2018年9月3日月曜日

災害を調べる習慣

 豪雨災害では国土地理院が飛行機を飛ばしたり、パスコなどが衛星写真を分析したりしている。
 レーザー航空測量のLidarをやっている県が幾つかあるが、国土の基盤情報として全国で実施できないものか。

 LidarやJAXAの衛星などの豪雨前の地形等のデータと、過去の被害を重ね、AIやスパコンにディープラーニングさせれば、崩壊や浸水の危険性を予測できないのかな?
 細かい調査は現地踏査になるが、その前の絞込み。

 東日本大震災の津波や、今年の豪雨などは、事前に避難する余地はなかったのか。
 小中学校の社会の時間で「この町の過去の災害を調べてみよう」という授業を必ずやるとか。

 平安時代の貞観地震、江戸時代の浅間山の噴火ぐらい過去を調べ、今のハザードマップを見るとかすれば、防災意識が高まる。
 言い伝えは風化するし、土地の古老も80年ぐらいしか体験がなく、属人的に完結するので情報が伝わらない。

 100年に一度の災害は、古老に聞いても分からない。
 「学校にテロリストが侵入したら」という中二病想像力で、「地震が来て橋が落ち、電線が切れて断水する状況」をシミュレーションできる若い子の方が、危機に敏感なのでは。
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 浸水後に畳を上げている映像はよく見るが、ベタ基礎とか、基礎と家の間にメッシュ状の通気板が入っている家は、床上浸水後はどうなっているのだろうか。
 断熱材とか防湿フィルムも、浸水した場合の処理について、あまり情報が無い。

 福島の仮設住宅を九州に移設したニュース。
 色々な木造仮設があったが、結局、どの建築方法が建設・解体・リユース・移設的に良いのか。
 やりっぱなしでフィードバックの情報が少ない。

 木造仮設のノウハウを災害復興住宅や一般住宅に応用し、800万円で建てられる家が普及するという展開はないのか。
 柱をボルトで繋げて壁パネルにするとか、板壁工法はそうなる可能性があったと思うのだが。
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 病気や死を忌み事とし、多くを語らないように、災害についても、それ自体を語るのがタブーとされがち。
 話題にするのを避けてきた結果が、津波や大雨被害という面もある。

 転勤族なので、これまでに10箇所の自治体に住んできた。
 引越し前に学校・病院などを調べる流れで、町の歴史や災害、ハザードマップも調べる。
 細かい情報は地元民にかなわないが、ざっくり調べたり、客観的に比較できるのは、転勤族ならではの能力とメリット。
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 数年前の紀伊半島豪雨の深層崩壊や、北海道の高速道路が落ちたような例は、その後、どのぐらい復旧したのだろうか。
 ニュース報道にはそういった情報は流れにくい。

 東日本大震災後の防潮提も、この前の予定より高くなったものはニュースになったが、それ以外の進捗状況は分かりにくい。
 GoogleEarthやストリートビューで分かるかな?

 どこかのテレビ局で2018年の豪雨被害の募金を受け付けていたが、赤十字を通して支援するというオチだった。
 じゃあ、直接赤十字に寄付すればよくないか?

 そもそも、どれぐらいの寄付金があれば良いのだろうか。
 あればあるほど良いのは当然だが、被災した人数や世帯から算出した目標値があると、到達度や、あと幾ら足りないと分かるのでは。

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