2019年5月28日火曜日

本:黄色い牙 志茂田 景樹

奇抜な衣装が印象的な、志茂田 景樹さんの小説。
 第83回直木賞 受賞作品。(昭和55年/1980年)

 秋田の阿仁マタギの話
 昭和初期の設定で、電気や鉄道の開通、公害や戦争など、時代に翻弄されていく様と、狭い集落内の人間関係がテーマになっています。

 しっかりとした取材をやっているようで、猟については、非常に詳しく描かれています。
 伝統的な装備や服、猟法や伝統など、どの要素がマタギを構成しているのか。
 現代的な服や無線などの装備があっても、熊を巻き狩りで獲るのであれば、マタギの精神は受け継がれているような気もします。

 志茂田 景樹さんのトリッキーな著書「戦国の長嶋巨人軍」も読んでみたくなった。
 追記:読んでみましたが、いわゆる仮想戦記もので、新書サイズなので内容も薄めでした。
 近年のなろう系小説などを読んでいる人にとっては、ちょっと物足りないかも。

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