2018年5月8日火曜日

本:双眼鏡の歴史

大き目の図書館にあったので借りてきました。


 明治から第二次大戦後までの、大まかな発展の歴史が分かります。
 純粋な技術の発展という部分もありますが、 戦争時はドイツのガラスが輸入できなくなったり、軍需による増産など、戦争の影響も大きいです。

 日本では政府の意向で東京計器製作所、岩城硝子、藤井レンズが統合され、日本光学工業(のちのニコン)になりました。
 現在でも軍向けのハードな双眼鏡を作り続けている、勝間光学も登場します。

 気になった双眼鏡をメモ。
 日本光学 Mikron 6x15
 現在でもニコンからミクロン 6x15 CF/7x15 CFとして発売されている。2.8万円
 4x12というモデルもあったが、短命で終わったらしい。

 Vixen 単眼鏡 マルチモノキュラー 4×12
 単眼鏡は現行でもあるが、双眼鏡は見当たらない。需要がニッチすぎるか。


 日本光学 ノバー 6x42 8.3°
 日本光学 オリオン6x24 9.3°(制式六倍双眼鏡、大正十三年式双眼鏡)
 勝間光学 Glory 6x24 9.3°
 日本光学 日本陸軍制式九三式4倍双眼鏡 4x40 10°(ガリレオ式)
 日本光学 日本海軍制式機上手持ち双眼鏡 5x37.5 10°
 東京光学 Erde 6x30 11.5°

 軍用双眼鏡についての思い出 - 一般社団法人日本望遠鏡工業会
 こちらが戦時中の双眼鏡について詳しい

 今のような防水パッキンや窒素充填などがなかった時代は、油粘土で防水していたのも知りませんでした。
 振動の多い飛行機上で使うのは5倍なのも納得。

 低倍率でコーティングなしの双眼鏡の実力を評価しているのが印象的です。


 天文雑誌「月間天文」の連載から、この本がまとめられました。
 天文に比べ、狩猟や射撃は市場が小さいので、このような連載がなされる可能性は少ないですが、スコープの歴史や薀蓄を読んでみたいものです。

 本という形にまとめると、出版部数が少なく、写真が多いことから、536ページで18,000円という高価なものになってしまいます。
 知識を記録し、公開するのが目的であれば、紙ではなく、ウェブベースでお願いしたい。


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