人工林から広葉樹林に切り替わる場所では、足音に気をつけて慎重に進みます。
前回仕留めた場所から100mぐらい右を、警戒音なしで、斜面を駆け上がる白い尻だけが見えました。
間に木立もあり、距離があったので撃つのは無理。
自分は暗い人工林にいて、鹿は人工林と天然林の境の藪に潜んでいたので、双眼鏡を使って探したとしても、発見は難しかったかも。
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忘れ物を回収し、天然林を等高線に沿って進む。
木の間が疎らな森林では、鹿の気配が無い。
別のルートから車に戻ろうと、樹高が低く、細い木が密に生えている広葉樹林に入る。
ここは尾根で日当たりも良く、獣道も多く、新しい糞も多い。
慎重に進み、10数歩ごとにあたりを見回していると、何か視界に違和感が。
3倍スコープ越しで覗くと、上半身は木立で隠れている、鹿の白い尻でした。
撃つかどうか迷っていると、気配を気取られたのか、警戒音を鳴らされて逃げられてしまいました。
選択肢としては、幾つかあったと思います。
・後ろ脚全損や内臓損傷してもいいから撃つべき
・バイタルを狙って、ゆっくり自分の位置を変える
・動いた瞬間を狙って撃つ(左右どちらに行くか分からない)
・鹿笛を吹くなどして、鹿を動かす
鹿より先に自分が見つけるという点で、忍びは成功していました。
鹿に気づかれないよう静かにゆっくり挙銃し、迷いなく撃てば仕留められたかもしれません。
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逃げた場合でも、選択肢は色々あります。
・逃げた方向に追跡する
・じっと待って別の個体が来るのを待つ
・別の場所に行き、遭遇機会を増やす
山での野生動物相手なので、これが正解というものはありませんが、どうしたものか。
山を歩ける体力と忍びの技術があれば追うのでしょうが、走力としては四つ足にかないませんし、先回りするにも地形や行動パターンを熟知してないと難しい。
警戒音を出された時点で、鹿は耳や鼻を使って索敵しているわけで、近づくのは困難。
警戒音が届いていないエリアまで移動し、別の個体を探すのが、一日あたりの遭遇回数を増やす最善手かな?
別ルートで車に降りる途中では、警戒音を遠くで聞いただけで姿は見えず。
衛星写真上では木が疎らな地域でしたが、実際に行ってみると傾斜がきつく、サカキのような低木が多いため、狩猟には向いていませんでした。
谷向こうにシダが多い草地がありましたが、200mぐらい離れているので、ライフルの距離です。
鹿の警戒距離 < 射程距離という点で、単独忍び猟では、ライフルの方が有利なのかも。
10年経っていないので持てませんが。
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林道から標高100m上がった尾根っぽい広葉樹林ですが、寝屋として使っていそうです。
葉も落ちているため、接近は難しいですが、いる確立は高い。
数週間後にまた行ってみたいと思います。
寒い時期で寝屋を狙うというパターンだと、気温が上がった昼間に行ったほうがいいのか?
忍んで近づくには、少し天気が悪いぐらいの状況が良いのかも。
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近いエリアの林道を2本行ってみましたが、鹿の姿は見えず。
途中からお腹が痛くなり、頭痛もしてきたので、昼で引き上げることにしました。
単独猟では慎重すぎるぐらいが、ちょうど良い。
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経験が浅かったり、新しい土地に引っ越した狩猟者に共通の悩みだと思いますが、まず、どの山に入るべきかの判断が難しい。
車で2時間以内の範囲に、鹿がいるであろう流域は幾つもあります。
地元の人から、全く別の流域で鹿が多いという情報も入りましたので、そちらにも行ってみたい。
今年獲れた場所や、目撃した場所を何回も行って「この時期・天気・時間帯ならここにいる」というパターンを掴むべきなのか、新たな土地を探すべきなのか。
1km×3kmぐらいの流域で鹿を何頭か獲ったとしても、他の地域からの流入があるのか、しばらく寄り付かないのか。
その辺りの基本的なセオリーが分かりません。
一週間前に成果があった同じエリアで鹿を見かけたので、あまり気にしていないのかも?
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今回の成果
警戒音1
目撃1(射程外)
目撃1(射程内)
発砲回数 ゼロ
その他の狩猟鳥獣としては、キジバトを3羽ほど見ました。
鳥撃ち用の銃と弾を持っていたとしても、当たるか微妙な距離でした。
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オフシーズンにもうちょっと体力づくりをしていれば良かったと後悔。
体力的・精神的な余裕がないと、「林道をもう1本行こう」「尾根をもうちょっと歩こう」という気力がなくなります。
謎の頭痛は、バファリンを飲んで一晩寝ていれば治りました。
何はともあれ、狩猟に行ける時間と、山を歩ける身体があり、趣味を許容してくれる家族であることに感謝。
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