2018年10月28日日曜日

北尾トロ「晴れた日は鴨を撃ちに 猟師になりたい! 3」

晴れた日は鴨を撃ちに 猟師になりたい! 3
北尾トロ
信濃毎日新聞社 (2018-08-02)


 1,2に続き読んだが、引っかかる部分があるのでメモ。

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P42.気分が乗ってくるのはスコープ調整のため射撃場を訪れた日からで、10ヶ月ぶりの実射で、狩猟の感覚が蘇り、いまかいまかと解禁日を待ちかねるようになる。

P131.シーズン・インして1カ月もすると万一を疑う気持ちはきえ、信頼できる相棒がそばにいるような錯覚に陥ってしまう。
 怖さに慣れ、怖さを忘れるのだ。
 そして、最後の出猟を終えてガンロッカーに鍵をかけると、つぎのシーズンまで出番はない。

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 オフシーズンには射撃に行かないのか?
 その練習不足もあって、成果に結びつかないのでは。
 エアライフルであれば、弾の費用も安いでしょうに。


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P58.取材や打ち合わせで少なくともつきに1週間は上京するし~~
 狩猟税を払っているのだから州に一度は出猟したいのだが、年末年始はツマの実家に里帰りするため、約90日間のシーズン中、出猟できるのは10日前後だろうか。
 そのときだって腰は低い。
 我が家はクルマが1台しかないので、ぼくが使うと困ることがあるからだ。
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 出猟回数が少ないのは、家族持ちにありがち。
 しかし、少ない機会を有効に使うべく、オフシーズンに練習するとか、猟場の下見に行くとかはしないのか。

 車が家族共用で1台しかない。
 費用面でなかなか持てないのも分かるし、趣味にどこまでお金をかけられるかという問題に繋がるが、自分だけの移動手段はあったほうがいい。

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P67.師匠と小堀さんが話しこんでいる。初対面でもすぐに打ち解けてしまうのは、ふたりが根っからの猟好きだからだろう。
 メーカー名や専門用語が飛び交うマニアックな会話にはついていけないが、そばで聞いているだけで楽しいので黙っていた。
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 どのレベルのメーカー名や専門用語か分かりませんが、狩猟や銃について能動的に情報収集しないのでしょうか。
 ライトな狩猟層はメーカーや物に対しての興味はそんなものか。
 装薬銃に興味が無いと、知らないメーカーもありそう。

 自分は狩猟銃砲系の英語圏のサイトの更新情報をRSSリーダーに登録し、毎日のように見ています。

 著者は長野に引っ越してから狩猟を始めたようです。
 道具へのこだわりがあまり感じられない。

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P86.
「少し遠いかなあ。50メートル以上ありますよね」
 中腰で銃を構えた小林さんが、スコープのどこに合わせるかで迷っている。
 ここから仕留めたこともあるが、そのときは距離が近かったという。
 ぼくの目には70メートル近くありそうに見えた。となると、少し上を狙う必要がある。
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 エアライフルは距離によるドロップが重要なので、レーザーレンジファインダーを買うとか、オフシーズンに距離感覚を身につける練習とかしてみては。
 弾道計算ソフトとか使っているのだろうか。


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P133 銃検査
 顔が広い人
 しかし、だからといって普段見かけないぼくには絶対に話しかけてこないのだ。饒舌なのは仲間内限定。
 ちなみに、ぼくはほかの人からはなしかけられることもまずなくて、検査の間寂しい思いをしている。
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P208あとがき
 本書にもジビエイベントの話が出てくるように、狩猟について話をする機会をときどきいただくことがある。
 失敗談だけは豊富にあるので引き受けたりするのだが、そればかりでは脳がない。
 といって先輩猟師の武勇伝を紹介しても、語り手がぼくではリアリティ不足もはなはだしい。
 誰か気の合う”相方”が欲しい。
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 まずは、オフシーズンに射撃場に通うとかしてみては。

 鳥目的のエアライフルでは、農林業被害の原因の多くを占める、鹿と猪に関わることはありません。
 罠免許をとり、エアライフルでの止めさしを手伝うとか、、ヒヨドリやカワウ、ヌートリアなどの有害鳥獣駆除に関われば、また違ってくるかもしれません。

 地域の狩猟者と深く関わりたいのであれば、その地域で多くやられている猟法をやるしかない。
 たまに大物猟を見学に行くぐらいでは、お客さんで終わってしまう。

 ジビエや鳥獣害の事も書いていますが、主体となっていないので、どこか浅い印象がある。


 自分は転勤族なので、土地の知り合いは多くない。
 有害鳥獣駆除は巻き狩り、狩猟は単独でやっている。
 普段から連絡をとる程ではないが、射撃大会に行けば、知った顔がいます。


 装薬銃でもエアでも、1発撃てば散ってしまいます。
 単独猟であれば、相方はあまり必要ないと思います。

 精神的な相方であれば、SNSなどで情報共有してみては。

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 メインとなる獲物は鴨類とヤマドリ、キジ。
 P84でジビエシェフに連れられてキジバト撃ちに出かけている。
 ヒヨドリやキジバトなど幅を広げた方が、機会が増えそう。

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P208 小堀さんにスコープが暗いことを指摘される。
 シーズン前に

 プレチャージ式のエアライフル(ウェブリー)を使っており、銃自体の性能は問題なければ、あとはスコープと技術。
 予算5万円もあればそれなりのスコープが買えるのだから、早く買って載せるべき。


 銃や狩猟は、ゴルフとまでは言いませんが、それなりにお金がかかります。
 奥さんや子供に高いと言われるかもしれないが、趣味の支出には文句を言わせないぐらいでないと。

 しょっちゅう上京するのなら、エアに強い銃砲店で話を聞くとかしてみては。
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 鳥目的のエアライフルのみであれば、これ以上の展開はなさそう。

 「装薬銃は危険」というイメージや、山賊ダイアリーからの流れで、エアライフルを所持しがちです。
 鳥のみを対象にするエアライフルは、活動が限定されます。
 そこから活動を広げるにしても、競技としての射撃をやるぐらい。

 将来的にライフルが持ちたいとか、鹿を獲りたいという考えがちょっとでもあれば、装薬銃を持つことをおすすめします。
 ライフルまでの10年は長い。


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