2018年4月23日月曜日

Salient Arms InternationalのM870のカスタム

 カスタムメーカーによってチューンナップされたM870。
 Salient Arms International (SAI)
https://www.salientarmsinternational.com/products/sai-remington-870

 アメリカでの価格は2100ドル
 一番安いExpressが417ドルウイングマスターが847ドルなので、なかなかの値段。


 日本でも入荷があったようです。
 浦和銃砲火薬店
https://www.gunshop-urawa.co.jp/info/SAI870/SAI870_01.html
>チタンコートが施された軽量化ホルトとボルトキャリアー
>トリガーは3ポンド(約1.36kg)に再調整
>バレルも再調整されていてジャムが起きにくくなっています。
>ローディング部分には弾を装填する時にアシストとなるようにガイドの溝が前後にあります。
>開口部の面取りもされ若干拡張されているのが分かります
>フォアエンドのキャリアーバーとボルト、ロッキングボルト、ボルトキャリアーが擦り合わせ加工の後にチタンコートされていているからでしょう

https://twitter.com/zekejapan/status/987312562357256193
60万円との情報があります。

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【機関部の改造点】
ボルトキャリアの軽量化とTiN(チタンナイトライド)コーティング
トリガーを約3ポンド(1.36kg)で調整
機関部のローディングポートを削って研磨
ジャム防止のためのエクストラクタとバレルの修正
セーフティボタンの大型化
マズルポート加工

【外見の改造点】
ブラック窒化処理
マグプルストック、フォアエンドに滑り止め加工

 見た目部分はともかく、実動的な機関部が気になります。
 Titanium Nitridedは窒化チタン処理で、切削工具が金色のものと同じ。
http://www.nanotec-jp.com/128
 耐摩耗性向上が特徴

 公式動画チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCMnKRSAlygFCwyiC-4pnZug/videos?disable_polymer=1
 更新が2年前なので、あまりやる気を感じない。

 トリガー周りの改造は、具体的にはどうしたのかが不明です。
 Timneyトリガーが100ドルであります。
(関連記事:M870のトリガースプリング(シアスプリング)交換の種類
 重さは3種類 (4lb,約1814g), (3lb,約1360g) (2lb,約907g)

 以下、勝手な想像と関連記事。
 ジャム防止のためのエクストラクタは、NON-MIMが良いという記事。
http://www.rem870.com/2012/10/16/remington-870-non-mim-machined-extractor/

 バレルの修正はこちらの記事が参考になります。
http://www.rem870.com/2012/10/14/remington-870-chamber-polishing/
 
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 同様のカスタムは、 カナダの会社でもやっています。

 Tactical Ordnance Remington 870
http://tacord.com/products/shotguns/remington-870/
Price: $1950

Machined and Fluted Breach Bolt with Titanium Nitride Coating
Polished Fore-End Tube Assembly with Titanium Nitride Coating
Enlarged Feed Port, Machined and Polished
Trigger Plate Assembly Scallop Cut

こちらも窒化チタン処理で金色になっています。
最後のトリガープレートのScallop Cutが謎です。

部品を並べた様子
https://www.instagram.com/p/Bgmv8CWgv5V/?taken-by=tacordinc

出荷の紹介動画
https://www.instagram.com/p/BgrS8ZsHaIl/?taken-by=tacordinc
TiN(窒化チタン)と、TiAln(窒化チタンアルミ)と言っています。
上のインスタであった暗い銀色はこれのようです。

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The Canadian Gun Vault のインスタグラム
https://www.instagram.com/p/Bh6lwMaAhup/

詳細は不明ですが、#titaniumnitride というタグがついているので、窒化チタン処理している。
インスタグラムの「#titaniumnitride」検索結果
拳銃が多めですが、散弾銃やボルトなどへのコーティング例もある。

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 ボルト式サボット銃を作っているTarHuntでも、870のカスタムを手がけています。

 BASIC DSG-12-REM. 870 CONVERSION
https://www.tarhunt.com/product/dsg-12-rem-870-wingmaster-conversion-2/

 DSG-12 870 EXPRESS  BASIC CONVERSION (AS SHOWN)
https://www.tarhunt.com/product/dsg-12-rem-870-basic-conversion-cost/

 銃身と機関部の結合、スコープリングの設置がメイン。

 作業オプション
 NP-3 Metal Finish Upgrade (Except trigger guard/group)
 銃のコーティングで紹介した、ニッケルテフロン加工のNP-3です。

 トリガー周りの調整研磨もありますが、詳細が不明です。
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 個別に見ていくと、そこまで値段が上がるような加工では無いような気がします。
 日本の場合、銃身が18.5インチなのでそのまま使えませんし、ロングマガジンも意味が無い。

 ボルトキャリアの軽量化とコーティングが一番難しく、あとは希望に応じて選択すればいいのでは。

関連記事:銃のコーティング

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