2016年12月21日水曜日

有害鳥獣の手伝い(電気止めさし)

 罠による有害鳥獣駆除の手伝いをしてきました。

 前足がくくり罠にかかっている雌個体を、保定具を使って抑える。
 保定具はワイヤーと中空パイプを組み合わせたもので、罠にかかっている脚と対角線の脚を引っ掛けるのが基本です。
(37ページ参照)
 数名で保定しましたが、首にワイヤーを引っ掛けたので、この時点でややぐったり。
 電撃機を刺し、スイッチを入れると、鹿は硬直して足を伸ばす。

 電撃器はバイクのバッテリー、コンバーター、スイッチ等を組み合わせたもので、構造としては比較的単純です。
 静岡県制作の、「シカ捕獲ハンドブック」くくりわな編 2016年3月改訂版 29ページに説明があります。


 電気止めさしは流れる血もほとんど無く、止めることに対しての忌避感のハードルは下がっていると思います。

 箱罠の場合、片方の電極を檻につけ、刺す針は1本でやるという話も聞いたことがあります。

 気絶程度ならともかく、心臓が止まるまで電撃をやってしまうと、血抜きが悪くなり、肉質が落ちるとベテランさんから聞きました。

 銃によるバイタル狙撃とあまり変わらないような気もしますが、肉質と現場での止め刺し方法は、なかなか難しいです。

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