第83回直木賞 受賞作品。(昭和55年/1980年)
秋田の阿仁マタギの話
昭和初期の設定で、電気や鉄道の開通、公害や戦争など、時代に翻弄されていく様と、狭い集落内の人間関係がテーマになっています。
しっかりとした取材をやっているようで、猟については、非常に詳しく描かれています。
伝統的な装備や服、猟法や伝統など、どの要素がマタギを構成しているのか。
現代的な服や無線などの装備があっても、熊を巻き狩りで獲るのであれば、マタギの精神は受け継がれているような気もします。
志茂田 景樹さんのトリッキーな著書「戦国の長嶋巨人軍」も読んでみたくなった。
追記:読んでみましたが、いわゆる仮想戦記もので、新書サイズなので内容も薄めでした。
近年のなろう系小説などを読んでいる人にとっては、ちょっと物足りないかも。

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