2016年10月11日火曜日

フォーシングコーン(forcing cone)

 フォーシングコーン(forcing cone)とは、薬室(チャンバー chamber)と銃身(バレルbarrel)の間にある段差部分です。
(銃身だと薬室を含む筒全体を表すので、ボアboreというべきかも)

 ここの角度が急だと、弾の精度が悪くなるようです。

SHOTGUNS: THE GUNSMITH TRICK FOR MORE PELLETS, LESS RECOIL
http://www.range365.com/shotguns-gunsmith-trick-for-more-pellets-less-recoil
 こちらの記事の図が分かりやすい。
 散弾でもまとまりに影響するし、リコイルも少なくなるとか。

 ミロクの上下二連のMS2000はロングフォーシングコーンで、散弾のパターンが良くなっているとか。

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 スラッグの精度を高めるための、5つの方法
 5 WAYS TO UPGRADE YOUR SLUG GUN
http://www.range365.com/5-ways-upgrade-your-slug-gun

https://www.outdoorlife.com/blogs/gun-shots/2013/04/slug-gun-upgrade-5-ways-make-your-shotgun-more-accurate/


1.バレルを機関部に固定
2.フォーシングコーンをなだらかにする
3.トリガーの修正
4.スコープマウントを機関部に取り付け
5.リコイルパッドの交換
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 こういったチャンバーリーマー(chamber reamer)で段差を削ります。
CLYMER - LONG FORCING CONE REAMER 120ドル

 旋盤が必要なタイプもありますが、タップ切りのような手作業ですることもできます。
Tactical Shotgun Build: Back Boring a Barrel and Lengthening a Forcing Cone to Increase Performance

 ボア全体を手作業で広げる動画
 ネジのタップを切るように削っています。

 その後、フレックスホーンで磨きます。
 フレックスホーンは、エンジンのシリンダーなど磨く道具として、一般工具として流通しています。

 車のブレーキキャリパーを磨く道具や、棒に紙やすりを巻いたもので、自分でやってしまう人も。
 角度が保てるのでしょうか?
 薬室を磨いて排莢をスムースにするぐらいなら出来そうですが、フォーシングコーンを自作工具で加工するのは難しそう。

 交換銃身を扱っているハスティング社の銃身は、フォーシングコーンはどうなっているか気になります。

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 スムースボアのスラッグの場合、弾頭がまっすぐに銃身に入るようにするため、メリットはある?
 スラッグ射撃の掲示板
http://www.gunsmith.jp/rifleshoot.htm?481

ライフルにはフォーシングコーンなんて無いし、スラッグには必要ないのでは説もあります。
http://www.shotgunworld.com/bbs/viewtopic.php?f=118&t=260656
http://shotgunworld.com/bbs/viewtopic.php?f=118&t=215369


 ハーフライフル(Rifled barrel)の場合、サボットにライフリング食い込ませるのが重要なので、ロングフォーシングコーンのメリットは無いのかな?。


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