2018年1月29日月曜日

ウサギ被害と捕獲技術の伝承

 地域の林業地で苗が被害をうけているとの情報がある。
 金網のシカ柵は破られていないのに被害があり、苗の切り口がスパっとしているのでウサギらしい。
 銃での捕獲は難しそうだが、見に行ってみようかな。

 罠をかけるならば、ハクビシンサイズの籠罠にニンジン等の餌を入れるか、昔ながらの針金の締まる罠だろうか?

 全国の野生鳥獣による農作物被害状況について
平成28年
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo2/h28/180119.html
平成14年度
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo/h14/index.html
 近年の農作物のウサギ被害は300~1000ha。金額は5千万円から1.3億円で横ばいで推移しています。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/tyouju.html
 林業被害ではウサギは1%
 面積では年間70~125ha程度と比較的小さい。

 拡大造林の時代はそれなりにウサギ被害があったと思いますが、野兎病や生息環境の変化なので、ウサギの捕獲技術も、地域によっては途絶えているのではないでしょうか。
 誰にでも分かる記録として残しておかないと技術は失伝しがちです。

 ウサギ狩りで有名なのは、マタギが使う藁のブーメランのような道具。
 猛禽類と勘違いさせ、動きが固まったところで捕まえます。
 道具としては残っているかもしれませんが、どうやって使い、どう投げるのが良いかなどは失われつつあります。
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 口伝やセミナーで伝承するのも良いですが、属人的なものは繋がりがどこかで切れると伝達が止まってしまいます。
 動画でもブログでもいいので、ネット上に記録を残すのも1つの保険です。

 狩猟後の反省会を、紙の地図とか、タブレットやChromecastで衛星写真をテレビで見ながらやり、それを保存していけば猟場の記録になりえます。

 狩猟に関わっていて電子機器が使え、記録を残す必要性を感じている自分たちの世代がするべき事かもしれません。

 猟場のナワバリなどもあるでしょうが、既に巻き狩りが成り立たないほど人が減ってきており、そんな事を言っている状況ではなくなってきています。
 地域にもよりますが、15年後は狩猟者は半減しているかも。

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