増やし、ふるさと納税に近いニュアンスにならないか。


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