~の教科書より読みやすい印象。
見開きで1つのテーマなので、情報量が少なくアッサリしている部分もある。
これから始めようという人はいいが、ある程度経験がある人には物足りない内容かも。
気になった点を幾つか。
P62> 狩猟のカタチの1つとして「狩りガール」がある。
それは人の要素であって、狩猟スタイルではない。
友人なので紹介するというのは分かるが、本としてはちょっと。
P78 銃の紹介とP93の有効射程距離が異なる。
P83 散弾銃の弾の紹介、スラッグとサボットが写真を名前が間違っている。
ここまで書いたのなら、サボットの構造も描いて欲しかった。
P84
>本来、ライフル銃はヒグマやゾウ、オオカミといった、反撃してくる危険性が高い獲物に対して効果を発揮する猟銃だが、日本にはこのような危険が獲物が少ないことや、森林が多く見通しが悪いといった理由から、ライフル銃を使うメリットが薄い。
>そのため、ライフル銃は散弾銃を10年以上所持していなければ、所持できないと決められている。
>そうしてもすぐにライフル銃が持ちたいという人は、ライフル銃を改造した「サボット銃」なら散弾銃と同じ扱いなので、初心者でも所持できる
かなり著者の主観が入った文章に感じる。
海外では22LRなどの小口径ライフルで害獣駆除のバーミントをしていたり、反撃の恐れの少ない鹿管理のディアストーカーをしています。
もちろん森林地帯でライフルを使うことも多い。
そして、サボット銃はライフルを改造したものではなく、散弾銃のカテゴリの1つでは?
金属薬莢を使ったライフルのライフリングを改造しても、今は登録できないので、この書き方はどうかと思う。
ライフリングの写真が銃ではなく、戦車などの大型砲の写真。
あえてこれを使う意味が分からない。
P47、P84のライフル10年の記載。
推薦で持てるのを書いていない。
狩猟の本なので、そういったスタンスでいいのかもしれないが、全く書かないのはどうかと思う。
P99
>より精度を出したい時はモノポッド(一脚)を使うことがある。銃を地面に縦が棒で支えることで、下半身のブレが伝わりにくくなる。ただ、上下方向には動かせなくなるので鳥猟には向かない。
「動いている獲物を狙う」というページで、獲物の先を撃てという内容が書いてあるので、動的かと思います。
写真のモデルがスコープ付きのライフルということもあり、ちょっと紛らわしい。
飛び立つ鳥を撃つのならそもそもモノポッドは使わないし、居鳥を撃つのなら有効だろう。
そもそも動的にモノポッドは使うのか?
いまいちイメージしにくい。
P105 スコープの説明
>パワーセレクター 倍率を変更するダイヤル。拡大倍率は4~16倍が一般的。
自分のイメージだと、エアライフルやライフルなら4~16倍かもしれませんが、散弾銃では3~9倍や1~6倍が一般的かと思います。
猟法や獲物によって適した倍率が異なるわけで、「一般的」という言葉は使わない方がいい。
>レンジファインダー
>狩猟免許試験に目測があるのは、昔は目で距離を得ていたため。
「昔は」というのが気になる。
今でも目測は重要だし、いざという時は、いちいちレンジファインダーで測っている暇は無い。
上のスコープの記述とあわせて、エアライフル寄りの考えが強い印象。
P106 銃の手入れについて
> ライフル銃の場合はライフリングに鉛がこびりついているため、クリーニングロッドと呼ばれるブラシで銃身をこする。
>散弾銃やサボット銃は銃身に鉛がつかないので、ブラシでこする必要は無い。
鉛弾頭と銃身が触れるスラッグ弾の場合は?
ライフルも鉛落としというより、銅を薬品で落とす意味が強いのでは。
今時のライフル弾で、鉛がむき出しの弾頭は少ないと思う。
P136 止め刺し
~の教科書などではフレイルを紹介していたが、あれはどこにいった?
P139 電気止め刺し
>電気ショッカーはまだ登場して間もない止め刺し用の道具なので、行政のスタンスは「認知しているが合法とも違法とも明確な判断をしていない」という、いわゆるグレーゾーンの状態だ。
行政が作り方を紹介している例もあるので、合法だと思っていました。
そもそも、何の法律のどの条文の違法?
6cm以下の刃物でも軽犯罪法に引っかかるようなこと?
P158 便利なアイテムとして、スマホの取り付け可能なサーマルカメラを紹介している。
これが実猟に使えるとは思えない。
P140で引き出しの方法をいくつか紹介しているのが好印象。

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