2016年3月30日水曜日

転勤族的に猟友会に望む事

 狩猟は1シーズンしか経験していませんが、転勤族的に猟友会に望む事をまとめてみました。

■狩猟に誘ってくれる
 見知らぬ土地で、知り合いもいない状態では、どこに行ったら良いかも分かりません。
 土地を知っている先輩として、また狩猟という趣味の先輩として、何度か猟に誘ってくれるとありがたいです。
 自分は単独忍び猟で試行錯誤していましたが、猟期前半に連れて行ってくれる人がいれば、もうちょっと違う展開があったかもしれません。

 単独の良さもありますが、共猟や集団猟の良さもあります。
 違う趣味ですがバイクで例えると、こんな感じになると思います。
・ソロツーリング  (単独忍び猟)
・集団でのツーリング(共猟、集団猟)
・草レースの出場  (クレー射撃)

 色々な楽しみ方がありますが、まずは「どう楽しいか」が分かるキッカケがないと、楽しみが分からないまま、フェードアウトする可能性もあります。
 実際には時間の都合が合わないかもしれませんが「今度の日曜日に行くけど、一緒にどうだい」と何度か声をかけてくれれば、初心者は非常にありがたいです。
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■情報のやりとりがある。
 情報交換会や懇親会という名の飲み会があり、そこで先輩方の話を聞けましたが、もうちょっとじっくりと狩猟に絞った話を聞く機会が欲しい。
 まずは地図を広げ、それを元に情報や意見を交わす場。
 地元在住の若い狩猟者がそういった場所にいれば、世代間の情報の伝達・共有の場所になるのでは。

 別に飲食が伴っていなくても、例えば車の中で小一時間狩猟の話をするだけでも、経験が浅い人にとっては、貴重な機会です。
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 猟友会とはちょっと違う話になるので、区切っておきます。
 4月から有害鳥獣駆除に参加する予定でしたが、引越しでリセットされました。

 狩猟期も含め、年間を通してどうやって鳥獣被害を管理し、狩猟者という人的リソースをどう活用し、育てるのか。
 有害鳥獣や捕獲隊を組織するのが自治体なので、自治体が主になるのでしょうが、そのあたりの方針や参加の具体的な部分が分かりにくかったです。

 例えば有害鳥獣駆除ですが、地元に長い人で、ピックアップトラックを持っている人はどんどん獲れるかもしれません。
 しかし、それは個人の能力に頼ったもので、その人が狩猟を止めてしまう可能性もあります。

・銃は持っているが、ピックアップや軽トラを持っていない
・クレー射撃はやっているが、狩猟をはじめてみたい
・自治体内の違う地区や、土地勘や人の縁が無い地区で、どういった鳥獣被害があるのか分からない
・狩猟免許や銃は持っていないが、被害防止に参加したい
・住んでいるのはA町だが、勤務地やよく行く山はB町にあるが、有害鳥獣に参加できるのか?

 色々なニーズと個人の能力がありますが、地域の人的リソースをうまく使い、地域の鳥獣被害を減らせないものでしょうか。

 被害や出没の情報と、捕獲する人を結びつける役割を、誰が担うのか。
 小さい自治体の農林課では手に余る部分があるかもしれませんし、地域によっては狩猟者グループで縄張り的なものがあるかもしれません。

 長年住んでいる人にとっては、今やっていることが普通かもしれませんが、部外者である転勤族だからこそ、微妙に物足りない部分が見えてくる場合もあります。

 地域の実情を知らず、ピントが合っていない場合もありますが、1つの考え方として、意見を汲んでくれればありがたいです。

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■地域に眠る、次世代の狩猟者を、どう育てるのか

 まずは狩猟に触れる機会を設けないと、自分で狩猟免許を取得するなどの判断材料が足りません。
 同じようなアウトドア趣味の釣りであれば、雑誌を含めて情報が多いですし、まずは1000円の釣り竿からはじめることもできますが、狩猟はそうではありません。
(ネット普及以前に比べれば、多くなったのでしょうが)

 リアルな知り合いに狩猟者がいれば、そこから繋がっていけばいいでしょう。

 鳥獣被害のある地方に住んでいても、知り合いに狩猟者がいなかったり、狩猟免許を取るまでは…という、潜在的に狩猟に興味を持っている人はいると思います。
 
 そういった興味のある層が、一度狩猟を体験してみたい、という場所はなかなかありません。
 怪我や事故に備えての保険が課題になりますが、まずは解体の見学や搬出の手伝いなど、リスクが少ない部分から参加できる仕組みがあるとありがたいです。

 狩猟免許と銃所持には手続きに半年、費用も30万円ぐらいかかります。
 そこをクリアしないと参加できないというのは、ちょっとハードルが高いです。
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 色々なクラスタがありますが、転勤族をやっていると、地元の人と深く交流する事は、あまり多くありません。
 
 仕事場と家の往復と、家族関係の縁があるぐらいで、積極的に機会を求めていかなければ、それ以外の接点ができません。
 要するに、ご近所やスーパーで顔を合わせるが、その人のプロフィールや趣味までは知らない状態。

 転勤族にとって、狩猟クラスタは、地域との接点の1つです。
 狩猟以外の事で、「車の修理はあの店が良い」「釣りならあの川」といった情報をやりとりするような関係を作るのが理想です。

 ギブアンドテイクで、テイクだけにならないよう、有害鳥獣で鹿を引っ張る手伝いなど、出来ることは参加したいとは思っています。

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