2017年3月19日日曜日

カメラを持っての山歩き

 狩猟シーズンに行けなかった場所を、カメラを持って歩いてきました。

 歩くにあたってのテーマです。
・鹿をカメラで撮る(shoot)
・植生や被害から、鹿密度を推測する
・不嗜好植物を覚える
・銃猟や罠設置に適した場所を探す

 鹿がいそうな草地や広葉樹林を、カシミール3D、グーグルマップ、Yahoo地図など使って事前に調べました。

 あえて重い装備を背負い、体力作りをしようとも考えましたが、見たい箇所数が多いので、必要最小限の装備で歩くことにします。
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(1)古い伐採跡
 300m×200m(6ha)ぐらいの伐採跡地が2つあるのが、2005年の航空写真で分かっている。

 そこに行くまでの林道は非常に荒れている。
 木が倒れている
 古い落石もあり、かなり道が悪い。

 草地まで辿り着きましたが、ワラビとアセビでした。
 獣道はありますが、糞はあまり多くないので、利用頻度は低いのかも。
 行く途中で鹿の尻だけ1頭見る。
 草原部分が多いので面白いが、行くまでが大変なのと、ライフルの距離なので、もう行かないだろう。



(2)衛星から見て分かる草地
 実際に行ってみると、芝地になっていました。
 広さは150m四方ぐらい。

 隣接する疎林も荒れている。
 山の頂上で見通しが良く接近しにくいのと、車を止めてからそれなりに歩くので、銃猟には向いていなさそう。



(3)広葉樹林
 林道から沢沿いを標高150m上がるので、行くまでが大変。
 登ってみると日当たりが良くて傾斜が緩い、南向きの広葉樹林だった。
 歩き疲れたので広葉樹林内の踏査はしませんでしたが、50mほど先の藪から鹿が2頭現れる。


(4)不成績造林地
 金網の鹿柵が張ってありました。
 まだ新しく、周囲に痕跡は少ない。

(5)昨年度の皆伐跡地
 植林のため、金網鹿柵を設置している。
 完全に囲ってしまえば、餌場としては使えない。

(6)昨年度の間伐の搬出路
 鹿が多いエリアで間伐している。
 倒した木についている葉は、冬の餌資源となるか?
 全部は歩いていないが、間伐後に光が入るので、下草も増えそう。

(7)登山道
 かなり獣道が多い。
 脇道に逸れてみると、150m先の草地にオス鹿がいて、警戒音を鳴らされた。
 低いアセビ林で歩きにくいが、それなりの生息密度。

(8)舗装路の脇
 獣道を辿って山に入ると、舗装路から100mも行かない場所で鹿が現れる。
 罠を仕掛ければ獲れるかも。

 見に行きたい場所は、6km×6km四方のエリアに、あと5箇所ほどあります。
 オフシーズンであっても、狩猟視線で山を歩くのは面白い。
(花粉症は大変ですけど)

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 写真ですが、うまく撮れたものはありませんでした。
 肉眼では3頭、双眼鏡で1頭確認し、それ以外に警戒音を2度聞いたのみ。

 写真を撮ろうと思ったら、それなりに緊張感を持ち続けて歩かなくてはいけないので、なかなか難しい。

 遠くから見た伐採跡地。
 鹿の嫌いな低木が生えていて、銃猟には向かなそう。

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