2017年2月8日水曜日

森林更新の難しさ

 鹿の生息密度が高い地域です。
 新たに苗木を植えても、すぐに鹿の食害を受けてしまいます。

 苗木ごとに行う単木防除の例
 ヘキサチューブ(ハイトチューブ)
実施直後の様子。卒塔婆みたいと揶揄されることもある。
 北関東で、周囲はカラマツ。


森林調査簿上ではヒノキ17年生だが、周りはススキ原になっている。
 ヘクタールあたり3000本植栽の場合、苗木の間隔は1.8m
 かろうじて生き残っていたとしても、木材がとれるような成長はしていない。


13年生ヒノキ
 食べられて矮化しているものもある。
 うまく育っているものはチューブを外していないので窮屈そう。
 鹿密度が高い場合は、チューブを外したら皮を齧られるリスクもある。


林道下の法面に植えた苗木に、「くわんたい」という網をかぶせたもの。
 とりあえず生きているが、網から出た芽は食べられ、成長は止まっているように見える。

 苗木の先につけるクリップを日本に導入している例がありますが、大面積でうまくいったとは聞こえてきません。
 海外サイトへのリンク

 生態系の研究者さんに聞いたことがありますが、周囲に鹿の嫌いな植物を周りに植えても、食害は減らないそうです。
 いわゆる忌避植物は餌資源としての優先順位が低いだけであって、嫌がっているわけではなく、防除効果は少ないとか。
 苗木につけるクリップにしても、鹿からしてみると食べにくいだけであって、周囲に餌が少ない状況であれば、食害を受けるでしょう。

 単木防除の場合、うまく成長した場合、チューブや網を外すのだろうが、外したとたんに樹皮を食われてしまうのでは?
 結局、鹿の生息密度を下げないと、更新は難しい。

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 柵による防除例
金網柵で、防除できている例。
 柵の外には獣道があり、鹿の嫌いなミツマタの花が咲いている。
 下層植生も異なっている。

鹿の侵入のない金網柵でも、下刈などをしないと、ススキ原になってしまった例。
 これは獣害ではなく、造林的な手入れの問題。

穴が空いた繊維ネット
 こういった穴があちこち空いていれば、鹿柵の意味は全く無い。
 金属ワイヤーを編みこんである繊維ネットであっても、鹿は噛み切る。

 穴があき、地面との間に隙間ができ、獣道がついている。

 噛み切られたワイヤー入りの繊維ネット
 銀色が金属ワイヤー。

ワイヤー入りの繊維ネットだが、一部の網が破られ、柵内の苗木が食べられて無くなり、芝生になっている。(柵の中から撮った写真)
 コストをかけて植えなおす前に、この鹿柵を利用して、自動で降りるゲートと組み合わせて、囲い罠にし、生息密度を下げてみるのはどうだろうか?


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遠めには成林していても、近くで見てみると剥皮被害がある例。
 太い部分の材(一番玉)の品質が下がるため、木材生産林としての価値は下がります。
 木の右側になんとなく獣道が見える。

 林内に生えた広葉樹の被害。
 周囲の針葉樹にも被害があるのが分かります。

 林業被害は計算しにくく、報告していないこともあるため、被害統計の数字に表れてこないことがあります。
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 苗木の被害、剥皮被害が減るためには、鹿の個体数を1平方キロあたり何頭まで下げればよいのだろうか?
https://www.env.go.jp/press/files/jp/13307.pdf

> シカの密度と被害水準や生態系へのインパクトとの関係については,今のところ明確な基準はない。
> これまでのところ,非積雪期の密度で,農林業被害があまり大きくならない密度は平均値で1~2頭/k ㎡,自然植生にあまり目立った影響がでない密度は平均値で3~5頭/k ㎡以下と言われている
> 保護管理計画を実行していく中で,これらの密度と環境・被害との関係については分析を進めていかなければならないが,当面はこの数値を目安とする。
>鳥獣保護区や自然公園地域内での密度も3~5頭/k ㎡以下に設定することが望ましい。
> なお,越冬地についてはこの数値は適用できない。必要な場合は調査に基づき,個別に密度水準を設定する。


2017年2月7日火曜日

ハイゼット:厚紙で小物入れを作る



 ハイゼットデッキバンの純正オーディオにミニプラグの入力端子が無いため、余っていたFMトランスミッターを使い、iPodから音楽を送信しています。

 車の伸縮ロッドアンテナは、枝で折れそうなので、ずっと短くしたままです。
 FMトランスミッターはオーディオテクニカのAT-FMT900です。
 ラジオの上にトランスミッターを置いていれば、距離が近いせいなのか、ノイズは気になりません。

 ズレ防止シートの上にFMトランスミッターを置いていますが、林道を走ると、たまに転げ落ちます。
 色々試してみましたが、どうにも収まりが悪いので、落下防止の箱を作りました。


 小学生の工作っぽいですが、現物あわせで設計図が無いので、適当な空き箱を再利用。
 1DINの隙間に厚紙を突っ込んだだけですが、落ちてくる気配はなさそうです。



2017年2月6日月曜日

14日目。5頭目

 10頭の群れを見た場所に行ってみる。
 そっと近づいたつもりだが、自分がいる斜面の中腹から、鹿が3頭立ち去るのが見える。
 夜明け後でやや暗かったが、もうちょっと慎重に動き、じっと目を凝らすべきだったか。

 ゆっくり歩を進めるが、疎林地帯で警戒音を鳴らされる。
 谷間の藪から聞こえてくるが、姿が見えない。

 そのまま歩き続けると、谷の反対の笹地に鹿が5頭現れる。
 距離100mで、歩く程度のスピードだったので撃ってみたが外す。
 谷間の終点に行ってみたが、獲物はいない。

 勢子3名、射手5名ぐらいで巻き狩りをすれば、かなり成果が上がる場所だと思う。
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 芝生の上で、鹿が寝ていたらしき痕跡。
 周りは霜が降りている。



 近くの尾根に行ってみる。
 アセビが多く、獣道も非常に多いエリア。

 風のない朝だったので、足音が響きやすい。
 50mぐらいの距離で3頭に逃げられる。

 4頭目を獲った尾根に行くが、気配はない。
 一週間前なので、鹿も警戒しているのか?

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 近くの尾根を歩き続ける。
 途中、ヤマドリが15mぐらいの距離で、足元から突然出てきてビックリする。
 一瞬だったが、オスの長い尾羽も見えた。

 100mほど歩いた先では、10mより近い距離でヤマドリ雌に飛び立たれたが、地面と同化していて気づかなかった。

 警戒音を100mほど先で鳴らされたが、木の向こうで、姿は見えず。


根が出て木が枯れ、荒廃している場所もある。


 鹿の嫌いなシダの中に、分かりやすい獣道がある。
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 谷向こうの草地に、鹿が6頭ほど餌を食べているのを見つける。
 距離は200mぐらいで、ライフルだったら仕留められるかも?
 散弾銃のハーフライフルでは厳しいので、見つからないよう、歩いて距離を詰める。

 120mほどまで近づいたが、まだ気づかれていない。
 目的の草地は、自分から見て左にある。
 射線を確保しようと、手前の藪が切れる場所に行こうとした時、自分が歩いている尾根の右下から、警戒音を立てて鹿が5頭ほど走り出す。

 その警戒音を聞いたのか、草地にいる鹿も姿が見えなくなる。

 じっと固まり、木化けしていると、草地から逃げてきたらしき鹿3頭が、下に見える。
 立射で距離80mの撃ち下ろしで撃つ。

 2発目を装填しましたが、スコープ越しにへたり込んでいるのが見えたので、歩いて近づく。
 弾は背骨の後ろのほうに当たっていました。
 前足の付け根ぐらいを狙ったはずですが、ガク引きになっているのか、保持の仕方が悪いのか…
 100mで20cmにまとまる腕が欲しい。
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 Youtubeで解体動画を見たので、今回はできるだけ肉を得る解体方法をやってみました。
https://www.youtube.com/watch?v=5cx2FwjHTsA
 ネック、前足、背ロース、内ロース、リブ、後ろ足、心臓を回収しました。
 肋骨の前側は、ナイフでも割れるものですね。
 しかし、背骨と肋骨の分割は、やや難しかったです。

 体重約40kgの鹿から、10.6kgの肉がとれました。
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 被害を受けている植生、素人目にもわかる獣道からして、相当な鹿密度がある。
 罠を仕掛けてみたいものだが、やる機会はあるかな…

2017年2月5日日曜日

許可を受けた銃砲刀剣類の数の推移

警察白書の数字を、Google Docsにまとめてみました。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1LPmDJAPdyGttib-76IE4f7EWOgEc4XIKJ1V6aUCJfXI/edit?usp=sharing

グラフにすると、こうなりました。




丁寧な解体と素早い解体(動画)

 寝かせたまま、吊り下げて、ガットレス、内臓摘出など一通り経験してきましたが、あまり要領が良くありません。

 ガットレスの場合、肛門付近はどうやって皮を剥くんだっけ?と迷ってしまいます。
 あと、足首関節を外すのが苦手で、鋸で切り離したりもします。

 勉強のため、Youtubeで解体(Field Dressing)の動画を見ています。
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https://www.youtube.com/watch?v=5cx2FwjHTsA
 比較的丁寧な解体
 寝かせた状態で肛門付近を切除、腹の皮を首に向かって裂いていく。
 胸骨をナイフで分断
 腰骨を鋸で切断
 気管を切り、横隔膜(Diafram ダイアフラム)を切り離し、内臓を出す。

 翌日に皮を剥ぐ(Skinning スキニング)
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 吊るした状態でやる、基本的な内臓摘出
https://www.youtube.com/watch?v=d2tHSVEPnfk

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 素早い解体例
 競技的にスピードを測っています。
 刃を入れる場所や、手数の少なさは真似したい。
https://www.youtube.com/watch?v=0Za8p2yQ7l4

https://www.youtube.com/watch?v=I3VoW7hqVwM

https://www.youtube.com/watch?v=UeF1Il32sa4

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 内臓を出さない(Gut Lessガットレス)解体
https://www.youtube.com/watch?v=_-Wdwjlu9mY

 肉を有効に使えないとか、温度が下がりにくい、密猟者の解体法などの批判もありますが、場面によっては使える方法だと思います。

罠の設置と解体の手伝い

 猟期中ですが、罠による有害鳥獣駆除の手伝いに行ってきました。
 (自分も罠の許可が下りています)

 1箇所に数個のくくり罠を設置しましたが、自分の仕掛けた罠にかかっていました。
 「目に見えないものが、思ったとおりにかかる」という点では、魚釣りに通じるものがあるのかもしれません。

 別の場所では空ハジキもありました。
 罠は一日中働いてくれますが、場所選びや設置などにコツがいるのと、修理などコストがかかるのがデメリットです。
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 肉を使ってみたいという話だったので、解体の方法を教えました。
(人に教えるほど、上手い技術は持っていませんが…)

 夜にかかった個体、電気止めさしということで、銃猟の時より血の抜けは悪かったです。
 肉の色もやや黒い。
 血抜きや処理によって、味はどの程度変わってくるのだろうか?
 肉を得る頻度が低いので、単発で料理することはあっても、違う肉を同じ条件で料理したことがありません。

 狩猟を始めた初年度に買ったペットシーツ(90枚入り)も、ようやく半分を下回りました。
 引越しの際はまだまだ余っていたので、「こんなに使うのだろうか?獲らぬ狸の皮算用では?」と心配でしたが、それなりに減るものですね。
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 自分用メモ
 近所のホームセンターとAmazonで値段を比べる

 ペットシーツ(ワイド)55×40cm
 ポリ袋 45リットル  0.025~0.030mmの厚さ(やや厚手のもの)

2017年2月4日土曜日

樹脂フレームの眼鏡が壊れる。眼鏡は消耗品

 ヒンジ部分もプラスチックでできているリムレスの眼鏡があるのですが、ネックウォーマーをかぶるときに引っかかり、ヒンジが壊れました。

 普通のセルフレームであれば、ブラスチックの中に金属金具が埋め込まれているので強度がありますが、全部がプラスチックだったのと、使用頻度は低いですが10年以上経っていたので劣化していたのでしょうか。

 部品単位で修理したいですが、無理であれば新たに購入したい。

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 これまでに眼鏡は8本ぐらい買いましたが、結局、奇をてらわないデザインが良いという結論に落ち着きました。

(1)昔の丸眼鏡風の、鼻のブリッジが無いもの
 雰囲気は良いのですが、長時間使用はやや疲れる。
 微調整が出来ない

(2)細く丸いツル
 歪みやすいのと、顔を挟む力が弱く、鼻に重さがかかってくる
、耳あて部分は幅がないと、痛くなる

(3)ナイロールなどナイロン糸を使った形
 レンズが外れるだけであれば、無理やり嵌めることはできるが、糸が切れた場合、野外では修理できない。

(4)セルフレーム
 鼻パッドが無い場合、削って調整するしかない。
 セル素材は必ず劣化する

 どんなに高い眼鏡であっても、長い間使っていると、レンズのコーティングに傷がつき、視力が合ってこなくなります。
 眼鏡は消耗品です。
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これらを踏まえ、田舎暮らしの転勤族が、眼鏡選びで注意していること。

(1)予備の眼鏡やコンタクトを持つ
 田舎では歩いていける場所に眼鏡屋がありません。
 車の運転条件として「眼鏡等」がある人は、予備があると安心。

 いつだったか、酔っ払って寝込んでしまい、眼鏡が行方不明になったことがありました。
 数日後、カーテンの裏で発見されました…

(2)金属フレームがレンズを囲んでいるモデル
 耐久性を考えると、結局これが安心できます。
 ツルが太いものは横の視界を遮るのと、重くなるので買ったことがありません。
 レンズの外なので補正されていませんが、横の視界はそれなりに重要です。

(3)レンズ径が小さく、目に近いポジション
 近視の度が強くなると、レンズの枠内の顔のシルエットが切れて格好悪い。
 レンズ径が小さければ、レンズ自体の厚みも減ります。
 睫毛がつかないギリギリまで顔に近づけるのが好みです。
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 獲物を見つけるという狩猟の重要な部分で、視力は重要です。
 弱い視力で目をこらしても、映像がぼやけており、解像度が悪く、情報量が少ないです。

 スコープやドットサイトの光学機器も重要ですが、まずは自分自身の視力を補正するのが順番としては一番かも。

 補正視力1.5以上など、長距離に特価した眼鏡は有効なのだろうか??

2017年2月3日金曜日

13日目。4頭目

 前回、10頭の群れを見た道路下の藪に、ぐるっと回って林道終点から歩いていく。
 林道終点に車を止め、歩き出したらすぐに警戒音が。
 間伐した林内の80mぐらい上に、鹿2頭が見えました。
 出るとは思わず準備していなかったのでスルー。

 10頭いた場所に近づくが、鹿の姿は見当たらず。
 沢向こうの対岸100mで、警戒音を鳴らして逃げる鹿を見るのみ。

 帰りに林道終点の林内を歩く。
 警戒音はしないものの、2頭ぐらいの足音は聞こえる。
 しかし、笹薮があるのと、小さい沢があって見通しが悪い。
 
 距離2.0km、累積標高145m
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 今シーズン2頭目をとった林道なので、そこに歩いて上がって行く。
 広葉樹林をぐるっと回ってみるが、警戒音1回、足音1回がしたのみ。

 地図上で確認していた、近くの広葉樹林まで歩いていく。
 裸地化していて、鹿被害が酷い尾根があるものの、姿は無い。
 諦めて等高線沿いに戻る途中、50mぐらい下から鹿が2頭出る。
 角度的に難しく、速かったので撃てず。

 車を止めた場所に戻る途中、枯れ沢で直径30cmぐらいの石に乗ったところ、石が動いて転ぶ。
 スローモーションする意識の中、咄嗟に身を縮める。
 ザック中央に石が当たり、腰に響いたものの、怪我は無し。
 装備品や銃にも損傷無し。

 捻挫や出血した場合、車まで徒歩30分、携帯電話も通じない場所なので幸いでした。
 時々歩くペースを落とすなり、もうちょっと慎重に行動しなくては。

 距離4.5km、累積標高370m
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 近くの猟期初めての林道に行ってみる。
 地図や衛星写真では草地になっていたが、実際に行ってみると若齢のヒノキだったり、金属の鹿柵がしてあったりで、鹿の気配が少ない。
 広葉樹林を歩いてみるが、傾斜がきつく、鹿の跡は少ない。

 距離1.3km、累積標高100m
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 林道途中から林内を突っ切り、目撃実績のある草地へ。
 慎重に歩いたつもりだったが、距離80mぐらいで警戒音を鳴らされて逃げられる。
 前回、鹿を追って獣道を歩いていたので、ぐるっと先回りしてみる。
 尾根筋の獣道でしばらく待っていたが、鹿は現れず。
 車に戻る途中でも、足音はするものの、姿は見えず。

 距離2.4km、累積標高210m
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 この時点で3時過ぎだったので、最後のチャンスとして、最初に入った場所の近くに行く。
 衛星写真で確認していたとおり、笹が多い。
 笹の無い尾根を歩いてみると、これまでにない足跡の多さと、下層植生の無い状況で、生息密度の高いのが分かる。

 慎重に歩いていると、またしても斜面下50mから、鹿5頭ほどが走り出す。
 警戒音を鳴らされても鹿が走っていなければ、じっと気配を消してチャンスを待つこともできる。
 時間的に最後だし、下草も少ないので、鹿を追って斜面を駆け下りる。
 30mぐらい降りた所で、鹿が止まったので、そこで仕留めました。

 距離1.5km、累積標高130m
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 GPSの記録から、どれだけ歩いたか書いてみました。
 この日の総歩行距離は11.7km、累積標高955m
 かなり歩いた方だと思います。
 鹿の多い場所や行動パターンが分かっていれば、もうちょっと少ない距離で済んだと思います。

 忍びの歩き方や、鹿が多い場所の把握、時間帯、見つけ方など、基本的な部分が未熟です。
 シーズン末期で警戒心も上がっているので、さらに工夫しなくては。

 滑って転んだのと、鹿を追って斜面を駆け下りたせいで、微妙に筋肉痛です。
 月曜日から木曜日ぐらいは筋トレし、週末の狩猟に備えたり、オフシーズンにジョギングするなど、体力作りをしよう。

 と書いているうちに、杉花粉のシーズンに突入してしまいました。
 室内での筋トレはともかく、外に出るのは億劫になってきます。

 猟期が終わるまであと2週間なので、できるだけ出かけたい。

散弾銃のライフリング銃身とサボット弾の歴史

 いつ頃からサボット弾やライフリングバレルが生まれたのか調べてみました。

 アメリカでは狩猟の解禁を、猟具によってずらしている地域があります。
 弓、黒色火薬銃、散弾銃、ライフル銃という区分けがあり、威力の弱い順に解禁時期が早くなっています。
 ライフリング銃身の散弾銃は、散弾銃のカテゴリになっています。

 また、住宅が多い場所などでも、ライフルによる狩猟の規制があったりします。
 銃としての威力(射程距離)は、散弾銃 < ライフル銃 という考えです。

 散弾銃という狩猟カテゴリで有効射程距離を伸ばすべく、サボット弾が生まれたと思われます。
(推測ですので、違うという説がありましたら教えてください)
 具体的な州の例は、そのうち追記したいです。
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【ライフリング銃身の散弾銃の歴史】

 ボルト式ショットガンについて書かれている、2001年の比較的古いコラムです。
http://www.gun-tests.com/issues/13_7/features/Bolt-Action-Slug-Shotguns-Savage-Tar-Hunt-Get-The-Nod-4945-1.html

マーリン Marlin 512P Slugmaster
モスバーグ Mossberg 695
サベージSavage 210
ターハント
これら4つが比較されています。

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イサカ ディアスレイヤーは1988年
http://www.chuckhawks.com/ithaca_deerslayer_II.htm

ターハントRSGは1990年発売
http://www.fieldandstream.com/photos/gallery/guns/shotguns/shotgun-reviews/2007/11/50-best-shotguns-ever-made#page-23

レミントン870は1992年にFULLY RIFLED barrelが発売されています。
http://www.remingtonsociety.org/collecting-870-shotguns/

マーリン Marlin 512P Slugmasterは1993年
http://www.marlinforum.com/The-shotgun-that-hits-like-a-rifle-Marlin-512-Slugmaster.html

ブローニングA-Bolt Shotgun(ミロク製造)
初期は1995~1998年、現行は2011年から
http://www.browning.com/support/date-your-firearm/a-bolt-shotgun.html

モスバーグ695は1995~2003年
http://www.guns.com/2013/08/21/mossberg-bolt-action-shotguns-odd-never-felt-so-good/

サベージ12番の210は1996~2009年
https://savagearms.zendesk.com/hc/en-us/articles/214237243-Is-the-210-still-being-produced-

サベージ20番の220は2009年から販売、
http://www.chuckhawks.com/savage_212_slug_gun.htm

サベージ12番の改良版の212は2011年に発売
https://www.americanhunter.org/articles/2012/8/16/savage-212/

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【サボット弾の歴史】

 ライフリングのないスムースボアでサボット弾を撃っても、横転してしまい、精度が出ません。
 サボット弾とライフリング銃身の散弾銃は、ほぼ同じ時期に発売されたと推測されます。

http://www.winchesterguns.com/news/historical-timeline/historical-timeline-1950-1999.html
ウィンチェスター Winchester Super-X BRIサボットスラグが1991年に発売。

http://www.gun-tests.com/issues/13_7/features/Bolt-Action-Slug-Shotguns-Savage-Tar-Hunt-Get-The-Nod-4945-1.html
 上と同じコラムの中で、
 ホーナディ、ウィンチェスター、ライトフィールド、フェデラル、ブリネッキが2000~2001年にサボットを発売したとあります。

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 歴史としては、1991年あたりにライフリング銃身、サボット弾の両方が出始めたということになります。

 2008年ぐらいから、サボット弾の新製品が出ていないと思います。

 カスタム銃メーカーのターハントが2017年に新しい弾を発表した程度。
https://www.tarhunt.com/20ga-schrifle-new-20ga-slug-round-rifled-barrels-tarhunt/

 今の弾頭の形と重量のバランスで落ち着いており、これ以上の精度や威力増加は、物理的に見込めないのか、サボット銃の市場規模が小さく、新しい弾を開発するコストがかけられない可能性もあります。

2017年2月2日木曜日

古い知り合いに連絡を取る

 10数年前に知り合った人が同じ県に住んでいるので、連絡をとってみました。
 なんと、その人も罠猟をしているとか。

 狩猟を始めてから数年ですが、すでに数十頭のイノシシを解体した経験があるそうです。
 そのうちじっくり話を聞いてみたいです。

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 知り合いは10年ほど前に定住し、地元猟師さんとうまく交流しているとか。

 狩猟以外にも、ガレージや庭が必要な趣味も、色々やっているようです。
 土地に根付いているメリットを見せ付けられているようで、転勤族としてはちょっと羨ましい。

2017年2月1日水曜日

1月は出会いはあるが不猟が続く

10日目
 半日だけ時間が出来たので、山に行ってみる。
 林道入り口でハンターさんと会い、ちょっとだけ会話する。
 彼も単独忍び猟で、全く同じ場所を目指していた。
 あまり人が来ない場所だが、新しい足跡は彼のものだったのか。
 同じ林道の違う枝道に入ることにする。

 年末に標高の高い場所で雪が降ったようで、ガチガチに固まっている。
 ススキ原も半分ぐらい雪に埋もれ、鹿の痕跡は少ない。
 どうやら、山の中腹に降りたようだ。

 林道を横切る鹿2頭、ススキ原で鹿1頭、林内の風倒地で鹿2頭を見て終了。
 ススキ原は一見気配がありませんでしたが、口笛を吹いたら鹿が出てきました。
 鹿の木化けを見破るのは難しい。
【この日の目撃】鹿5頭 撃てない距離と速さ
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11日目
 初めての地域に行ってみる。
 林道脇の草地で鹿を3頭見るが、空が背景で撃てない。
 ちょっと追いかけたが姿は見えず。

 地図上で目星をつけていた草地に行ってみるが、金属網の鹿柵でガッチリ守られており、鹿の侵入が無い。

 続いて別の草地に行ってみるが、尾根を登っている時点で警戒音を鳴らされる。
 音を立てないようそっと登ってみるが、草地は思っていたより藪になっており、アセビの藪の中に逃げ込む鹿の尻が見えただけ。

 新しい草地は鹿柵で守られており、全体的に傾斜が強い地形なので、歩き回る単独猟はやりにくい流域という印象
【この日の目撃】鹿5頭 アプローチが違っていれば撃てたかも。
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12日目
 狩猟期には初めての林道に行ってみる。
 途中、牧草地の近くで車を止めると、道路の下の藪から警戒音がする。
 銃を出すのは微妙な場所なので、とりあえず声を出して反応を探る。
 すると、藪から5頭の群れが2群も出てきた。

 藪が切れ、草地になる場所までの距離は80~100m。
 逃げる方向に歩いており、たまに振り返る状況。
 距離的に遠いし、銃袋に入れてガードレールを跨いでも、道路上になりそうなので撃てない。
 次回は反対側から回りこんで近づいてみたい場所だ。

 初めての林道の1箇所目の草地には、獣道はあるものの、糞は少なく、鹿の気配が無い。
 2箇所目は古い造林歩道沿いだが、実際に行ってみると傾斜はきつく、藪が多く全く見通しが利かない。
 途中で鹿の姿をチラッと下に見るが、出てこないと思っていた人工林内なので、油断していて構えられない。
 3箇所目はアカマツが多く、気配が無い。
 
 車を止めた場所に戻ろうとするが、かなりの沢に入り込んでしまい、時間を無駄にする。

 林道途中で砂利敷の工事をしていたので、土地勘のある地域に戻る。
 朝に10頭目撃した場所に別方向から歩いて行ってみるが、鹿はすでにいない。
 そこまでのルートは覚えたので、次回行く場所として覚えておく。

 途中、林道の移動中に鹿1頭に会うが、速すぎてなにもできない。

 中腹の広葉樹林に行くが、警戒音が1回だけで、鹿の姿は見えず。
 林道に戻ろうと歩いていると、獣の足音がする。

 じっと止まり、気配を探ると、複数いる。
 スコープの範囲には姿が見えないので、低い姿勢でちょっと移動する。
 しばらくスコープ越しに探していると、距離100mでウリ坊のお尻がチラっとだけ見えました。
 林道を流しているとたまにウリ坊に出会いますが、銃を持っている状態で見るのは初めてです。
 あわてて100m移動するが、既に移動した後で姿は見えませんでした。

 地図で確認していた別の広葉樹林に行ってみるが、思っていたより傾斜がきつく、林道からも遠いので、途中で止める。

 午後になり時間も限られてきたので、別の林道にある大きめの草地に行く。
 隣接する林内から慎重に覗き込むが、鹿の気配が無い。
 ここにはいないだろうと気を抜いて歩いていると、100m先に鹿2頭が出現。

 山の中に逃げ込んだが、あたりをつけて追っていく。
 200mほど進むと、斜面下に足音が。
 走って確認しにいくと、先ほどの鹿2頭が沢筋を走っているのが見えましたが、間に木もあり、撃てない角度に入られてしまいました。

 【この日の目撃】 
 100mで12頭
 林道を横切る1頭
 100mでウリ坊1頭
 谷に向かって走る鹿2頭
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 次の13日目で、4頭目に至りました。

ブローニングのノマド マウンティング

 NOMAD SINGLE AND MULTIPLE MOUNTING - INSTRUCTIONS

 取り外し可能なQD Mount(Quick Detachable Mount)のブローニング版ということでしょうか。
 動画のみで正式な販売はまだのようです。

2017年1月31日火曜日

Gamo SWARM ブレイクバレルの連発エアライフル

https://www.youtube.com/watch?v=Ihw6wCbDeg4
 安いエアライフルに多い、ブレイクバレルのポンプ空気銃。
 10発装填できるマガジンがついた、Gamo社のSWARMがショトショー2017で発表されました。

 空気タンクのPCPなら姿勢を変えずに連射できますが、ブレイクバレルでは、圧縮動作が必要になります。
 連射が必要な場面で圧縮動作をしていたら、獲物に逃げられてしまうような…
 単発よりは少し楽ですが、このスタイルにどれだけニーズがあるのでしょうか?

http://www.pyramydair.com/s/m/Gamo_Swarm_Maxxim_Multi_shot_Air_Rifle/4310
 ブレイクバレル式のポンプは、銃身とスコープの載っている機関部が一体ではないのでアンダーレバー等に比べて精度が微妙かもしれませんが、スコープ込みで200ドルというのは、とりあえずの入門機として良さそう。
 日本で使うには装弾数の問題があるので、わざわざ個人輸入してまでという程ではなさそう?

2017年1月28日土曜日

竹割り鉈から剣鉈を作る(雑誌Be-Palより)

 雑誌Be-Pal 2017年2月号より。

https://twitter.com/y_fomalhaut/status/820167487513759744
ビーパル2月号が発売中です。付録はダッチオーブン型シリコンスチーマー。私は今月号では井ノ原さんのDIY企画だけを担当。竹割鉈を渓流刀にリメイクしました。

 鋼を鉄で挟んだ利器材の竹割り鉈を削り、先を尖らせています。
 グラインダーでの削りでは、焼きが入らないよう、水をかけて冷やす必要があります。


 竹割り鉈は165mmか180mmなら、価格が安いようです。
 しかし、加工する手間を考えると、安い3000円ぐらいのナイフを買ったほうが良さそうな気もします…

 知り合いの猟師さんは、チェーンソーバーを材料にナイフを作っていました。
 そこまでこだわれば面白そうですが、まずは解体の経験を積み、「こういった形のナイフが必要」となってからですね。

2017年1月27日金曜日

初めての土地での狩猟の準備

 狩猟者登録をした県で、家族で旅行に行くことになった。
 旅行先では別行動が可能だったので、近くの山に銃を持って行くことにする。

 カシミール3Dで国土地理院地図を印刷し、ハンターマップの禁止区域を塗る。
 GoogleMapの衛星写真を印刷して持っていく。
 衛星写真を見ながら、人工林内の伐採跡地や造林地など、鹿がいそうな場所に目星をつけていく。
 ストリートビューは一部撮影しているので、雰囲気を掴んでおく。
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 普段よく行く地域の鳥獣保護区は分かっているが、行き慣れない地域では分かりにくい。
 鳥獣保護区・銃猟禁止区域・猟区については、GISやGPSで使えるshpやGPX,KML形式のファイルで配布して欲しいです。

 現地での位置把握は、ガーミンGPSに国土地理院の等高線と道路を入れたものと、スマートフォンの野外調査地図などを使います。

 さて、実際にはどうなることやら…
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 追記:諸事情により旅行自体が延期となってしまいました。
 

2017年1月26日木曜日

AimPoint Micro S-1(リブマウントのドットサイト)


http://us.aimpoint.com/product/aimpoint-micro-s-1/
 AimPoint(エイムポイント)ショットショー2017の新製品S-1
 直接リブに固定できるマウントです。

 公式サイトではリブを挟む部分の写真が無く、構造が分かりにくいです。
 Youtubeで幾つか見つかります。
https://youtu.be/3EsvqJR_-BY?t=42s
https://youtu.be/5ZxLU4fAjCk?t=36s

 アダプタープレートも同梱されており、ブローニング、ベレッタ、ベネリに対応していている。
 レミントンには対応しているのだろうか?

 ドットは6MOAとやや大きめなので、比較的至近距離用のイメージでしょうか。

 T-1などにもリブ固定モデルがあります。
AIMPOINTR MICRO H-2 WITH RIB-RIDER MOUNT

 リブマウントはAimTech社のRib-Rider
 マウントを介するごとに誤差の要因は増えますが、スコープ等も乗せられるので汎用性はありそうです。

 ドットサイトは興味がありますが、単独忍び猟では距離が比較的遠いのと、乱視でドットが滲んで見える予感がするので、ショートスコープの方が良さそう。

2017年1月25日水曜日

笹を踏み抜きそうになる

 隣の県に遊びにいったついでに、雪山をちょっと歩いてきました。
 雪の深さは脛ぐらいで、吹き溜まりで膝程度。
 カンジキなどは無く、スパイク靴のマジカルフォレスター、スパッツ、合羽という装備。

 狩猟者登録していない県なので、銃などはなく手ぶらです。
 知らない山であっても、Androidアプリの野外調査地図で国土地理院の地図を表示すれば、道迷いを防げます。

 銃禁止区域なせいもあるのか、鹿の獣道が多い。
 寝屋もいくつかありました。



 高さ1~2mの笹(雪で寝ていて腰ぐらいの高さ)を歩いていると、足の裏に痛みが。
 斜めに切ってある笹を踏み抜いてしまいました。
 突然の痛みだったので驚きましたが、笹は靴下で止まり、出血はありませんでした。

 「山賊ダイアリー」の岡本さんも、転んで笹が目に刺さって怪我しましたが、単独行動での怪我は予想ができないので怖いです。

 近くの人家から徒歩1時間の場所でしたが、ファーストエイドキットもあり、携帯電話が繋がる場所でしたので、もし出血しても、なんとかなったと思います。

 携帯電話が通じないとしても、足をひきずる程度なので、自力下山できると思う。

 単独行動の場合、短い距離であっても、ファーストエイド用品の携帯は必須ですね。
 車から近い場所での狩猟だと、銃と弾、許可証ぐらいの最小装備で行くこともありますが、気をつけなくては。

2017年1月22日日曜日

タイヤチェーンを買ってみた

 スタッドレスタイヤを買いましたが、緊急用品としてチェーンも買いました。


 コムテック タイヤチェーン 高性能金属製ジャッキアップ不要取付簡単 コンパクト収納スピーディア SX-103 3,780円
 単独行の場合、無謀に突っ込まないのが鉄則ですが、いざというときの補助になるか?

 バッテリーのブースターケーブル、牽引ロープ、ハンドウインチと同じく、「持っているけれど使わない装備」になることを願います。

2017年1月21日土曜日

ダンプポーチを買ってみた

 銃袋や地図、ネックウォーマー、帽子などの小物を腰袋に入れる場合が多い。
 ザックに収納すればよいのですが、背中から下ろすのが億劫で、つい腰袋に入れてしまいます。


 Amazonでレビューの多い、こちらの商品を買ってみました。
 関東は送料無料ですが、それ以外となると送料が350円ぐらいかかります。
 商品が320円なのに、送料をそれぐらいかけてどうする…
 年末年始に行く人の住所に送り、送料を節約しました。
 
 サイズは約H220mm×W150mm×D80mmということですが、実際に見てみると小さく感じます。
 内袋が底まであって、内容積が見た目より小さい。

 あと、装着はモールシステムだが、腰ベルトにつけるだけだと、たまに外れることがある。
 裏にモール的なベルトが2列ありますが、下の段にベルトをくぐらせると外れにくくなります。

 とりあえず何回か使ってみますが、既存の腰袋と差別化できていない大きさという点で微妙でした。

こういったロールアップタイプの方が、自分の使い方には合っていたのかも。



【10color!】 ドロップマガジン ダンプポーチ 600D強化ナイロン製 大容量タイプ Lサイズ molleウェビング付 1,280 円 サイズ29cm×25cm

2017年1月20日金曜日

知り合いが初心者猟銃講習を通過

 新規取得者へのアドバイスなどしましたが、無事クリアしたとの報告受けました。

 2択50問になりましたが、引っ掛け問題もあるようで、 今回の会場の合格者は7割ぐらいだとか。

 70歳以上は所持許可の更新の場合、認知機能検査をうけなくてはいけない
 × → 75歳以上

 あまり使う頻度の少ない数字問題は要注意のようです。

2017年1月19日木曜日

SHOT SHOW 2017開催中

毎年のことですが、公式の新聞の情報量と広告が凄いです。
市場規模と動くお金の大きさが感じられます。

Day 1
http://www.shotshow.org/shot-daily-day-1-2017-shot-show/
Day 2
http://www.shotshow.org/shot-daily-day-2-2017-shot-show/

Youtube検索結果
https://www.youtube.com/results?search_query=SHOT+Show+2017

実射できるレンジデイの様子
SHOT Show 2017 Range Day
https://www.youtube.com/results?search_query=SHOT+Show+2017+Range+Day

トランプ大統領になると、銃規制はどうなるのでしょうか?

2017年1月18日水曜日

ペルメトリンの効果?

関連記事:ダニ対策の薬品など

 5人パーティーで森林内の調査に行ってきました。
 調査終了後、ダニチェックで各自ズボンを粘着コロコロすると、1~2mmの小さいダニが多い人では数匹ついている人がいました。
 冬はダニの活性が低いと思っていましたが、いる所にはいるのか。

 歩く順番やルートなどもあると思いますが、自分にはついていませんでした。
 数ヶ月前にこのペルメトリン0.5%のスプレーをかけました。
http://sawyer.com/products/permethrin-premium-insect-repellent/
 有効期間は6週間なので、効果は落ちているはず。

 歩く前にムヒの虫よけムシペールPS(ディート濃度12%)をかけたのも効果があったのかも。

 昨年秋に新製品が出ましたし、忌避剤の記事も更新したいです。

2017年1月17日火曜日

フリー素材のいらすとや

狩猟関係のイラストがアップされました。
その他にも、鳥獣名で検索すると色々と引っかかります。

銃を持った猟師のイラスト
http://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_524.html

ジビエのイラスト
http://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_752.html

ジビエのイラスト(猟師付き)
http://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_860.html

ジビエのイラスト(シェフ付き)
http://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_93.html

2017年1月16日月曜日

茨(いばら)でズボンを破く

NIKWAX(ニクワックス) TX ダイレクトスプレー EBE016 【撥水剤】
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山を歩き回っているうち、茨でズボンを破いてしまいました。
 食害を受けている盆栽化している潅木なら藪を漕いでも問題ないのですが、たまに茨を見逃すと引っかかります。

 綿やナイロンの丈夫な生地なら問題ないのですが、この日は迷彩柄の薄いナイロンヤッケを履いていたので、穴が空いてしまいました。


500円ぐらいの安い物ですが、とりあえず裏からガムテープを張って補修。
 そのうち100円ショップの補修布を張りたい。


トオケミというメーカーのT-2409という品番。
 2018年10月現在のラインナップでは、302CMという品番。699円
https://item.rakuten.co.jp/r-1r-1/229-302cm/


 ワークマンだとこのあたり。
 Z8500 迷彩ヤッケ 780円
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=2610

 Z8550 迷彩ヤッケズボン 680円
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=2611

 このズボンは薄いナイロンですが、ヌメっとした生地で、シャカシャカした衣擦れの音はしません。
 音に関しては、実際に触ってみないと分からない。


 ヤッケは防水性能は無いので、防水スプレーやNicwaxなどで撥水機能を加えるぐらいか。
 保温はインナーで調節し、一番外の服は上部で汚れても良いものが理想です。
 ズボンの場合、脱ぎ履きが面倒なので、温度調整が難しいです。



2017年1月15日日曜日

昭和46年の国会議事録を読んでみる

 ハーフライフル規定の経緯について調べています。
 第065回国会 法律第四十八号(昭四六・四・二〇)でライフル銃(銃腔に腔旋を有する猟銃で腔旋を有する部分が銃腔の長さの半分をこえるものをいう)という部分が追加されました
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/06519710420048.htm

 1968年(昭和43年)金嬉老事件(ホーワカービン)
 1970年(昭和45年)よど号ハイジャック事件 爆弾、拳銃など
 1970年(昭和45年)瀬戸内シージャック事件(銃砲店から奪ったライフル)
 1971年(昭和46年)栃木県の真岡銃砲店襲撃事件

 こういった事件があったため、ライフル規制の流れになったと思われます。
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 ライフルについて議論されている委員会
 第065回国会 参議院 地方行政委員会 
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/065/1050/main.html
 7号、8号、9号。
 第065回国会 衆議院 地方行政委員会
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/065/0050/main.html

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 以下、気になった部分をメモ
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参議院7号から

10年以上の許可は76,522丁、許可人数は約1割減で約69,000人(複数丁所持の概算)
5年以上10年未満は162,234丁、人数は約146,000人
5年未満は346,490丁、約310,000人

ライフル銃による獣類の捕獲を職業とする者
115人、147丁

事業に対する被害を防止するためライフル銃による獣類の捕獲を必要とする者
1529人、1716丁
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昭和43年の統計
  2,543頭 クマ、ヒグマ
441,900頭 イノシシ
 11,659頭 シカ 
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参議院8号から
猟銃58万丁、うちライフル銃は3.4万丁
猟銃等の販売事業所が全国で1600店ぐらいある。
旧憲法時代の法律で、銃砲販売店を県別に決めていて950の定数だった。

 最近の猟銃等の盗難の丁数を見ますと、多い年で168丁、少ない年で158丁、大体160丁前後が盗まれている。
 猟銃の関係では大体54%ぐらいが発見回復
 ライフル銃は約80%程度発見回復
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参議院9号から
 現在許可をしている麻酔銃は60丁
 31丁は市役所、保健所
 27丁は動物園
 2丁は動物を研究する学者など

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衆議院 18号
○古屋委員 
 ただいま法案の逐条説明がございましたが、こういうような銃砲等につきましての種類と申しますか、ライフルについてもいろいろあるわけでありまして、あるいは散弾銃のたまの問題あるいは空気銃等があるわけでございますが、こういうような猟銃について、その定義と申しますか、特徴といいますか、そうしてまたそれがどの程度威力を発するものであるか、最大到達距離と申しますか、そういう点をまず第一にお伺いしておきたいと思います。

○長谷川政府委員 お答え申し上げます。
 ライフル銃につきましては、二十二口径あるいは二十八口径あるいは三十口径、そういうふうにございますが、多いのは二十二口径と三十口径でございます。
 それぞれによりまして、また使うたまによりまして威力等は異なるわけでございまするが、最も威力がある三十口径について申し上げますると、最大の到達距離は大体三千二百メートルくらいでございます。
 それから有効射程距離と申しまして、普通の技能を有する者が的をねらって撃ちました場合に、その的に当たる距離でございまするが、これはいわゆるスコープといいまして、的がよく見えるようなめがねをつけてねらいますると、六百メートル先のものにも当たる、こういうことでございます。
 もしそのスコープがない場合におきましてはおおむね三百メートル、こういうふうにいわれております。

 それから散弾銃は、御承知のように、たまの種類がいろいろありまして、それに応じまして銃口の口径が違うわけでございまするが、最も威力があるという散弾銃で、七号の散弾を使いました場合の距離でございまするが、大体散弾銃の場合におきましては、最大到達距離は二百三十メートルくらい、それから有効射程距離は五十メートルくらいである、こういうふうにいわれております。


○古屋委員 
 ライフル銃というのは、第五条の二の三項に「銃腔に腔旋を有する猟銃で腔旋を有する部分が銃腔の長さの半分をこえるものをいう。」というふうに法律で書いてありますが、もうちょっと常識的にこの意味をひとつ説明してもらいたい。


○長谷川政府委員 お答えいたします。
 ライフル銃は銃腔――銃身部の中のところでございますが、そこにみぞが掘ってございまして、このみぞの数は、その銃によりまして多いのも少ないのもありまするけれども、みぞが掘ってございます。
 これは何のためにみぞが掘ってあるかといいますると、そのみぞの掘ってあるところをたまが通りますると、たまが飛び出すときこまのような原理になりまして、正確にねらった方向に飛んでいって当たる、こういうものでございます。つまりそういう正確に遠い距離に当たる機能を果たすものでございます。

 それで散弾銃は、そういうみぞが全然ないのが普通でございますが、ごくまれなものに、銃腔の長さの半分以下の部分にあるのがございます。
 これは現在通産省のほうで規格を定めておりまする散弾銃の中にそういうものがございますので、法律の定義といたしましては、そこに書いてございますように、そういうみぞが半分以上掘ってあるものをライフル銃とする、こういうことにしておるわけでございます。

○古屋委員 
 今回の法改正におきましては、ライフル銃につきましては相当の規制を加えることになっておりますが、いまのお話のように、ある程度威力のある散弾銃については、今回は全然触れないのか、あるいはこれについては将来さらに検討されるのか、野放しにしておくのか、その点をひとつお伺いしておきます。

○長谷川政府委員 
 散弾銃につきましては、今回の改正案におきましては、その所持について特別の規制の強化ということはばかっておりません。と申しますのは、散弾銃は最も多く使用されるのは、狩猟に使用されるわけでございまするが、この散弾銃につきましても、もちろんいろいろ事故がございますし、治安上検討を要すべき点がございますけれども、やはりこれの所持の規制ということに関しましては、日本における狩猟をどうするか、そういった根本的な問題等につきまして検討した上で、それと相適合して銃刀法の面におきまして処理をいたしませんと不都合が生ずるわけでございます。

 この狩猟の問題につきましては、昨年政府におきまして、狩猟全般につきまして林野庁が中心になっていろいろ検討することになっております。
 したがいまして、そういった結論を得ました上で、銃刀法の面におきましても検討を加えたい、こういう考えで今回は間に合いませんので、触れておらない次第でございます。

○古屋委員 
 最後に公安委員長に一つお伺いしまして、私の質問を終わらせていただきます。参議院におきまして、ライフル銃の許可につきましては、原案では更新さえすればいつまでも持てるということになっているのを、経過規定として五年間に限るというふうにこの法案を修正されておりますが、これに対して公安委員長は、いい修正であったかあるいはこの修正はやむを得なかったものか、どういうふうに考えておられるか、その所信をお伺いしまして、私の質問を終わります。

○荒木国務大臣 お答えいたします。
 政府案では、許可を受けてライフル銃を所持する者の既得権を尊重して、将来に向かってライフル銃の所持の規制を強化することとしております。
 したがいまして、現在の所持者のうち許可年数の少ない者については、事故の防止という観点からすれば、規制がゆるやかに過ぎるということも考えられるところであります。参議院における修正は、安全性という側面を特に重視するものでありまして、その意味において意義があり、警察庁としては特に異論はございません。

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 この通産省の規格が謎です。
 明治から昭和46年までの間、法律や通達上、何をもってして散弾銃とライフル銃を分けていたのか。

 経済産業省(通商産業省)のサイト
 規制にかかわる通知・通達等一覧(22.武器等製造法)
http://www.meti.go.jp/policy/tsutatsutou/022buki.html

武器等製造法の施行について(28重局第1181号)
http://www.meti.go.jp/policy/tsutatsutou/tuuti1/aa68.pdf
猟銃はこうせんを有するものの無いものも同一にしている。

 猟銃とは何ぞやという部分はありますが、昭和28年の時点では、ライフリングの有無は問題になっていないようです。

 通産省管轄の法律・通達ということで、武器等製造法あたりを引き続き調べてみます。
 (追記:ハーフライフルの経緯とYahoo知恵袋に書きましたが、今は廃止されているJIS規格らしいです)
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19号

○海法説明員 お答え申し上げます。

 捕獲のためにライフルを必要といたします獣類の種類とその生息数というお話でございますが、クマ、ヒグマ及びイノシシ等は、手負いになりますと人に危害を与えるものでございますので、捕獲のためには命中精度の高いもの、それから威力のすぐれているというものが必要でございますので、このためにライフル銃がぜひ必要であるというふうに考えます。

 それから生息数は大体クマが一万頭、ヒグマが二千五百頭、イノシシが約十万頭、これは推定でございます。


○山口(鶴)委員 そうしますと、クマが一万、ヒグマが二千五百ですから、クマのたぐいが一万二千五百、それからイノシシがそのほかに約十万ですね。
ライフルがいまどのくらいあるかを拝見しますと、三万四千三百四十三丁。
イノシシの中には最近イノブタと称するものもおるようでありまして、どうもう性の少ないものもあるようですが、そうしますと、特にどうもうだというクマが一万二千五百に対してライフルは二倍以上あるということになりますね。
どうですか、クマの数等から見て、これだけのライフルが要るとお考えでありますか。


○海法説明員 銃の数でございますけれども、これらは先ほど申し上げましたように、手負いになりますと人に危害を及ぼすということ、それから北海道あたりでございますと、非常に人里にも出てくる。
そういうのを駆除しなければならぬという場合に、全体の数がどうだということよりは、そこでどのくらい必要であるかということになろうかと思いますので、直ちに必要かどうかということはちょっと判断しかねます。


○山口(鶴)委員
  昨年奄美大島に行きましたら、奄美大島の人口が十五、六万、これに対してハブの数が約二十万というお話を拝聴してまいりました。
 そこに住んでおります人の倍もどうもうな獣類がおるとか、国内のライフルに数倍する有害などうもうなけものがおるということならば、これはその必要性も感ずるのですが、どうもわが国におきましても、これほど多数のライフルは必要ないんじゃないか。
 先ほど御答弁を聞きましたら、生計を営むために持っておりますライフルは百四十七丁と聞きましたけれども、大体この程度あれば十分でないかという感じがするわけであります。
そういう意味で、今回ライフルの規制を強化されたことは非常に時宜に適したことではないか。
 むしろおそきに失したんじゃないかという感じがいたします。
 
 参議院が修正をいたしまして特に規制の強化をいたしましたことにつきましても、私どもとしては全面的に賛成であります。
 私はかつて国家公安委員長にも、わが国ではライフルというようなものは狩猟にはほとんど必要ないんじゃないか、ひとつ政府の内部でもいまこういう時期に御検討いただいたほうがいいんじゃないかということを申し上げたわけでありますが、大臣としての御所見があれば、承っておきたいと思います。

○荒木国務大臣 お説のとおりであると思います。
そこで、狩猟、害獣駆除のためにやむを得ないもの、競技のためにやむを得ないもの以外は、原則として持たせないという趣旨で一貫することが適切であろうかと存じます


○山口(鶴)委員 今回参議院が修正をいたしまして、この経過規定につきましても縛りを加えたわけでありますが、そうなりますと今後ライフルの国内における所持数はおおよそどの程度になるだろう、こういう見通しがあれば、ひとつ承っておきたいと思います。


○長谷川政府委員 お答え申し上げます。

 現在三万四千何がしの銃がございますが、参議院の修正どおりで、今後の増減を一応抜きにしていたしますと、五年後におきましては二万一千五百丁くらいになると思います
なお、参議院の附帯決議にありました小口径のものもやめる、こういうことになりますと、その数は正確ではありませんが、約七千丁くらいさらに落ちまして一万四千丁くらいになるのではないか、こういうふうに推計いたしております。
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 この議論も凄い流れだ。
 生息数と丁数を比較しているが、持っている人全員が個体数調整に協力するわけでもないだろうに。

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警察白書 昭和48年
第5章 生活環境の安全浄化
https://www.npa.go.jp/hakusyo/s48/s480500.html
警察白書も、古いものは時代背景が分かって面白いです。

 基準の厳格化など、所持規制の強化に努めた結果、法改正による効果が確実に現われ、昭和46年までの増加傾向は、昭和47年に初めて減少に転じた。
 これは、銃刀法上、一般のハンターがライフル銃の所持許可を受けるには、散弾銃を10年以上継続して所持することが必要とされたこと、また、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律施行規則の昭和46年の改正によって、小口径のライフル銃が昭和48年2月16日以後は狩猟具として認められなくなることや、所持許可を受けながら狩猟や標的射撃に使用したことのない「眠り銃」の排除等に努めた結果である。
 ちなみに、昭和47年中に許可期間が満了したライフル銃4,678丁のうち1,003丁(21.4%)は許可の更新をせず、期間 満了前に廃銃の手続きをとったものと合わせ、1,601丁の減少となっている。

 銃の数の推移なども、まとめてみたい。

新規取得者の応援

 リアルな知り合いが狩猟免許取得、猟銃所持に向けて動いています。
 狩猟鳥獣判別の単語帳的なPDFなど、手持ちの資料を貸しました。

 自分の場合、狩猟試験、銃の初心者講習とも共通ですが、とりあえず問題を解いてみて、間違えた点や数字問題や、知らない鳥獣などのポイントを自分なりのノートにまとめる方法でクリアしました。

 模擬銃の分解、複数人での行動に関しては、猟友会主催の予備講習を受けないと分からない部分が多かったです。
 罠に関しては、触ったことがある人は、予備講習を受けなくとも何とかなった印象。

 狩猟免許所持者へのサポートという点では、予備講習の受講料を安くしてくれると助かります。
 埼玉県では狩猟読本等の実費1,000円となっています。
http://www.moriniikou.jp/index.php?itemid=992

 過去の記事のカテゴリです。
 狩猟免許試験
 猟銃所持許可

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 猟銃の初心者講習は、試験が4択から2択になっています。
 警察庁の通達で、標準的な問題が提示されていますが、これを元に各都道府県が作るようです。
https://www.npa.go.jp/pdc/notification/seian/hoan/hoan20150501.pdf

 自分が初心者講習を終わった後で、2択に変わり、合格率がいきなり下がったという情報がありました。
 2択に変わった直後は警察庁の通達は一部しか公開しておらず、問題集も販売していませんでした。

 例題を知りたくて、警察庁に情報公開の請求をしましたが、別添3は黒塗りのままでした。
 情報公開請求をしたことで、別添2のPDF公開の後押しになったのかもしれません。

2017年1月14日土曜日

本:宮本 常一 山と日本人


 民俗学の宮本常一さんの本を読んでみました。

 過去には獣害で相当苦労してきた歴史を伺えます。
 猪垣と落とし穴の組み合わせですが、現代に置き換えるのならば、柵とくくり罠ということだろうか。
 最近の罠の狩猟免許の増加も、ある意味、昔に回帰しているとも言えるかも。
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 最近のニュース
鳥取 まな板打って ホーホーと 「七草がゆと鳥追い」
https://www.nnn.co.jp/news/170107/20170107046.html
>7日の七草を前に、民俗行事の「七草がゆと鳥追い」が6日、鳥取市河原町渡一木の河原歴史民俗資料館で行われた。
>会長が、害鳥獣を追い払って五穀豊穣を祈る鳥追いと、食べて無病息災を祈る七草がゆの由来や作法を子どもたちに説明。年男の会員が包丁とすりこ木を両手に持って鳥追いを披露した。

 鳥おどしが、伝統芸能として受け継がれています。
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 島根県の人口が大正時代を下回ったように、これから地方では人口減の時代になってゆきます。
 鳥獣との人間とのなわばりという視点で、「撤退の農村計画」系の本を読んでみたい。

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 以下、気になった部分のメモ

 平安時代の終わりころ書かれた「粉河寺縁起」の絵巻には、木の枝の股になったところに板をかけわたして、その上に人がたち、樹枝のしげみの中にかくれて鹿を射ているところがある。
 この獲物を狙う足場をマタギとよんだといわれるが、東北地方では、狩人のことをマタギと言っており、四国の山中ではマトギといっている。


 宮城県川崎町では猪の落とし穴ではなく、オオカミの陥穴がもとはたくさんあったそうである。
 この地方は旧藩時代には馬の牧がたくさんあって、そこに馬を放牧していたのであるが、その馬をオオカミが襲って食い殺すことが多かった。
 そこで牧場のまわりにオオカミのおとし穴を掘って侵入を防いでいたという。

 岩手県九戸郡山形村
 村人がおそれ、また困らされたのはオオカミであった。
 オオカミはよく牛を襲って殺した。
 そのオオカミを防ぐためにこの穴が多く利用されたのかもしれないと村人はいう。
 明治の終わり頃から獣が減ってくる。とくにオオカミが姿を消す。
 それまではオオカミの被害が多かったので、山中の一軒家にはすむことができなかったという。
 どの家でも槍を持っていて、それで獣を防いだもので、今でも槍を持っている家は多い。しかし専門の狩人だったわけではない。

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 そのうち読みたいが、近くの図書館に在庫がありません。

猪・鹿・狸 (講談社学術文庫 400)  1979/12 早川 孝太郎 (著)

狩猟 (ものと人間の文化史)  1968/9 直良 信夫 (著)

村田銃の払い下げ

 村田銃についてネット上の資料を探してみましたが、wikipediaと個人サイトが詳しいと言う結果に終わりました。

 色々と検索しましたが、wikipediaが詳しいです。


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 諸説としては、こちらがあります。
http://www.piyoyonet.com/douraku/shoot/mukasibanasi.html
>(明治13年(1880年)から)十年もして先の十三年式が旧態化すると、明治政府は軍費調達の為に旧式となった十三年式のライフリングを半分刳り貫いて見かけ28番径の散弾銃として売り出しました。

>それに気を良くしたか村田氏は自分の設立した会社で引き続き売れ残っている十三年式を28~36番散弾銃として完全に刳り貫いたものや、今迄の半刳り貫きを全刳り貫きとする有償改造、はたまた最初から12~40番散弾銃として作ったものを売る他、市中の銃工房にライセンスを売って同型品やその薬莢等属具を生産販売させる権利売りもし、こうして広まったボルト式単発の散弾銃を村田銃と纏めて呼んでいるものです。
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http://www.cc.rim.or.jp/~matu-mik/gyoukairekisi(2).html
>わが国では明治13年村田経芳少将により、13年式村田歩兵銃が完成されたのが、近代的な銃として国産最初のものである。これは元折式ではなく、遊底を前後に操作して脱包・装填をする、ボルト・アクション銃である。この銃は後程三八(サンパチ)式が完成されると滑腔に改造して大量に猟銃として払い下げられた。

さらに明治14年、藩お抱えの鉄砲師(火縄銃)であり、のち砲兵工廠で村田少将の片腕となって働いていた松屋兼次郎氏が猟銃としての村田銃の製作をはじめた。

 松屋氏の後は、横浜の金丸謙次郎氏、東京の川口屋・川口亀吉氏、岡本光長氏などが工場を持ち、村田銃の製造をはじめ、外国銃の元折単身銃やニ連銃を模倣して国産元折式散弾銃の製造をはじめた。

 明治初年、陸軍の銃工として砲兵工廠に勤務していた宮田栄助氏も退役して宮田銃と称して村田銃の製作をはじめたが、後年自転車の製造に転向した。

 明治38年には、砲兵大佐有坂成章氏により村田銃が改良され三八式歩兵銃ができたので旧村田銃は、制式廃止されて散弾銃に改造されて民間へ払い下げられた。

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ファーイーストガンセールスのコラム
https://www.fareast-gun.co.jp/column/2013/05/qa-1.html
Q14 1/2ライフリングについて全ライフリング銃身だと散弾銃でも「ライフル」との解釈はいつごろからですか?
それまでに許可された銃があるとすればそれは「散弾銃」として許可されているのでは?
もっとも、ショットガンは散弾銃でライフルはライフルでいいんじゃないの?

 ライフルか散弾銃かの解釈は明治年間に確定されています、当時軍隊で使用していた村田銃を民間に払い下げる際、ライフルを半分除去して散弾銃として只みたいな値段で猟師に払い下げた事例があります。
 従って1/2ライフルは散弾銃という解釈が生まれたのです、逆に言うとライフルの定義はライフリングのある銃と言うことになっていますので、サボット弾を撃つ散弾銃が出現したときライフルになってしまった訳です。
 ご質問にありますとおり、ライフルはライフル、散弾銃は散弾銃というふうにしないと、現用のライフルのライフリングを半分除去して410番散弾銃と言ってまかり通っています現状を考えると、ふと考えてしまう事があります。

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 村田銃は明治13年(1880年)に採用
 有坂の作った38式は明治38年(1905年)で、軍用銃の切り替わりに伴い、村田銃が払い下げられたと思われます。
 
 軍用で使われた村田銃の口径は11mm。
 36番は11.3mm、28番は14mm、
 

 法律的にライフル銃が規定されたのは、昭和46年です。
 第065回国会 法律第四十八号(昭四六・四・二〇)でライフル銃(銃腔に腔旋を有する猟銃で腔旋を有する部分が銃腔の長さの半分をこえるものをいう)という部分が追加されました
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/06519710420048.htm

 明治や大正時代は古すぎて、何を持ってして散弾銃とライフル銃を分類していたのか分かりません。
 ライフル銃の所持は今ほど難しくなかったと思いますが、弾の入手や汎用性から、散弾銃が多く流通したのでしょうか?

 全日本猟友会の会報や雑誌「全猟」など古い紙媒体を読めば雰囲気が分かるかもしれません。

残滓処理の法令

 単独猟で山奥に入る場合、獲物全体ではなく、肉だけ回収して持って帰ってくる場合がありえます。
 残滓(ざんし)処理の法令を、改めて調べてみました。
(2017年1月現在)
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鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H14/H14HO088.html

(鳥獣の放置等の禁止)
第十八条   鳥獣又は鳥類の卵の捕獲等又は採取等をした者は、適切な処理が困難な場合又は生態系に影響を及ぼすおそれが軽微である場合として環境省令で定める場合を除き、当該捕獲等又は採取等をした場所に、当該鳥獣又は鳥類の卵を放置してはならない。

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 法18条では「放置」を禁止しています。
 しかし「適切な処理」とは何なのか。

 細かい部分は環境省令(施行規則)で定めています。
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鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H14/H14F18001000028.html

(適切な処理が困難な場合又は生態系に影響を及ぼすおそれが軽微である場合)
第十九条   法第十八条の環境省令で定める場合は、次に掲げる場合とする。

一   地形、地質、積雪その他の捕獲等又は採取等をした者の責めに帰すことができない要因により、捕獲等をした鳥獣又は採取等をした鳥類の卵を持ち帰ることが困難で、かつ、これらを生態系に大きな影響を与えない方法で埋めることが困難であると認められる場合

二   過失がなくて捕獲等をした鳥獣の行方を確知することができない場合

三   法第十三条第一項の規定により捕獲等をした鳥獣又は採取等をした鳥類の卵を農地又は林地に放置する場合

四   漁業活動に伴って意図せず捕獲等をした鳥獣を、当該捕獲等をした場所で放出する場合
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> 地形、地質、積雪その他の捕獲等又は採取等をした者の責めに帰すことができない要因により、捕獲等をした鳥獣又は採取等をした鳥類の卵を持ち帰ることが困難で、かつ、これらを生態系に大きな影響を与えない方法で埋めることが困難であると認められる場合

 この文章が曖昧で読みにくいです。
 「その他の捕獲等又は採取等をした者の責めに帰すことができない要因」は、どの範囲まで含まれるのか、ちゃんと定義されていません。
 林道まで歩いて30分ぐらいの場合は、「持ち帰ることが困難」と言えるのか?

 その場合、「生態系に大きな影響を与えない方法で埋める」のは、「適切な処理」と言えるのか。

 以下の「基本指針」は有害鳥獣捕獲に限って書かれていますが、「やむを得ない場合は生態系に影響を与えないような適切な方法で埋設することにより適切に処理し、山野に放置することのないよう」とされています。
 一般狩猟についても、同様と考えてよいのでしょうか。
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http://www.env.go.jp/council/former2013/13wild/y133-02/ref05.pdf
「鳥獣の保護を図るための事業を実施するための基本指針」(平成十四年環境省告示第八十六号)抜粋
鳥獣保護事業計画の作成に関する事項
第四 鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の許可(有害鳥獣捕獲に係るものに限る。)に関する事項

 捕獲物又は採取物の処理等

 捕獲物等の処理方法については、申請の際に明らかにするよう指導するものとする。また、捕獲物等は、鉛中毒事故等の問題を引き起こすことのないよう、原則として持ち帰ることとし、やむを得ない場合は生態系に影響を与えないような適切な方法で埋設することにより適切に処理し、山野に放置することのないよう指導するものとする。

(適切な処理が困難な場合又は生態系に影響を及ぼすおそれが軽微である場合として規則第 19 条で定められた場合を除く。)
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 廃棄物処理法についての言及がなされているサイトもあります。

http://www.town.esashi.hokkaido.jp/contents/ezoshika/
 北海道の枝幸町の例。
>鳥獣保護法上、捕獲したエゾシカは、原則「持ち帰り」、やむを得ず持ち帰りが困難な場合など「埋設」による処理が可能となっています。
>そのため、持ち帰りが可能な捕獲物は、自家消費あるいは一般廃棄物として適切に処分されることが必要で、埋設することは鳥獣保護法上認められず、廃棄物処理法第16条の不法投棄となるおそれがあります。

>また、大量に埋設した結果、水質汚濁、悪臭などの生活環境の保全上支障が生じ、または生じるおそれがあると認められる事態となった場合は、廃棄物処理法第19条の4の規定に基づく措置命令の対象となるおそれがあります。
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廃棄物の処理及び清掃に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO137.html
(定義)
第二条   この法律において「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であつて、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)をいう。

(投棄禁止)
第十六条   何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S46/S46SE300.html

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 全体を通してみると、解釈に幅がある法令通達と感じます。
 残滓を放置していて警察沙汰になった事例もあります。
 クマの生息する地域では、残滓がクマの餌になるという問題もあります。

 野生生物の命の扱い、獲ったからには肉としての有効利用したいなど、心理的にデリケートな問題を含みますし、法律や通達の解釈に幅があるので難しいです。

 何はともあれ、環境に与える影響が少なく、他人に迷惑のかからないような処理を心がけましょう。
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 微妙に関連して
 宮崎学さんの写真集「死」
 残滓は何ヶ月ぐらいで分解されるのだろうか?

2017年1月13日金曜日

運搬にプラドラムの半割り

 獲物を運搬する道具、ディアスレッド(Deer sled)を以前紹介しました。

 プラスチックドラムを半分にしたものをイノシシの運搬具として使っている例を、Twitterで見かけました。
https://twitter.com/WildboarEater/status/816292665180336132

 頑丈で引っかかりにくい形状なのは良いですが、嵩張るのが難点ですね。

 プラドラムを作っている三甲
http://www.sanko-kk.co.jp/products/liquid_transport/drum/
 120リットルで高さ79cm、200リットルで高さ97cm

 使っている動画がありましたので追加します。
https://www.youtube.com/watch?v=GkROEFRdd3M&t=0s



ハーフライフル加工

 ガンショップGBさんのツイート
https://twitter.com/Tomi_GBK/status/817175285342748673
 日本に輸入してから、ライフリングを削っているのですね。

 しかし、税込7万円は高い。
http://www.gun-bank.com/201701_news.html

 ハーフライフル銃身については、以前の記事でまとめました。
http://hunt-memo.blogspot.jp/2016/01/m870.html
 モスバーグ製の銃身なら、定価200ドル、小売180ドル程度。

 銃所持10年未満の人の費用負担を軽くするために、日本独自のハーフライフル規格を掘り下げたい。

安い機能性インナー

 アンダーウェアとしてはモンベルのメリノウールかジオラインを買っておけば間違いないのでしょう。
 モンベルのジオラインは、LWとMWを持っています。
 着る頻度は少ないですが、10年以上もっていますし、良いものを長く使うという意味では、アウトドアメーカーは良いものを長く使うと言う意味で鉄板。

 登山メーカーの物が高機能高価格なのは、ある意味当たり前。
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ユニクロなど低価格ウェアで登山 part30
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/out/1481412343/

低価格ウェアで登山 part28
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/out/1452267661/
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 1902年(明治35年)の八甲田山や、加藤文太郎(大正から昭和初期)の時代に比べれば、ホームセンターの品物でも十分機能的です。

 装備が生死を分けるような冬山に行くわけでもないですし、農作業・建築作業など日常で使われており、それなりに数が出ている商品こそ、価格と性能のバランスが取れているのでは。


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 ユニクロなどのヒートテックは、レーヨンが入っているため乾燥しにくいという説があります。

 ヒートテックに限りませんが、汗をかくと発熱する繊維は、運動する場合、逆効果になるのでは?
 肌に直接当たる服は、夏と同じような汗の吸い取りが良いもので、中間着として保温性があるものを着たほうが良い気がします。

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 Amazonでは、おたふく手袋の製品の評判が良いようです。
 関東なら送料無料で約1200円。
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 近くのワークマンで、発熱繊維ではない680円の長袖インナー「ピーチ起毛インナー」を買ってみました。
シビアな状況では分かりませんが、可も不可もなく普通の感じ。

 単独での忍び猟では、汗を多くかいたり、呼吸が乱れるほどのペースで動くことは少ないので、アウトドアメーカーの製品との違いがあまり分かりません。


2017年1月12日木曜日

止血剤と止血帯を買うべきか?

 数年前から海外の軍隊や救急で使われている出血を止めるQuikClot クイックコットCeloxセロックス
 血液の水分を吸収してゲル状になり、止血します。

 銃創に粉末を挿入するアプリケーターもあります。
 想像するだけで痛そうですが、生死を左右する状況では、そんなことも言っていられないか。

 海外から通販するついでに購入しようと迷いますが、使用期限があるのと、単独行でこれを使って出血を止めるような状態になった時点で、脱出は厳しいような気もして、買わずに終わります。
 包帯で圧迫・固定するのに比べ、どの程度優れているのだろうか?

 止血帯も日本では見かけない製品があります。
 C-A-T(Combat Application Tourniquet)
http://tccc.jp/?page_id=9

 実物は4000円、レプリカは1000円程度。
 Aliexpressでは5ドル。
 「単独行で止血帯が必要な怪我をした時点で…」と考えてしまい、こちらも「あとで買う」状態に留まり、実際に買うことはありません。

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 万が一が無い様に行動していますが、それでも起きるのが事故。
 携帯電話が通じない場所で怪我をした例。

 捻挫や打撲ぐらいなら自力脱出を試みますが、骨折や大量出血となると、脱出すら厳しいこともありえます。

 携帯電話が通じるのであれば、救急用品で時間を稼ぐことに意味がある。

 救急用品によって助かる確率が上がるのなら、サバイバルシートと同じく、用意しておくべきか?
 この手の商品が日本国内で普及し、一般にも手に入りやすくなれば良いのですが。
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 実際にあった事故をモデルにした映画「127時間」
 概要や予告編は知っていますが、本編を見ていません。
 そのうち見てみたい映画です。

2017年1月11日水曜日

ATA show とSHOT show

 Archery Trade Association というアーチェリーのショーが開催中です。

 公式サイト
https://www.archerytrade.org/trade-show

 Youtube検索結果
https://www.youtube.com/results?sp=CAI%253D&q=ata+show+2017

 日本では弓は狩猟に使えませんが、狩猟全般の新製品があるかもしれないので、要チェックです。

 ショットショーも1月17~20日ともうすぐです。
http://www.shotshow.org/

出猟8日目(発砲するも当たらず)

 目撃実績のある林道終点からの尾根に行く。
 7日目と同じ場所に行き、相当慎重に歩いたが、また鹿に気付かれて逃げられる。
 警戒音は無く、さっと立ち上がって逃げる2頭。
 広葉樹林の落ち葉の上で、凹んでいる地形で寝ていると見つけにくい。

 ちょっと先で警戒音を鳴き続けているので、ゆっくり接近する。
 声の大きさから位置と距離を推測し、スコープ越しに探すが見つからない。
 木の陰に隠れつつ接近し、何度か探すとついに発見。
 100mぐらいあり、鹿はこちらを見ている。

 50mゼロインの場合、100mでは-8cmドロップだったと思い出しながら撃つが、失中。
 前足付け根など大きな目標だったら良かったのですが、頭しか見えていない状況では、サボットでも厳しい。
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 7日目に行った、森林内の草地を回ることにする。
 今回はヒノキ人工林内を登り、草地にそっと近づくルート。

 前回3頭見た草地では、鹿の姿は見当たらず。
 800mほど離れた草地でもいない。

 前日に強い風が吹いたこともあり、鹿が下に降りているのか?と疑心暗鬼になってくる。

 3箇所目の草地に近づくと、不意にススキ原から鹿が現れ、走られる。
 左に1頭、右に3頭走るので、右を狙って2発撃つも外れる。
 レンジファインダーで測ってみると、ちょうど100mの距離でした。

 4箇所目の草地も空振り。

 そもそも、ススキ原で隠れている鹿を探すのは、肉眼では相当に難しい。
 150m範囲を探せる赤外線FLIRが欲しくなる。
 現実的に買えないので、鹿笛でも使って誘き出してみようか。
 オスの発情期の声は何となく真似できるが、メスが興味を引く声って何だろう?

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 同じ林道で、初めて行く広葉樹林を探索してみたが、警戒音を鳴かれ、100mぐらい先で姿をちらっと見ただけで終了。
 足跡や糞も多く、林道から近いので、次の機会に行ってみたい。

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【この日の成果】
発砲可能な100mの鹿     3頭
一瞬で逃げた射程距離内の鹿 4頭
一瞬で逃げた遠い鹿     1頭

 見つけられない、近づけない、当たらないという悪循環にはまりつつあります。
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 鹿はちょっと休憩して、鳥目的で散策してみたいと思います。

 林道を走っていてヤマドリを見かけたり、鹿目的で山の中を歩いていてキジバトは見ますが、いざ仕留めようとする場合、どこを探せばいいのか。

 鹿については痕跡や行動パターンが何となく分かりますが、鳥については1個体の移動範囲、一日の移動パターン、食性などサッパリです。

 とりあえず、ヤマドリを見かけた付近をうろついてみたい。

 鹿の解体は経験がありますが、猪や鳥の経験はありません。
 取らぬ狸の皮算用ですが、鳥の解体動画を見て予習したい。

2017年1月10日火曜日

出猟7日目(発砲するも当たらず)

 今シーズン1頭目を獲った林道に行ってみる。
 空振りだった3日目の尾根へは、この林道から降りていける。
 寝屋の場所はGPSに落としてあるので、ゆっくり降りていく。

 かなり気を使って歩いたが、先に警戒音を鳴らされ、逃げられてしまう。
 木の間からちらっと見えた白い尻までの距離は50m以上あり、ほんの一瞬だったので撃てず。

 落ち葉の上で寝ている鹿を先に見つけられれば良いが、見つける目が無いのと、視界を遮る木が多いせいで、音で気付かれている感じがする。

 落ち葉が乾燥していれば足音が響く。
 ほどほどに落ち葉が湿っていて、なおかつ風雨で足音が分かりにくい状況でないと、近づけない気がしてきました。

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 気を取り直して、衛星写真で見つけた森林内の草地を目指す。
 古い搬出路を歩いていき、そろそろ近づいた時に、上から警戒音が。
 じっと固まり、木化けすると、再び警戒音。
 音の方向と大きさからして、かなり違い。

 視線だけ音のする方向を見るが、太い木があって分からない。
 枝を踏まないように足を踏み替え、ボルトを閉鎖して装填する。
 音のする方にゆっくり銃を上げるが、鹿の姿は見えない。

 鹿は鳴き続けており、あまり動かないので、じんわりと横移動する。
 木の向こうに鹿の耳が見え、頭が見える。
 ヘッドショットなら撃てるかも?と思うが、あいにく、鹿の姿がシルエットになっており、空に向かって撃つ状況なので発砲できない。

 鹿からも自分の姿が見えたのか、警戒音を鳴いて走られる。
 鹿が見えなくなった尾根まで30mほどなので、急いで追う。

 尾根に到着してみると、そこはススキ原になっていた。
 林業として木を植えたが、シカ食害のため、うまく育たなかったのだろう。

 逃げたと思われる鹿は右にチラッと見えたが、視界正面に別の鹿が2頭いる。
 一瞬固まっていたが、逃げ出す鹿。
 立射で2発撃ちましたが、外しました。
 距離は80mぐらい。
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 同じ林道の、別の草地を目指す。
 小さい草地には鹿の気配が無く、糞や寝屋の跡も少ない。
 そのまま等高線沿いに移動し、大き目の草地に移動する。

 衛星写真では草地っぽかったが、実際は潅木とススキが混じる植生になっていた。
 ススキ原の時も思ったが、走っている鹿はともかく、寝ている鹿を藪やススキの中から見つけるのは相当難しい。
 草地を覗き込む場所で、しばらく捜索するが、鹿の姿は見えない。

 じわじわと進んでいくと、警戒音が。
 前回と同じく、距離100mぐらいで藪から鹿が現れ、隣の杉林に逃げ込む。
 あわてて立射するも、当たった感じは無い。

 血の跡を確認しようと、普通に歩いていると、藪から鹿が2頭出てくる。
 発砲音を聞いても、じっとしていたのだろうか。
 また発砲するが、当たらず。
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 帰り道の林道で、ヤマドリ雄を見かけました。
 鹿用のサボットしか持っていなかったので、見るだけにしましたが、鳥撃ち弾を持っていれば、ギリギリ仕留められたかも。

 また、里に近い場所では、林道上で鹿を2頭見ました。
 完全に銃と弾をしまっており、到底間に合わないのでスルー。

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【この日の成果】
発砲可能な100m以内の鹿 5頭
空が背景で打てない鹿  1頭
一瞬で逃げた鹿     1頭
林道上で撃てない鹿   2頭
ヤマドリの目撃     1羽

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・鹿を見つける目
・素早い挙銃と正確性
・100m以内で当てる腕

 すべてが未熟でした…
 自分の腕では、スコープを覗きつつ、膝射姿勢に持っていってから撃った方が、命中確立が上がったような気もします。

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 すべて失中し、半矢にもなっていないので、音で脅かしただけとなりました。
 こういった場合、スマートディアになるのでしょうか?

 今回の場所は鹿が多そうなので、また行ってみたいですが、1週間経てば、また鹿が集まっているものなのか、「あの場所は危険」と判断して、しばらく寄り付かないものなのか。

 緑の少ない落葉時期では、草地は餌資源として重要で、それなりに執着している気がします。
 人間=危険という認識を持てば、夜間に餌場を利用するようになるかも?

 鹿との駆け引きや追跡、山歩きに楽しみを見いだせるのなら銃猟は良いのですが、確実に成果を上げるのであれば、罠の方が確立が高い気がしてきます。

 鹿がいる場所と時間にその場所に行き、なおかつ射程距離に入るのは難しい。

2017年1月9日月曜日

鉄とアルミホイールの重量比較

 素材単体としてはアルミの方が軽いですが、鉄と同じ強度にしようとすると、アルミを多く使うので、鉄もアルミも近い重さになるという話があります。

 エンケイ(遠州軽金属)など軽くて強度もあるアルミホイールもありますが、削りだしなので価格も高いです。
 スポーツ用であって、普段履きではない。

 安いアルミホイールは鋳造で、鋳型にアルミを流し込んで作られています。
 強度的にも余裕が欲しいので、重く作られがちだとか。

 具体的な数字を探してみました。
 バネ下重量がどうこうと言われますが、実際に測ったデータは少ないです。
http://blog.livedoor.jp/korokero/archives/52346759.html

http://blog.goo.ne.jp/bongore789/e/50e7f8cc6caf5713f7d430e4b3797458

http://ecocarecobike.blog.fc2.com/blog-entry-798.html

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 スタッドレスはアルミホイールにしてしまいましたが、林道を走る実用車ということで、、夏タイヤは鉄ホイールにしたい。
 いわゆるラットスタイル的に、汚くとも使われている感のある物が好みです。



2017年1月8日日曜日

後席上部に荷物置きを作る

 猟期中盤に入りました。
 日によって温度が異なり、また、最低気温と最高気温での服装も異なる季節です。
 気温2度であれば、手袋・耳あて付きの帽子、ネックウォーマーなどが欲しいですが、10度以上あればいりません。

 気温や天気にあわせて装備を選択しますが、色々な装備を積むので、車の中がゴチャゴチャしてきました。
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 後部座席の上の空間が遊んでいたので、収納スペースを作ってみました。
 ベニヤ板という構想もあったが、とりあえず突っ張り棒と網で収納を作ってみました。

 材料費1000円以下のやっつけ仕事です。
・M6アイボルト2個(丸カンボルトとも言う)
・鳥獣避けネット2m(1mあたり110円)
・つっぱり棒
・再利用可能な結束バンド

 突っ張り棒は100円ショップセリアの物ですが、直径が細く、頼りないです。
 同じような突っ張り棒はホームセンターで298円で、耐荷重は5kg。
 安全マージンとしては、耐荷重15kg598円の商品の方が良さそう。
 100円の棒が壊れそうになってから交換する事にします。

 狩猟用の小物や服などを突っ込んでおいたり、ハンガーなどを引っ掛ける用途で使いたいと思います。




 クレトムのインテリア・バーを使ってもよさそう
http://www.cretom.co.jp/standard_item.php?ctno=1-1

 カーメイトのロッドホルダーの補修パーツZSP16を使い、バーをつけるのも定番のやり方です。
http://48rider.com/post-4538/

 追記
 これだけだと減速時や悪路走行時に荷物が飛び出てくることがあります。
 突っ張り棒と天井の金増部品をゴム紐で繋ぎ、荷物が出てこないようにしました。

2017年1月7日土曜日

スパイクシューズ「マジカルフォレスター」

 地元の巻き狩り猟に参加しましたが、地下足袋の人が多かったです。(スパイクかどうかは未確認)
 自分の場合、狩猟での足元は、スパイク長靴が多いです。
 グリップ力はありますが、中で遊ぶ余裕があるため、長時間履いていると疲れます。
 ミツウマの岩礁のサポートベルトのように締め付けても、調整の限界があります。

 林業関係でそれなりに知られている丸五の「マジカルフォレスター」を手に入れてみました。
 ネット上の評判では、ジッパーが壊れやすいらしいですが、近年になって改良されたとか?



 安全靴としての機能もあるため、樹脂カップが爪先に入っています。
 足首はハイカットで、高さ20cm程度です。
 足首周りはデザイン的に締め付けが強めですが、高さのあるブーツをあまり履かないから、そう感じるのかも。
 爪先部分や踵部分は天然皮革らしい。

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 「マジカルフォレスター」を履いて、4時間ぐらい山を歩いてみました。
 安全カップがあるため、爪先を曲げる際の柔軟性はやや欠けます。

 こういったハイカットの紐靴に履きなれていないせいもありますが、足首を曲げると、アキレス腱や踵が引っ張られる感覚があり、フィット感がいまいちでした。

 通販で買ったのですが、靴は足幅・甲高・長さなど履いてみなければフィット感が分からないので難しい。
 もうちょっと履き込んだり、靴下で調整、インソールの交換などすれば、フィット感は増すかも。
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 スパイク履物に共通の悩みですが、舗装路や砂利道では接地音がチャリチャリとうるさいのと、岩場やコンクリートでは滑りやすいです。

 普通の登山靴は普段履きとして履き慣らすことができますが、これはスパイクがあるので無理です。
 狩猟や登山で使いながら、慣らしていかなくては。
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・メインはスパイク地下足袋
・砂利場の忍びなどでは、底の柔らかいローカット登山靴にスパッツ
・春秋はスパイクシューズにスパッツ
・湿地や積雪期はスパイク長靴

 こんな使い分けになるかも。
 狩猟のみに使うと考えれば数が多すぎですが、狩猟以外の山歩きもするので、家財としてはギリギリ許容範囲か?

 ゴムピンスパイク地下足袋も試してみたいですが、これ以上増やしても何なので、普通のスパイク地下足袋を履き潰してからになりそうです。
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 朝晩寒く、昼はそれなりの気温という、寒暖の差がある季節です。
 服や手袋、ネックウォーマーなどの選択も、当日の天気によって変わってきます。

 色々な装備をとりあえず狩猟車に積んでおき、現場で選択するスタイルになっていますが、車の中がクローゼット的にゴチャついてきました。


2017年1月6日金曜日

スタッドレスタイヤを購入

 鉄ホイールにするか、中古スタッドレスにするかなど迷いました。
 太平タイヤのスタッドレス比較動画
 過信は禁物ですが、国産スタッドレスで溝が残っていれば、10年ものでもそれなりに制動力がありそうです。

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 結局、ヤフオク出品のカーポートマルゼンで、145/80R13のアルミ付きスタッドレスを送料込み2万3000円で購入。


 カタログ上の外径は569mmですが、車重で潰れているため、前輪上端は545mm程度。
 参考記事:リフトアップスプリングの装着


 前バンパー付近 270mm(夏タイヤ220mm、リフトアップ後260mm)


 リアタイヤ前のサイドシル 295mm(夏タイヤ290mm、リフトアップ後250mm)


 リアタイヤ545mm
  夏タイヤはブリヂストンのDURAVIS R670 (145R12)で517mm程度。


 リアホイールハウス上部665mm(夏タイヤ618mm、リフトアップ後658mm)

 12月に何度か出猟しましたが、標高の高い場所では雪がうっすらと積もっていたり、気温の低い夜明け時は路面が凍っている場合があります。

 比較的暖かい土地ですが、スタッドレスタイヤは必要ですね。

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 初めて車載工具でデッキバンをジャッキアップしてみましたが、ミニバンクラスに比べるとかなり軽く感じられます。
 ジャッキハンドルも一体型で使いやすい。

 デッキバンのジャッキポイントは一般的なサイドシルではなく、前はアーム部の三角形、後ろは車軸にジャッキをかけます。
 後ろ車軸へのジャッキは不安定なので、特に注意が必要です。

 平地でジャッキアップするのが基本ですが、林道でパンクした場合など、平地が無い場合があります。
 ジャッキの沈み込み防止や傾斜修正で下に敷く用に、ちょっと厚い木の板を車に積んでいます。

 予備のタイヤを車体の下に置いておくのは、ジャッキアップの基本です。
 万が一ジャッキが倒れた場合、タイヤが挟まっていれば、再びジャッキアップできます。
 車体と地面の間に隙間がないと、ジャッキ自体が入りません。

2017年1月5日木曜日

ロシアの3ボールスラッグ

 これまでにもPolevaスラッグや、20番ボルト式スラッグ銃のМЦ 20-01など、ロシア系の銃用品を紹介してきました。


 Youtubeで色々な弾頭を試しているチャンネルで、3発弾を撃っている動画をアップしていました。
The Russian TRIO - World's WORST Shotgun Round?
https://www.youtube.com/watch?v=aoDr7tel_zU&t=322s

 通販の例
http://www.dmazay.ru/index.php?productID=7942
 弾の直径は11.5mm
 50mで40~45cmばらける。

 スラッグほど精度はなく、6粒9粒ほどバラけないので、中途半端ではないでしょうか。

 チャンネルは色々な弾頭を試していますが、ゲルに撃ちこむなど威力の検証はしていますが、精度については検証していないので、ちょっともどかしいです。

 ロシアの狩猟事情やリローディング機材については、機会を見て掘り下げてみたいと思いますが、言語の壁があるのでなかなか難しいです。

2017年1月4日水曜日

100円ショップの包丁を研ぐ(動画)

Sharpening a $1 knife
https://www.youtube.com/watch?v=7dFFEBnY0Bo

 鋼材より研ぎ方ということか?
 紙を切るのは切れ味確認の定番ですが、1分あたりでやられている丸い紙を切るのは凄みを感じます。