2016年5月14日土曜日

どうすれば狩猟技術が上達するか

 狩猟を始めて2年目の新米です。
 転勤で引越して生活環境や仕事内容が変わり、狩猟についても新しい土地で何をすべきか、と呆然としている状態です。
 
 動物・植生・地形・林道など、すべて覚えなおさなくてはいけない。
 これは、狩猟を始めた一年目と同じ状態なのでは。

 では、どこから手をつければいいのか。
 そもそも、どのレベルまで達すれば、狩猟技術が身についた、と言えるのか。
 「狩猟」といっても幅広いが、さてどこから手をつけたらいいものだか。
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 メジャーなスポーツや趣味であれば、部活やサークルがあり、また、指導書などの情報も溢れています。

 趣味活動なので結果にこだわって練習が辛くなるのは本末転倒ですが、ある程度の分かりやすい目標があると、ステップアップの目安になるのではないでしょうか。

 狩猟や射撃そのものに否定的な意見もあるので、オープンにならないのは、ある意味当然ですし、これをやったら上手くなる、という情報は口伝になりがち。

 個々人で環境や装備、資金などは違いますが、ある程度共通するステップアップの目安があると、趣味として長続きして、裾野も広がるのかなと思います。

 経験が浅いので想像が多いですが、大まかに分けると、こんな感じでしょうか。
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【射撃】
 技能講習を受講し、銃を所持する
  費用は約7万円
  警察には平日に7回ほど行く必要があるので、平日の休みがとれること

 狩猟免許を取る
  免許取得と狩猟者登録1回で6万円程度。
  診断書を書いてもらい、警察の身辺調査をクリアできる
  銃ロッカー、装弾ロッカーを購入する資金があり、設置できる住居がある
  銃を所持する、家の中に持ち込むことに家族の理解が得られる

 安全に銃を取り扱うことができる
 銃検査、3年ごとの狩猟免許と銃所持の更新手続き、射撃や狩猟を行う時間と費用を継続して捻出できる
↑ここまでがスタートライン---------

 銃やスコープのメンテナンスや調整ができる
 トラッブ射撃で○点、もしくはスキート射撃で平均して○点とれる
 距離を目測し、ドロップ量を推測できる
 スラッグやサボットの場合、50mで○cm、100mで○cmにまとめることができる

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【体力・山歩き】
 スピードは問わないので、平地の舗装路を5km歩ける
 片道1時間程度の山に登れる
 日帰り登山ができる装備がある
 ファーストエイドの道具を持っており、いざという時に使える
 登山道の無い山を、2時間歩く体力・技術・装備がある
 獲物を引っ張るか背負って運べる
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【土地】
 出猟する地域の道や林道を把握している
 地形図やハンターマップを読むことができる
 GPSやスマートフォンの地図を使うことが出来る
 土地所有者を含め、狩猟して良い場所が分かる
 鳥獣が多い場所を把握している
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【交通手段】
 自動車を所有している人と一緒に出猟できる伝手か、ガイドを雇う金銭を持っている
 自動車もしくはオートバイを所有している
 林道走行に適した車を所有している
 シカやイノシシを運搬できる車を所有している
 これらの車を購入し、維持できる金銭的な余裕がある。
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【動物の知識】
 狩猟鳥獣を見分けられる
 目的の鳥獣の好む環境や、食べる餌を知り、実際に見分けることができる。
 獣道や痕跡を判別、分析できる
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【共猟・コミニュケーション】
 銃を持つこと、狩猟することに対して、家族の理解が得られる
 出猟する地域の狩猟者や土地所有者と良好な関係を築くことができる
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【解体】
 止めさしや解体できる心構えがある
 解体する道具と技術を持っている
 冷蔵庫・冷凍庫に空きがある
 料理の知識と技術がある
 専用の冷凍庫を持っている
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 他の趣味にも言えますが、レベルアップするには時間とお金をかける必要があります。

 射撃場の使い方にしても、諸説あると思いますが、狩猟に活かせる練習方法や目標は何なのか。
・トラップで○点出すまで、ひたすら練習
・スキートの方が実際の狩猟に近い
・四つ足主体なら、ランニングターゲット
・委託より立射で、挙銃からのスナップショットで練習
挙銃と頬付け日○回、○日やる
・空撃ちケースを使って、引き金を引く感覚を掴む
・射撃場は程々にして、実猟に行く機会を増やしたほうがいい
 全部が出来れば理想ですが、時間とお金に制限があります。

 自分の技量や適正、持っている銃、目標、使える時間とお金を考えると、どんなメニューがいいものか…
 コーチとまでは言わないですが、「自分の時はこうしたよ」「あそこで練習してみては」というアドバイスが欲しい。
 先輩狩猟者や行きつけの銃砲店などがあればいいのですが、引っ越したのでリアルな知り合いがいません。
 万人に共通するメニューなどは、ある程度マニュアル化してもいいのでは。
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 焦って成果を求めすぎたり、燃え尽きても仕方ないので、細く長く続けライフル所持まで至るのと、後輩に教えられるレベルになるのが、当面の目標になります。

 魚釣りにも共通しますが、ボウズであっても、野外で過ごした時間そのものに精神的に満足する、という心の余裕を忘れないようにしたい。
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 強制的な引越しがある転勤族は、新しい土地を覚え、人間関係を築きなおさなくてはいけません。
 動植物もある意味土地に付属するものなので、転勤族とは相性が悪いです。

 そのハンデはさておき、どこに行ってもやっていけるよう、基礎体力、動植物の知識、コミニュケーション能力、装備をじわじわと積み上げていきたい。

 この話の続きとして、海外の狩猟教育について、そのうち調べる予定です。

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