2016年2月1日月曜日

吊るし解体をした

 機会があって、解体場でシカを解体してきました。
 一人で寝かせたまま解体したことがありますが、吊るしてやると、また勝手が違います。

 一通り解体してみての感想。
・半矢にして走らせたのか、蒸れた肉を見ることができた。
 即死の個体に比べ、色があまり鮮やかではなく、灰色っぽい。

・前肢、後ろ脚ともに、蹄がついている間接はすぐに外してもいい。
 ある程度腱を切ってから、逆間接に入れて折る。
 後ろ脚の間接を外しても、フックにかける腱は切れないのは意外でした。

・前肢は肩に関節がないので外しやすい。
 肢の方に肩甲骨がついている。
 骨から肉を外すのは、前肢の方が手間がかかります。

・内ロースや、アバラ周り、アバラの後ろのFlankと呼ばれる部位は、寝かせたままでは取りにくそう。
 Flankは解体を間近に見て分かりましたが、アバラの下から後ろ脚の付け根までの間の、表面のごく薄い肉です。
 人間で言うと腹筋と脇腹
 内ロースをGutlessで取る方法も、かなり難易度が高そう。

・首は固いからという理由で敬遠されていたが、料理方法次第な気もする。
 そのあたりは部位別の料理をもうちょっと勉強しなくては。
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・数人で解体したが、moraナイフが人気。
 マキリを持っている人もいた。

・肝臓の寄生虫、肝蛭(カンテツ)を見ることができた。
 内臓系を食べるには、病気を見極める目と、後処理をする能力が問われるので、ちょっと難しそう。。

・ペットシーツを持ってきた人もいますが、あまり突っ込みは入りませんでした。
 皆、知っているのか、スルーなのか。
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 狩猟という趣味の要素の1つが、解体と料理。
 運搬・解体・保存・料理のどれをとっても、なかなか奥が深そうです。

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