2016年10月21日金曜日

本:猪の文化史 歴史編

 週末に時間が作れたので、近くの図書館の棚をぐるっと回ってみました。
 そこで見つけたのが、この本
 猪の文化史 歴史編

 江戸時代の猪垣について、過去の文献や、現在の状態を紹介しています。
 集落を維持するには、鳥獣を押しとどめ続けないといけなかったようです。

 最近の航空レーザー測量を使えば、木ではなく地表面を詳細に測る事ができます。
 赤色立体地図などを使えば、昔の猪垣の様子が分かるかも。

 「農具としての銃」関連の本と合わせて読むと、より理解が深まります。
鉄砲を手放さなかった百姓たち 刀狩りから幕末まで 武井弘一
刀狩り 武器を封印した民衆 藤木久志
生類をめぐる政治 元禄のフォークロア 塚本学

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 最近の山村部では、少子高齢化が進み、集落自体の存続の危機もあります。
 2016年9月25日放送のNHKスペシャル「縮小ニッポンの衝撃」では、島根県の人口が大正時代と同じになったと報じられていました。

 開拓してきた歴史を考えると、「撤退の農村計画」の概念のように簡単に集約化できるとは思えません。
 しかし、集落や農地を維持するためのコストを考えると、なかなか難しそうです。

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