2017年11月30日木曜日

単倍のスコープ(fixed power scope)

 流通している多くのスコープにズーム機能がついていますが、あえて単倍というのにも惹かれます。
 (関連記事:軽量なズームスコープ)
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 ズームスコープが普及する以前、戦争に使われたものは、どのぐらいの倍率か。

 第二次世界大戦でフィンランド軍で使われたスコープ
 倍率は3~4.2倍、対物レンズは22~38mmです。

 PE 4 X 30 mm 80 mm
 PEM 4.2 X 29 mm 85 mm
 PU 3.5 X 22 mm 72 mm
 Physica 3 X 24 mm 40 mm
 M/43 (Ajack) 4 X 38 mm 85 mm
 M/44 4 X 30 mm 90 mm

 ベトナム戦争で使われたスコープ。
 狙撃で有名なカルロス・ハスコックは、ウィンチェスターM70(口径は30-06)とユナートル社の8倍スコープを使っていたそうです。
 スコープで狙点調整するのではなく、マウントで調整するのに時代を感じます。

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 現行の単倍スコープを調べてみました。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/10xAXuJoKy3l33m6nMqsqH5gkWrxYMiAZQIZ4iQ0-u-A/edit?usp=sharing

 現行ラインナップの少なさが、単倍ニーズの無さを物語っています。

 リストから除外した物
・エアライフルやリムファイヤ向けのモデル(リコイルに弱そう)
・倍率15倍以上(標的射撃向けの42x40など)
・価格600ドル(7万円)以上のもの
 (Trijicon社ACOGシリーズ。1500ドル)
 ( Leupold D-EVO 2000ドル)
・レビューが少なかったり、マイナーな会社
・タクティカルで重いもの
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 単倍スコープ
Leupold FX-II  4x33  9.3oz(264g)
Weaver K-4    4x38  9.9oz(281g)

 ズームスコープ
Leupold VX-2 2-7x33  9.9oz(281g)
Leupold VX-1 3-9x40 11.2oz(318g)

 30~50gしか差が無いので、あえて単倍を選ぶのは、よっぽどの好き者か、頑丈さを重視する人ぐらいでしょうか…

 頑丈さに関しても、これだけズームスコープが出回っていているので、壊れやすい物は淘汰されたりレビューが低かったりするはずで、どこまで頑丈といえるのか、ハッキリとした差が分かりません。
 長期保障や永久保障がついているものを選べば、外れはないかと思います。
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 タスコでもtasco pronghorn 4x32を作っていましたが、今は廃盤となっています
 
 Weaver Classicは日本製だとか。東京スコープやライト光機がOEM生産している?

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