2018年12月16日日曜日

ワッズと弾頭を組み合わせてみる

 弾頭が完成したので、ワッズと組み合わせて銃身を通してみました。
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 以下、ライフル&スラッグ射撃の談話室からワッズ選びについての引用。

http://www.gunsmith.jp/rifleshoot.htm?5653
 ただし、何れを採用するにしても、作った弾頭セットが、銃腔を洗い矢でも力を入れれば手だけで通せる事を予め確認の上、薬量は細心の注意を持って探りましょう。

http://www.gunsmith.jp/rifleshoot.htm?6558
 試射される前に、ワッズに装着した状態の弾頭が、洗い矢で強く突いた程度で銃腔を通り抜ける事が出来るかどうかも、要確認かと思います。
(恥ずかしながら、私、過去にこれを怠って、870の銃身1本破裂させた事が有ります)


http://www.gunsmith.jp/rifleshoot.htm?5480
 元残しタイプでは、必ず銃腔の途中で内径が拡大しますので、その拡大部分に、サボー(手詰めの場合は、ワッズのカップ部分?)が如何に上手いこと追従して拡大するかどうかに掛かって居ます。

 ワッズのカップ部分の様な薄い形状だと、拡大部分の内径(=1/2削り落とし加工の上手・下手)がモロに響いて来て、その他の細かい条件より強く出るものと予想されます。

 一度、お使いになるワッズのカップ部分だけに弾頭を差し込んだものを、銃口から入れてみる事をお奨めします。

 この実験で、弾頭・カップ・銃口が隙間だらけな様ですと、どう言う風に詰めても当たる事は無いと思います。

 この実験で、銃口からもジワーっと若干の抵抗を持って入る組合せを見つけたら、今度はそれを、薬室側から頑丈な洗い矢で押し込んでみましょう。
 強く押しても入らない様ですと、その組合せは危険なので、決して撃たない様にしましょう。


 ちゃんと洗い矢で押して入ったら、銃口から出るまでそれを押します。
 で、銃口から出た弾頭&カップを、再び銃口から入れてみましょう。

 これでガタが有る様でしたら、一旦縮小したサボーが永久変形してしまい、スムースボア部分に上手く追従して居ない証拠ですから、もっと弾力の有るカップを更に探しましょう。
 ただ、1/2加工が超下手な場合は、どんなカップを持って来ても、上手く行かないかも知れません。
 この場合は、上手いところで1/2加工をやり直すか、ハンドロード弾でのグルーピング追及は諦めて、当てたい時には既成弾、撃ちたい時にはハンドロードと言う様に使い分けるかを選択する必要が有るでしょう。


http://www.gunsmith.jp/rifleshoot.htm?754
 洗矢で後ろから押して、スルスルと通るのは、薄すぎ、洗矢の御尻を床にガンガン叩きつけても、途中で止まっちゃうのは厚すぎで、発射に危険が伴います。この場合は撃たない方が良いでしょう。
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 洗い矢で押すのが定番のようです。
 持っているアルミの洗い矢は、先端を外すと直径10mmで、雌ネジに凹んでいます。
 弾頭に食い込みそうだし、直径がちょっと小さいのが気になります。

 ダイソーで直径15mmx長さ910mmの丸棒があったので、これを弾頭を押す棒に使いました。
 12番だとちょうど良い太さ。
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 手元にあるワッズは、以前、Ballistic Productsから輸入したものなど。
 幾つかの業者とまとめて輸入したので、輸入にかかる費用は曖昧。

 Winchester WT12 orange wad (500/bag)$12.99
https://www.ballisticproducts.com/Winchester-WT12-orange-wad-500_bag/productinfo/030WT12/

 Winchester WAA12SL 12ga pink wad (250/bag)$8.39
https://www.ballisticproducts.com/Winchester-WAA12SL-12ga-pink-wad-250_bag/productinfo/030AA12SL/


http://gunshop-sakaue.com/html/used/reload/
 国内だと、坂上銃砲店で取り扱いがあります。
【No:14】 Westren Orenge Target Wads  \4,250円  /500個 <税別>   在庫 あり
【No:15】 WAA12SL   \2,593円 / 250個 <税別>   在庫 あり

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 替え銃身を含め、銃身を3本持っていますが、それぞれ個性があって面白い。
 固定チョークのインプシリンダーの銃身も、ワッズに入れた弾頭を通してみると、チョークの絞り具合が実感できます。
 かなり先端までいってから絞られる。
 ハーフライフル銃身は、押していくとワッズがゆっくり回転するのが分かります。

 同じ鋳型で作った弾頭にしても、鋳込みの不具合や金属成分の違いなどで、0.1mm程度のばらつきがあります。
 この0.1mmが銃身にとっては大きな違い。

インチ mm 名称
0.729 18.52 Cylinder(シリンダー、平筒)
0.724 18.39 Skeet 1 (スキート)
0.719 18.26 Improved  Cylinder(インプシリンダー、改良平筒)
0.714 18.14 Skeet 2 (light Mod.)ライトモデ
0.709 18.01 Modified(モデファイド、モデ)
0.704 17.88 Improved Modified(インプモデ)
0.699 17.75 FullChoke(フルチョーク)
0.694 17.63 Extra Full (エクストラフル)
0.689 17.50 Turkey(ターキー)

0.681 17.30 Lyman525gr、Lee3/4oz

 チョークの各段階の差は0.005インチ(0.13mm)
 しかし、これは散弾(バラ弾)だから許されるのであって、プラスチック製サボットをライフリングに食い込ませて回転させる場合、0.1mm太ければ、そもそも銃身を通らないぐらいシビア。

 Lee7/8oz弾頭の太い部分は、カタログ上は0.681インチ(17.30mm)
 実際の完成品は図り方によっては17.43ぐらいになる場合もある。

 ロシア製のミニライマンは、途中で鉛の成分が変わったこともあって、差が大きい。
 直径が小さい17.05mmでは銃身を通るが、太い17.25mmでは通らないことがある。

 そもそも、真円か怪しい立体物の直径を、ノギスで測るのは難しい。
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 ライフル弾頭のサイジングダイのように、直径を揃える道具が欲しい。
 Bullet Sizing Kit
https://leeprecision.com/reloader-press.html
https://leeprecision.com/bullet-casting/bullet-sizing-kit/

 作業の様子。
https://youtu.be/nno2E1kFJJY?t=2m18s
 弾頭の溝にルブを塗りこむので構造がちょっと複雑だが、要するに円筒状のものに弾頭を通す。


海外のスラッグ弾頭のサイジングダイについての話題。
http://castboolits.gunloads.com/showthread.php?187620-resizing-cast-slugs
http://castboolits.gunloads.com/showthread.php?264379-Sizing-Die-For-1-OZ-Lee-Slugs
http://castboolits.gunloads.com/showthread.php?167799-How-tight-is-too-tight


 厚さ20mmぐらいの鉛より硬い素材の板に、望みの直径の穴をあければ使えるだろうか。
http://www.toishi.info/metal/hardness.html
 金属硬度の一覧表と硬度の比較
 鉛は3.9前後で、金属の中ではかなり柔らかいので、固めのアルミ合金ぐらいでいけそう。

 17.10mm
 17.15mm
 17.20mm
 17.25mm
 17.30mm
 17.35mm

こんな感じで、0.05mm刻みは大雑把過ぎる?
 スムーズに通ることを考えると、穴はテーパーになっていたほうがいいのか?

 何らかの切削機械で、1枚の板に何個か穴を開けるか、旋盤で作るパターンになりそう。

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 ラウンドボール(丸玉)弾頭にしても、0.05mm単位で調整する必要がありそう。
 以前の記事で0.690インチ(17.53mm)の弾頭が使えないかと考えたことがあるが、とても無理。
 既製の鋳型であれば、RCBSの.678(17.22mm)が12番では唯一使えそう。
 もしくは、イギリスの会社に、好みの直径の鋳型をオーダーするか。

12番スラッグの弾頭鋳造、キャスティングの型
丸球鋳型のオーダー

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 今回はロシア製の鋳型を使った。
 鼓型の弾頭で、直径がオーダーできる鋳型があればいいのだが。

 3DCADで設計し、マシニング機械で削って作るとなると、幾らかかるのやら。
 機械工学に強く、なおかつ銃やリローディングに興味があるという人がいれば多様性があって面白いのですが…
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 自分の銃に合った弾とワッズを調べるために欲しい物
・幾つかの入手しやすいワッズを、1種類3個ぐらいセットにしたもの
・銃身を傷めないよう、ナイロン樹脂などで出来た弾頭。
 (実際に撃つのではなく、試しに通してみるためのもの)

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