2016年12月11日日曜日

出猟5日目。単独猟(空振り)

 夜明け直後から出かけましたが、空振りに終わりました。
 地元の人からの情報で、初めての林道に行ってみました。

 事前に地図や衛星写真を見て、歩くルートを決めておきます。
 人工林の中にある広葉樹林や、林齢が高いが間伐していて林内に光が入っている(下草が生えている)場所を目指す。
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 1箇所目。間伐された66年生の杉。
 下層植生はシダ。
 林道入り口には獣道がハッキリしていて、それなりにいそう。
 傾斜は緩く、尾根の間は100mぐらい。
 警戒音を鳴らされたので、動きを止めて様子を探る。
 小さい谷の対岸から聞こえるが、姿が見えない。
 木の後ろに移動し、射撃体勢に持っていくが、姿が分からない。
 
 警戒音を鳴いた後は走って逃げることが多いが、この個体は鳴き続けているだけで、場所が動かない。

 見える場所に移動しようと、別の木の影に歩き出したところで、鹿に気付かれて逃げられる。
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 2箇所目。
 林道支線の終点から古い造林歩道を歩く。
 人工林が多く、鹿の気配は無し。
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 3箇所目に移動中、林道上で鹿2頭と出会う。
 車を止め、銃袋をしたまま降り、林道外で袋を外して装填し、とやってみたが、林道下の急傾斜かつ藪が多い場所に鹿が行ってしまったので無理。

 3箇所目は間伐された人工林と広葉樹がある尾根を歩くルート。
 寝屋や糞はあるが、鹿の気配が無い。
 11時ぐらいだが、そもそもこの時間帯は寝屋にいないのか?
 
 人工林内で警戒音を一回鳴かれる。
 尾根を登っていくと、別の林道に出るが、尾根上の寝屋で警戒音を鳴かれ、わずかながら姿が見えるぐらいで終わる。
 距離は80~100mぐらいだろうか。

 林道沿いにある、鹿被害の多い植栽地でも、鹿の気配は無い。
 午後2時ぐらいになったので、帰りがけに1箇所目にもう一度行ってみるが、出会いが無い。

 午後3時から別の林道に行ってみようとも考えましたが、勝手が分からない流域なので、早めに引き上げてきました。
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【この日の成果】
 警戒音のみ 5回
 100mぐらいで尻だけチラッと 2回(3頭)
 発砲 0回
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 雲ひとつ無い快晴でスタートし、やや曇りで、風が無い天気でした。
 広葉樹林帯では、枝や落ち葉を踏む音が響き、射程距離まで接近できませんでした。
 広葉樹にストレートに行くのではなく、隣接する針葉樹帯からそっと覗き込む慎重さが必要だった。

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 釣りにおける朝夕マズメや、潮の干満のように、狩猟も天気や時間を考えなくてはいけない。

 「今日の天気ならココに行けばいるだろう」という天気や季節に応じた勝手知ったる猟野を、どこまでストックできるか。
 要するに土地勘が無い。

 初めての場所をうろつくのではなく、日中の目撃が多い場所や、捕獲実績のある場所を巡回したほうが良かったのかもしれない。

 忍びの技術も難しい。
 新しい葉が落ちている場所で無音で歩くのは物理的に不可能。
 かといって100m先の落ち葉の上で丸くなっている鹿や、藪の中にいる鹿を見つけられるとは思えない。
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 銃猟は、場所と時間が噛み合い、なおかつ接近できなくては撃つ事ができない。
 実働時間が長いという意味では、罠猟の方が、確実に成果が上がるような気がしてきました。
 勤め人に罠の運用は時間的に難しいですが、機会があれば来シーズンや有害鳥獣でやってみたい。

 罠は故障するものなので、初期投資が必要なのと、かける場所の選定が難しい。
 家から近い場所の農地でかけさせてもらい、獲物がかかったら連絡を貰うスタイルが理想的ですが、人脈が少ないので、そういった形をとれるかどうか・・・
 

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